ヘアカラー後のドライヤー。正しい使い方で色持ちが変わる
sho0202
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
ヘアカラーをした後、「ドライヤーの熱で色が落ちてしまうのでは?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。しかし、実は正しい方法でドライヤーを使うことは、きれいな髪色を長持ちさせるために非常に重要です。むしろ、髪を濡れたまま放置する自然乾燥の方が、色落ちやダメージの原因になってしまいます。この記事では、ヘアカラーとドライヤーの関係、そして髪への負担を最小限に抑える乾かし方について詳しく解説します。
なぜ自然乾燥は良くないのか?
お風呂上がりに髪を乾かすのが面倒で、つい自然乾燥に任せてしまうこともあるかもしれません。しかし、ヘアカラー後の髪にとって、濡れたままの放置は様々なデメリットを引き起こします。
濡れた髪が引き起こすトラブル
- 色が流出しやすくなる
髪が濡れている間、表面を覆ううろこ状のキューティクルは開いたままの状態です。この開いた隙間から、内部に浸透させたカラーの色素や、髪の栄養分が流れ出てしまい、色落ちを早める大きな原因になります。 - 頭皮環境の悪化
頭皮が長時間湿ったままだと、雑菌が繁殖しやすくなります。これが、フケやかゆみ、気になるニオイの原因につながることがあります。健康な髪は、健康な頭皮から生えてきます。 - ダメージを受けやすくなる
濡れた髪は非常にデリケートで、乾いている時に比べて摩擦に弱くなっています。タオルや寝具との摩擦でキューティクルが傷つき、切れ毛や枝毛の原因になってしまいます。
ドライヤーの熱とヘアカラーの関係
自然乾燥が良くない一方で、ドライヤーの熱も使い方を間違えると髪に負担をかけてしまいます。熱がヘアカラーに与える影響を正しく理解しておきましょう。
熱による影響
- 高温による色落ちのリスク
ドライヤーの熱風を長時間、同じ場所に集中して当て続けると、その熱によってカラーの染料が変質したり、分解されたりして色落ちを早めてしまう可能性があります。 - タンパク質の変性
髪の主成分はタンパク質です。生卵に熱を加えると固まるように、髪も過度な熱を与えられると「タンパク変性」という現象を起こし、硬くなって手触りが悪くなることがあります。
ヘアカラーの色持ちを良くする正しい乾かし方
ドライヤーは、ただ乾かせば良いというわけではありません。正しい手順で乾かすことで、髪への負担を減らし、カラーの色持ちを良くすることができます。
正しいドライヤーの手順
- ステップ1
優しくタオルドライする
まずは清潔なタオルで、髪の水分をしっかりと吸い取ります。この時、ゴシゴシと擦るのではなく、タオルで髪を挟み込むようにして、優しくポンポンと叩くのがポイントです。 - ステップ2
熱から守るトリートメントをつける
ドライヤーをかける前に、洗い流さないトリートメントをつけましょう。オイルタイプやミルクタイプなどがあり、熱から髪を守る保護膜の役割を果たしてくれます。 - ステップ3
根元から乾かし始める
ドライヤーは、まず髪の根元や頭皮から乾かし始めます。指の腹を使って根元を軽くこするようにしながら、髪の間に風を送り込むと効率良く乾かせます。 - ステップ4
中間から毛先を乾かす
根元が8割ほど乾いたら、次は中間から毛先を乾かしていきます。ドライヤーを常に軽く振りながら、髪から15cm以上離して風を当てることで、熱が一箇所に集中するのを防ぎます。 - ステップ5
冷風で仕上げる
全体が乾いたら、最後に冷風を当てます。開いていたキューティクルがキュッと引き締まり、カラーの色素を閉じ込める効果があります。また、髪にツヤが出て、スタイルもまとまりやすくなります。
まとめ
ヘアカラー後の髪にとって、ドライヤーは敵ではなく、正しく使えばきれいな髪色を保つための強い味方になります。濡れた髪を素早く乾かしてキューティクルを閉じることが、色落ちを防ぐための最も重要なポイントです。日々の正しいドライヤー習慣に加えて、サロンでの定期的なトリートメントで髪に栄養を補給することも、美しいヘアカラーを長く楽しむためには欠かせません。自分の髪質に合ったケア方法が分からない時や、ダメージが気になる場合は、気軽にプロの理容師に相談してみてください。
ABOUT ME