ツーブロックでサイドが浮く原因と対策|もう悩まないためのプロの解決策
念願のツーブロックスタイル。しかし、鏡に映る自分の姿を見て、思わずため息。「なぜかサイドの髪だけが横に広がって、シルエットが綺麗に決まらない…」。
そんな、まるでカッパやヘルメットのようになってしまう、ツーブロックの「サイドの浮き」。それは、多くの日本人男性が抱える共通の悩みであり、決してあなたの髪質や骨格だけのせいだと諦める必要はありません。
この記事では、なぜサイドの髪が浮いてしまうのかという根本原因から、日々のスタイリングでの応急処置、そしてその悩みから完全に解放されるためのプロの技術まで、その全てを徹底的に解説します。
なぜあなたのツーブロックは「サイドが浮く」のか?
まず、なぜその現象が起きてしまうのか、主な3つの原因を知ることから始めましょう。
- 原因1:髪質(硬さ・生えグセ)日本人に多い、一本一本がしっかりとした硬い髪や、毛穴からまっすぐ生えている直毛。これらの髪は、短くカットされると、しなやかに頭皮に沿って寝るのではなく、自身の持つ力で真横に反発し、浮き上がってしまいます。これが、サイドが浮く最大の原因です。
- 原因2:骨格(ハチの張り)耳の上、頭の角にあたる部分を「ハチ」と呼びます。このハチの部分の骨格が元々張っている(出っ張っている)と、そこに生えている髪は物理的に押し上げられる形になり、サイドが横に広がりやすくなります。
- 原因3:カットの設計あなたの髪質や骨格といった、生まれ持った特徴を考慮せずに、ただ画一的にカットしてしまうと、本来浮きやすい部分がそのままになってしまいます。結果として、トップの髪との間に不自然な段差が生まれ、サイドの浮きがより一層強調されてしまうのです。
【応急処置】ドライヤーでサイドの浮きを抑える“神業”テクニック
サロンに行くまでの間、日々のスタイリングで浮きを一時的に抑えることは可能です。その鍵は「ドライヤー」の使い方にあります。
- まず、髪を根元からしっかりと濡らし、寝癖や生えグセをリセットします。
- ドライヤーの風を真上から、浮いてしまうサイドの髪に当てます。
- 同時に、もう片方の手のひらで、サイドの髪を頭皮にピタッと貼り付けるように、強く押さえつけながら乾かします。
- 髪が乾いて形がついたら、最後に冷風を当てて完全に固定します。「温めて、押さえて、冷やす」。この3ステップが、浮きを抑えるための鉄則です。
サイドの浮きと完全に決別する!サロンでの3つの根本解決策
毎朝のスタイリングでの格闘は、もう終わりにしましょう。プロの理容師は、あなたの悩みを根本から解消するための、確かな技術を持っています。
解決策1:刈り上げの「長さ」を最適化する
浮きやすい髪質の方にとって、中途半端な長さの刈り上げは最も膨らみやすい危険ゾーンです。プロはあなたの髪質を見極め、「あえて9mm以上の長さを残して髪の重みで抑える」か、「逆に3mm以下の短さで髪が浮き上がる前に刈り取ってしまう」か、最適な長さを提案します。
解決策2:「かぶせる」カットでデザイン的に隠す
トップの髪を長めに残し、浮きやすいハチの部分に覆い被せるようにカットする技術です。骨格そのものを補正するように、自然な丸みのあるシルエットを創り出し、物理的に浮きを隠すことができます。
解決策3:最強の武器「ダウンパーマ」
何をしてもサイドが浮いてしまう、という方に最もおすすめしたいのが、この「ダウンパーマ」です。これは、サイドの浮きやすい髪の根元にだけ、専用のパーマ液を塗布し、熱を加えて、髪を強制的に頭皮に沿わせるように“形状記憶”させる技術です。一度かければ、汗をかいても、帽子を脱いでも、サイドが浮いてくることはありません。毎朝のスタイリングが、信じられないほど楽になります。
もう失敗しない!サロンでのスマートなオーダー術
サロンであなたの悩みを的確に伝えるには、たった一言で十分です。
「サイドの髪が浮きやすくて、カッパみたいになってしまうのが悩みです」
恥ずかしがらずに、この悩みを正直に打ち明けてください。プロの理容師なら、その一言であなたの状況を即座に理解し、原因(髪質か、骨格か)を診断し、最適な解決策(カットの調整か、ダウンパーマか)を必ず提案してくれます。
まとめ
ツーブロックでサイドが浮いてしまう、あの煩わしい悩み。それは、あなたのせいではなく、あなたの髪質・骨格とカットデザインとの、ほんの少しのミスマッチが原因です。
そして、その問題は、あなたの特徴を正確に診断し、適切なカットデザインやダウンパーマを施すことができる、プロの理容師によって必ず解決できます。
毎朝、鏡の前でサイドの髪と格闘する日々は、もう終わりにしませんか?ぜひ一度、お近くのメンズヘアサロンで、その積年の悩みを私たちプロに打ち明けてみてください。ストレスフリーで完璧なシルエットのツーブロックスタイルを、お約束します。