メンズヘアカラーで個性を出すグリーン。魅力とおしゃれな見せ方
周りと差がつく、個性的でおしゃれなヘアカラーに挑戦してみたい、そう考えている男性にご提案したいのが、深みと独特の魅力を持つグリーン系のヘアカラーです。一見すると難易度が高そうに思えるかもしれませんが、トーンや色味の選び方次第で、クールにもナチュラルにも、様々な表情を見せてくれる非常に奥深い色なのです。この記事では、メンズスタイルにおけるグリーンカラーの魅力、ブリーチの必要性、オーダーのコツ、そして綺麗な色を長持ちさせる方法まで詳しく解説していきます。
メンズのグリーンヘアカラーが持つ魅力とは?
ファッション感度の高い男性たちから注目を集めるグリーンカラー。その人気の背景には、他の色にはない独特の魅力があります。
落ち着いた雰囲気と個性
- 知的な印象
グリーンは自然を想起させる色であり、寒色系の中でも特に落ち着きがあります。深みのあるグリーンは、派手になりすぎるのを抑えつつ、確かな個性を主張できるため、大人のおしゃれにもフィットします。 - 他の人と被りにくい
定番のブラウンや人気のアッシュ系に比べて、グリーン系のカラーに挑戦する人はまだ多くありません。そのため、自分だけのスタイルを確立しやすく、周囲と差がつくヘアスタイルを実現できます。
ファッションとの親和性
- 様々なスタイルにマッチ
アースカラーの一種であるグリーンは、意外にも様々なファッションに馴染みやすいという特徴があります。特に、ミリタリーテイストやストリート系のコーディネート、黒を基調としたモード系のファッションとは抜群の相性を見せます。 - 赤みを抑える効果
多くの日本人の髪質に含まれる赤みやオレンジみを、補色の関係にあるグリーンが効果的に打ち消してくれます。これにより、髪に透明感が生まれ、くすんだような、こなれた質感を演出することが可能です。
グリーンの種類とブリーチの必要性
一口にグリーンと言っても、その色味は様々です。目指す色合いによって、ブリーチが必要かどうかが変わってきます。
ダークグリーン・カーキ(ブリーチなし or 1回)
- 仕上がりのイメージ
ブリーチをしない、もしくは1回程度のブリーチで表現できる、深みのある落ち着いたグリーンです。室内では黒髪に近く見えますが、光に当たると、ほんのりと緑のニュアンスが感じられる、さりげないおしゃれが楽しめます。 - おすすめな方
初めてグリーン系のカラーに挑戦する方や、髪へのダメージをできるだけ抑えたい方、またお仕事などで明るい髪色が難しい方におすすめです。
オリーブグリーン・マットグリーン(ブリーチ1回〜)
- 仕上がりのイメージ
くすみがかった緑色で、より髪の赤みを消す効果が高いのが特徴です。外国人風の柔らかな質感や、透明感を重視したい場合に最適なカラーです。 - おすすめな方
ナチュラルな雰囲気は残しつつ、しっかりとグリーン系のニュアンスを出したい方にぴったりです。
エメラルドグリーン・ターコイズグリーン(ブリーチ2回〜)
- 仕上がりのイメージ
鮮やかでクリアな発色が魅力の、ファッション性の高いグリーンです。ブリーチを2回以上行い、髪のベースを白に近い状態まで明るくすることで、絵の具で描いたような美しい色味を実現できます。 - おすすめな方
ヘアカラーをファッションの主役にしたい、インパクトのあるスタイルを楽しみたい方におすすめです。
おしゃれに見せるグリーンの取り入れ方
髪全体をグリーンにする以外にも、ポイントで取り入れることで、より洗練された印象に見せる方法があります。
インナーカラー
- さりげないアクセント
髪の内側、特にサイドのもみあげ部分や襟足などにグリーンを入れるスタイルです。髪が動いた時や、ふとした瞬間にちらりと見えるのが非常におしゃれです。 - 挑戦しやすい
