「ホワイト」を操るメンズヘアセット 白髪もハイトーンも格好良く
メンズのヘアスタイルにおいて、「ホワイト(白)」という色は特別な意味を持ちます。年齢を重ねた大人の男性の象徴である「白髪」から、最先端のファッションとして楽しむ「ハイトーンカラー」まで、その表現は様々です。しかし、その一方で「増えてきた白髪をどう扱えば良いかわからない」「一日だけ白髪スタイルを楽しみたいけれど方法がわからない」「ホワイト系のカラーを綺麗に見せるにはどうすれば?」といった、それぞれの立場での悩みも尽きません。この記事では、あらゆる「ホワイト」と向き合い、その魅力を最大限に引き出すためのヘアセットのヒントをご紹介します。
【大人の嗜み】白髪(ホワイトヘア)を活かすヘアセット
白髪は、隠すべきものではなく、大人の男性だけが持つことができる魅力的な個性です。無理に染めて隠すのではなく、堂々と活かすことで、品格と清潔感のあるスタイルが生まれます。
清潔感が鍵。黄ばみを抑える
- 紫シャンプーの活用
白髪は、紫外線や空気の影響で、時間と共にどうしても黄ばみやすいという性質があります。この黄ばみは、時に不潔な印象を与えかねません。週に数回、普段のシャンプーを、黄色味を打ち消す効果のある紫色の色素が入った「紫シャンプー(ムラシャン)」に置き換えるだけで、クリアで美しい白さを保つことができます。 - ツヤを出すスタイリング剤
年齢と共に、髪は水分や油分が失われ、パサつきやすくなります。特に白髪はパサついて見えると、疲れた印象になりがちです。スタイリングの際には、ツヤ感を与えるグリースやジェル、ヘアオイルなどを使い、髪に潤いと輝きをプラスしましょう。それだけで、髪全体が生き生きと見え、品のあるスタイルに仕上がります。
おすすめのヘアスタイル
- 短髪でクリーンな印象に
サイドや襟足をすっきりと短く刈り上げたベリーショートや、七三分けで流すようなクラシカルなスタイルは、白髪との相性が抜群です。手入れが行き届いている印象を与え、清潔感と大人の威厳を同時に演出できます。 - ロマンスグレーを楽しむミディアムヘア
ある程度の長さを残し、自然な毛流れやパーマで動きを楽しむミディアムスタイルも魅力的です。黒髪と白髪が混じり合った「ロマンスグレー」と呼ばれる状態を、無理に均一にしようとせず、その濃淡のムラをおしゃれとして楽しむことができます。
【一日限定】カラーワックスで作るホワイトヘアセット
ライブやパーティー、コスプレなどのイベントで、一日だけ髪色を変えたい時に便利なのが、カラーワックスです。手軽にホワイトヘアを楽しむためのポイントをご紹介します。
カラーワックスの選び方と使い方
- 選び方のポイント
製品によって、白の発色の良さや伸び、セット力は様々です。口コミなどを参考に、しっかりと白く見えるもの、髪に均一に馴染ませやすいものを選びましょう。また、シャンプーで簡単に落とせるかどうかも、髪への負担を考えると重要なチェックポイントです。 - 使い方のコツ
黒髪や暗い髪色をベースにする場合、一度に白くしようとするのは困難です。まずは少量を指に取り、手のひらでよく伸ばしてから、髪の表面を撫でるように薄く付けていきます。この作業を何度か繰り返して、徐々に白さを重ねていくのが綺麗に仕上げるコツです。
セットの注意点
- 衣服への色移り
カラーワックスが完全に乾くまでは、襟付きのシャツなどに擦れると、色が移ってしまう可能性があります。セットの仕上げに、ハードタイプのヘアスプレーで髪の表面をコーティングすると、色移りをある程度軽減できる上に、スタイルキープにも繋がります。 - 髪への負担
手軽なアイテムですが、顔料が髪や頭皮に付着するため、少なからず負担はかかります。使用したその日のうちには、必ずシャンプーで丁寧に洗い流し、頭皮と髪を清潔な状態に戻しましょう。
【ハイトーン】ホワイト系カラーを美しく見せるヘアセット
ブリーチを重ねて作り上げるホワイトアッシュやシルバーホワイトといったハイトーンカラーは、その繊細な色味をいかに美しく見せるかが、ヘアセットの鍵となります。
ダメージケアを最優先に
- 熱から髪を守る
ブリーチを繰り返した髪は、非常にデリケートな状態です。ドライヤーやヘアアイロンの熱は、ダメージを進行させ、色落ちを早める原因になります。スタイリングの前には、必ず洗い流さないトリートメント(ヘアミルクやヘアオイル)を付け、髪を熱から守る習慣をつけましょう。 - 保湿を心がける
ハイトーンカラーの髪は乾燥しやすく、パサつくと髪の透明感が失われてしまいます。スタイリング剤を選ぶ際も、セット力だけでなく、シアバターなどが配合された保湿力の高い製品を選ぶと、潤いを保ちながらスタイリングできます。
色味を活かすスタイリング
- ナチュラルな質感を重視
せっかくの美しいホワイト系の色味を最大限に活かすため、スタイリング剤の付けすぎは禁物です。髪を固めすぎるのではなく、ヘアオイルや軽い質感のワックスを使い、自然な毛流れや束感を出す程度に留めるのがおすすめです。 - ツヤ感で透明度アップ
ヘアオイルなどで髪にツヤをプラスすると、光が綺麗に反射し、髪の透明感が格段にアップします。これにより、ホワイト系の繊細なカラーがより一層美しく、立体的に見えます。
全ての「ホワイトヘア」はプロの技術で輝きを増す
ここまで、様々な「ホワイトヘア」のセット方法をご紹介してきましたが、どのスタイルにおいても、その魅力を最大限に引き出すには、プロの理容師が持つ専門的な知識と技術が不可欠です。
白髪を活かす「グレイヘアデザイン」
- 計算されたカットとカラー
ただ生えているだけの白髪を、洗練された「グレイヘア」という一つのデザインに昇華させるのが、私たちプロの仕事です。白髪の生えている場所やその量に合わせて、部分的にハイライトを入れたり、カットで立体的な動きを出したりすることで、白髪をあなたの最高の個性として輝かせます。
ダメージを最小限に抑えるハイトーンカラー
- 専門的な知識と薬剤
美しいホワイト系のハイトーンカラーは、ブリーチの高度な技術と、髪への負担を最小限に抑えるための専門的な知識なくしては作れません。私たちは、ケアブリーチなどの先進的な薬剤を適切に使いこなし、ダメージを感じさせない、ハイクオリティな仕上がりを提供します。
あなたに似合う「ホワイト」の提案
- トータルバランスを考慮
白髪を活かすべきか、それともファッションカラーとして楽しむべきか。私たちプロの理or師は、お客様の年齢やライフスタイル、普段のファッション、そして肌の色といった、あらゆる要素を総合的に考慮し、あなたに最も似合う「ホワイト」の取り入れ方を提案します。
まとめ
ヘアスタイルにおける「ホワイト」という色は、白髪を活かした大人の魅力から、ファッションとして楽しむハイトーンカラーまで、実に多彩な表情を見せてくれます。どの「ホワイト」であっても、その魅力を最大限に引き出し、美しく見せるためには、土台となる髪のコンディションと、それを活かすためのプロによる専門的な知識と技術が欠かせません。あなたの「白」を、最高の「格好良い」に変えてみませんか。そのための最適な方法を見つけるために、ぜひ一度、私たちプロの理容師にご相談ください。