ワックスの「ムラ」を防ぐ方法|均一で美しい仕上がりを実現するプロの技
ご自宅でヘアワックスを使ってスタイリングした際に、部分的にワックスが固まってしまったり、ある部分はベタついているのに、他の部分はパサついていたりと、仕上がりに「ムラ」ができてしまい、悩んだ経験はございませんでしょうか。このワックスのムラは、見た目の美しさを損なうだけでなく、スタイルの崩れや、不潔な印象にも繋がってしまう、スタイリングにおける深刻な問題です。この記事では、ワックスがムラになってしまう原因を解明し、プロが実践する、均一で美しいスタイルを創り上げるための、正しい付け方について詳しく解説いたします。
ワックスが「ムラ」になる、その根本的な原因とは
ワックスがムラになってしまう原因は、そのほとんどが、ワックスを髪につける前の「準備段階」と「付け方の手順」に隠されています。ご自身のスタイリング習慣に、以下の項目に当てはまる点がないか、ぜひ一度振り返ってみてください。
原因1:手のひらでの「伸ばし不足」
これが、ワックスがムラになる、最も大きな原因です。ワックスを手のひらに取った後、塊が残ったままの状態で、十分に伸ばしきらずに髪につけてしまうと、その塊が髪にそのまま付着し、部分的に固まったり、ベタついたりする、深刻なムラの原因となります。
原因2:ワックスの「つけすぎ」
一度に使用するワックスの量が多すぎることも、ムラを引き起こす原因です。髪が吸収しきれないほどの量のワックスは、髪全体に均一に馴染ませることが物理的に不可能であり、結果として、特定の箇所にワックスが溜まってしまいます。
原因3:いきなり「前髪」や「トップ」からつけている
多くの方が陥りがちなのが、手のひらに伸ばしたワックスを、いきなり最もスタイリングしたい前髪やトップからつけてしまう、という間違いです。ワックスが最も多くついた状態で、一番目立つ部分に触れてしまうため、そこだけが重く、ベタついた印象になってしまいます。
プロが実践する、「ムラ」のない均一な付け方
それでは、これらの原因を踏まえ、プロが実践する、ワックスムラを完璧に防ぐための、正しいスタイリング手順を見ていきましょう。
1.準備:ドライヤーで完璧な土台を創る
まず、スタイリングは、清潔で、完全に乾いた状態の髪から始めてください。そして、ドライヤーを使い、スタイルの土台を創り上げておくことが、ムラを防ぐための下準備として非常に重要です。
2.最重要工程:ワックスを「透明になるまで」完璧に伸ばす
手に取るワックスの量は、基本の「小豆一粒大」から。そして、そのワックスを、手のひら、指の間まで、完全に透明になるまで、両手を擦り合わせて完璧に伸ばします。この「乳化」という工程を、ワックスの塊が完全に見えなくなるまで丁寧に行うこと。これこそが、ムラを防ぐための、最も重要な技術です。
3.「後ろから前へ」と、順番を守って馴染ませる
準備ができたら、いよいよ髪に馴染ませていきます。いきなり前髪からではなく、まずは後頭部やサイドといった、多少重くなっても問題ない部分から付け始めます。髪の内側に下から手を入れ、根元近くから毛先に向かって、髪全体をワシャワシャと散らすようにしてワックスを均一に行き渡らせます。そして、トップ、最後に、手に残ったごく僅かな量で前髪を整える。この「後ろから前へ」という順番を守るだけで、ムラは劇的に改善されます。
最高の「均一性」は、最高の「道具」から
これまで、ムラを防ぐための付け方をご紹介してまいりましたが、その技術をさらに確実なものにするためには、使用するワックス自体の「品質」も大きく影響してきます。
私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のスタイリング剤、いわゆる「サロン専売品」は、基材となる成分の質が非常に高く、処方が徹底的に研究されています。そのため、驚くほど少量でも、まるでシルクのように滑らかに伸び、簡単に完璧な乳化状態を創り出し、髪に均一に馴染んでいきます。
お客様の髪質とスタイルに最適な一品と、それを最大限に活かすためのプロの技術。その両方をご提供させていただくことこそ、私達の役割です。ぜひ一度、その違いをご体感ください。