表面の髪は地毛のままなので、鮮やかなグリーンなど派手な色にも挑戦しやすいのがメリットです。
グラデーションカラー
- 毛先で遊ぶ
根元は地毛に近い暗い色にしておき、毛先に向かって徐々にグリーンに変化させていくスタイルです。デザイン性が高く、髪が伸びてきても根元が気になりにくいという利点があります。
メッシュ・ハイライト
- 立体感をプラス
ベースの髪色に対して、筋状にグリーンを入れていくスタイルです。髪全体に立体感と動きが生まれ、ベースカラーとの色の対比を楽しむことができます。
理想のグリーンをオーダーするためのポイント
サロンでオーダーする際に、自分の理想を正確に伝え、失敗を防ぐためのコツをご紹介します。
イメージの共有を徹底する
- 写真の活用
「緑色」と言っても、カーキのような渋い緑から、ターコイズのような青みがかった緑まで様々です。理想とするヘアスタイルの写真をいくつか用意し、明るさ、鮮やかさ、くすみ具合などを具体的に伝えることが最も確実です。
髪の状態を正確に伝える
- 過去のカラー履歴
過去に黒染めや、赤・オレンジといった暖色系のカラーをしたことがある場合、その色素が髪に残留し、グリーンが綺麗に発色しない原因になることがあります。必ず担当の理容師に正直に伝えましょう。
専門家である理容師に相談する
- 緻密なカラー調合
美しいグリーンを作るためには、お客様の元の髪色に残っている赤みや黄色みを計算した上で、補色となる色を混ぜるなど、カラー剤の緻密な調合が必要です。これはプロの知識と経験が不可欠な作業です。
グリーンカラーを長持ちさせるヘアケア
グリーン系のカラーは、一般的に色落ちが早いとされています。美しい色を一日でも長く楽しむためには、日々のホームケアが非常に重要です。
カラーシャンプーを活用する
- 退色過程を綺麗に保つ
グリーンは色が抜けていく過程で、ブリーチ後の黄色みと混ざり、くすんだマットな色になりやすいです。この退色過程を綺麗に見せるため、あるいは黄ばみを抑えるために、アッシュシャンプーやシルバーシャンプーを週に数回使用するのが効果的です。 - 専用のカラーシャンプーも
最近では、グリーンやカーキの色素を直接補充できるカラーシャンプーも登場しています。担当の理容師に自分の髪色に合ったものを相談してみるのが良いでしょう。
徹底した保湿ケア
- ダメージ補修と色持ち
特にブリーチをした髪はダメージにより内部が空洞化し、色が抜けやすい状態です。保湿・補修効果の高いトリートメントで髪の内部に栄養をしっかりと与えることが、結果的に色持ちを良くすることに繋がります。
熱ダメージを避ける
- ぬるま湯での洗浄
熱いお湯は髪のキューティクルを開かせ、色素の流出を早める原因になります。シャワーは少しぬるいと感じるくらいの温度で行うことを心がけましょう。 - ヘアアイロンの温度管理
高温のヘアアイロンも色落ちを加速させます。スタイリングの際はできるだけ低い温度に設定し、同じ場所に長時間当てすぎないよう、素早く仕上げることが大切です。
まとめ
グリーンのヘアカラーは、落ち着いた雰囲気と個性を両立でき、メンズスタイルをおしゃれに格上げしてくれる魅力的なカラーです。ダークなトーンから鮮やかなトーンまで、またインナーカラーやグラデーションなど、取り入れ方も様々で、自分らしい表現が可能です。しかし、その繊細な色合いを美しく実現するには、髪の状態を正確に見極めた上でのブリーチや、緻密なカラー調合といったプロの技術が不可欠です。ぜひ経験豊富で信頼できる理容師のいるメンズヘアサロンで、あなただけの特別なグリーンカラーを手に入れてみてはいかがでしょうか。