テカらないワックスの選び方|清潔感を保つためのスタイリング術
ヘアワックスでスタイリングした際に、髪が意図せずテカってしまい、清潔感を損なってしまったという経験はございませんでしょうか。上品なツヤ感とは異なる、ギラっとした油分による「テカリ」は、せっかくのヘアスタイルを台無しにしてしまう大きな原因です。この記事では、「テカらない」自然な質感のヘアスタイルを創り上げたいと願う方のために、最適なワックスの選び方と、その正しい使い方について詳しく解説いたします。
なぜワックスで髪はテカってしまうのか
ワックスによる髪のテカリは、主に「ワックスの種類」と「つけすぎ」という二つの要因によって引き起こされます。グロスワックスやグリースといった、製品の特性として髪にツヤを与えるように設計されているものを使えば、当然髪は光沢を放ちます。また、どんなワックスであっても、一度に使用する量が多すぎれば、髪が吸収しきれなかった余分な油分が表面に残り、テカリの原因となります。つまり、テカらないスタイルを創るためには、まず「製品選び」が最も重要になるのです。
「テカらない」ワックスの代表的な種類
それでは、テカりを抑え、ドライで自然な質感のスタイルを創り出すことを得意とする、代表的なワックスの種類をご紹介します。
マットワックス:ツヤを消すことを目的としたワックス
「テカらない」ワックスの最も代表的な存在が、マットワックスです。「マット」とは、英語で「ツヤ消し」を意味する言葉の通り、髪の光沢を意図的に抑え、ドライで自然な質感に仕上げることを目的として開発されています。ベタつきが少なく、軽い仕上がりになるため、髪が細く柔らかい方でも、ボリュームを潰さずにスタイリングすることが可能です。無造作でラフな、作り込みすぎていないお洒落なスタイルを創りたい場合に最適です。
クレイワックス:皮脂を吸収し、テカリを抑えるワックス
クレイワックスは、主成分に天然の泥(クレイ)を含んでいるのが特徴です。このクレイ成分には、髪や頭皮の余分な油分や皮脂を吸収してくれるという、優れた特性があります。そのため、髪のテカリを抑える効果が非常に高く、時間が経ってもサラリとした質感を維持しやすいのが大きなメリットです。セット力が非常に高い製品が多いため、髪を根元からしっかりと立ち上げたい短髪スタイルなどにも適しています。髪質がオイリーな方や、汗をかきやすい方にとっても、頼りになる選択肢と言えるでしょう。
テカらせないための、正しいスタイリング術
テカらないワックスを選んだら、次はその性能を最大限に引き出すための、正しい使い方を実践しましょう。
1.基本の量は「小豆一粒大」と心得る
まず、手に取るワックスの量は、どんな髪の長さであっても、基本は「小豆一粒大」ほどの少量から始めてください。つけすぎは、たとえマットワックスであっても、重さや不自然な質感の原因となります。
2.手のひらで完璧に伸ばしてからつける
手に取ったワックスは、手のひら、指の間まで、完全に透明になるまで、両手を擦り合わせて完璧に伸ばします。この工程を丁寧に行うことで、髪に均一にワックスを馴染ませることができ、部分的にテカってしまうのを防ぎます。
本物の「テカらない」は、素材の「質」から生まれる
これまでテカらないワックスの種類と使い方をご紹介してまいりましたが、プロが創り出す、まるで何もつけていないかのような、極めて自然で洗練されたマットな質感は、使用するワックスの「品質」そのものに大きく左右されます。
私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のスタイリング剤、いわゆる「サロン専売品」は、テカリの原因となる不要な油分を極限まで排除し、かつ高品質な基材を使用することで、時間が経っても酸化しにくく、清潔感のある質感を長時間維持できるように、処方が緻密に計算されています。
お客様の髪質と、なりたいイメージに合わせた最高の「テカらない」ワックスを、私達が責任を持ってお選びいたします。ぜひ一度、その違いをご体感ください。