【結ぶ、という美学】フェードカット×マンバンで創る、洗練された男のスタイル
サイドはフェードカットで潔く、そしてシャープに。
そして、長く伸ばしたトップの髪は、無造作に、あるいはタイトに、きゅっと**「結ぶ」**。
この、静と動、クリーンとワイルドという、相反する要素を一つにしたヘアスタイルが、ただの長髪でも、ただのフェードでもない、唯一無二の圧倒的な存在感を放ちます。
「長髪にしたいけど、仕事や食事の時に邪魔になるのは嫌だ」
「ワイルドな雰囲気と、清潔感を両立させたい」
「どうやって結べば、お洒落に見えるんだろう?」
そんな、こだわりを持つ大人の男性の願いを、すべて叶えてくれるのが「フェード×結ぶ」スタイルです。この記事では、その魅力から格好いい結び方のコツ、そしてサロンでのオーダー方法まで、プロの理容師がそのすべてを解説します。
なぜ「フェード×結ぶ」スタイルは、これほどまでにクールなのか?
このスタイルが、世界中のお洒落な男性たちを魅了し続けるのには、デザイン性だけでなく、非常に合理的で、機能的な理由があります。
理由1:清潔感とワイルドさの、完璧な両立
長髪が持つ、ワイルドでセクシーな魅力を存分に楽しみつつも、フェードによってサイドと襟足の清潔感が完璧に担保されます。これにより、長髪スタイルにありがちな「だらしなさ」や「暑苦しさ」といったネガティブな印象を完全に排除し、洗練された男らしさだけを抽出することができるのです。
理由2:圧倒的な機能性と利便性
これが、このスタイルを多くの人が選ぶ、大きな理由の一つです。髪を結ぶことで、仕事や勉強に集中したい時、激しいスポーツをする時、そして食事の際など、前髪が顔にかかる煩わしさから解放されます。特に、汗をかく暑い夏には、首元が涼しく、非常に快適に過ごせるという、実用的なメリットがあります。
理由3:「結ぶ」「下ろす」で印象を操る、巧みな二面性
普段は結んでシャープで活動的な印象を与えつつ、時には髪を下ろして、ミステリアスでアンニュイな雰囲気を演出する。一つのカットで、全く異なる二つのスタイルを楽しめる。その日の気分やTPOに合わせて、自分の見せ方を自在にコントロールできるのも、このスタイルの醍醐味です。
【スタイルカタログ】人気の“結ぶ”フェードヘア
髪を結ぶスタイルにも、いくつかの代表的な種類があります。
- マンバン × フェード最も代表的で、人気の高いスタイル。長く伸ばした髪を、後頭部のやや低い位置でまとめた「お団子(バン)」ヘアです。リラックスした、どこかアーティスティックな雰囲気が魅力。フェードと組み合わせることで、首元のラインが非常に美しく見えます。
- トップノット × フェードマンバンよりも高い位置、頭頂部(トップ)で髪を結ぶスタイル。「ノット(結び目)」の名前の通り、よりコンパクトな結び目が特徴で、アクティブで、どこか日本の侍を思わせるような、シャープでストイックな印象を与えます。
- ハーフアップ × フェードすべての髪を結ぶのではなく、トップの表面の髪だけを少量取って結び、残りは下ろしておくスタイル。長髪と短髪のコントラストを同時に楽しむことができ、よりカジュアルで、取り入れやすいのが特徴です。
プロが教える!格好いい「髪の結び方」とスタイリング
ただの一つ結びも、少しのコツで、驚くほどお洒落に見えます。
- STEP 1:まず、スタイリング剤をなじませる結ぶ前に、ヘアオイルやヘアバーム、あるいはごく少量のワックスなどを髪全体に軽くなじませましょう。これにより、髪のパサつきが抑えられ、まとまりとツヤが出て、仕上がりの質感が格段に向上します。
- STEP 2:結ぶ位置を決める鏡を見ながら、自分の骨格が最も綺麗に見える「ゴールデンポイント」を探します。マンバンなら後頭部のくぼみあたり、トップノットなら頭の頂点が目安です。
- STEP 3:手ぐし or コームで髪を集めるラフで無造作な雰囲気にしたいなら、手ぐしでざっくりと。きっちりとタイトな印象にしたいなら、コームを使って毛流れを整えながら髪を集めます。
- STEP 4:ゴムで結ぶヘアゴムで髪を結び、最後の一回で毛先を完全に抜き切らずに**「輪っか」のお団子**を作ると、こなれた印象になります。飛び出した毛先は、そのまま遊ばせたり、ゴムの周りに巻きつけたりと、アレンジを楽しみましょう。
そのスタイルは、短髪と長髪を知り尽くしたプロの仕事
最後に、これだけは知っておいてください。
この「フェード×結ぶ」スタイルは、**「ミリ単位の精密な刈り上げ技術」と、「長髪の扱いや毛流れを熟知したカット技術」**という、本来であれば全く異なる二つのスキルセットが、高いレベルで求められる、非常に難易度の高いヘアスタイルです。
私たちプロの理容師は、お客様が髪を結んだ時、そして万が一下ろした時も、その両方で美しく見えるように、フェード部分と長髪部分の境界線を計算し、デザインします。そして、お客様の髪の量や生えグセを見て、結びやすく、そして結んだ時に形が崩れにくいように、内側の毛量を調整するといった、見えない部分にもこだわっています。
サロンでの失敗しないオーダー方法
サロンでは、まず**「トップは、後ろで結びたいので、切らないでください」**と、あなたの目的を明確に伝えることが、何よりも重要です。その上で、理想のスタイルの写真を見せながら、フェードの高さなどを相談していきましょう。
まとめ
フェードカットと「髪を結ぶ」スタイルの組み合わせは、清潔感とワイルドさ、そして圧倒的な機能性を、完璧なバランスで両立させる、究極のメンズスタイルです。
ただ伸ばすだけ、ただ結ぶだけではない、計算され尽くしたスタイルを。
あなたのこだわりを、最高の形で実現するお手伝いをさせてください。