「束感」におすすめのワックスは?理想のスタイルを創るプロの選び方
お洒落なメンズヘアスタイルを語る上で、もはや欠かすことのできない要素となった「束感」。髪に立体感と動きを与え、スタイル全体を洗練された印象に導くこの質感を、ご自身のスタイリングで上手く再現できずにお悩みの方も多いのではないでしょうか。「どのワックスを選べば、あの理想の束感が創れるのだろう?」という皆様の疑問に、プロの視点から的確にお答えいたします。
束感を創るために最もおすすめのワックスタイプ
結論から申し上げますと、美しい束感を創り出すためには、**「ファイバーワックス」と「マットワックス(クレイワックス)」**という、二つの種類のワックスが最もおすすめです。どちらを選ぶべきかは、ご自身の目指すスタイルの方向性によって決まります。
しなやかで動きのある束感なら「ファイバーワックス」
ワックスの中に繊維(ファイバー)が配合されており、糸を引くような独特のテクスチャーが特徴です。この繊維が髪の毛一本一本をまとめ上げ、しなやかでありながらもまとまりのある、動きのある束感を創り出すことを最も得意としています。伸びが良く、髪に馴染ませやすいため、スタイリング初心者の方でも扱いやすいのが大きなメリットです。ナチュラルなマッシュスタイルや、ミディアムヘアに自然な動きを加えたい場合に、特におすすめいたします。
ドライで無造作な束感なら「マットワックス」「クレイワックス」
ツヤを抑えた、ドライでラフな質感を演出したいのであれば、マットワックスやクレイワックスが最適です。これらのワックスは、髪に適度な摩擦と引っかかりを与えることで、握り込むだけで簡単に、エッジの効いた立体的な束感を創り出すことができます。力強く、男らしい無造作なスタイルや、ベリーショートからショートヘアで、髪の立ち上がりと束感を両立させたい場合に、その真価を発揮します。
おすすめのワックス性能を最大限に引き出す、束感の作り方
最高の武器を手に入れても、その使い方が間違っていては意味がありません。プロが実践する、理想の束感を創り出すための正しいスタイリング手順をご紹介します。
1.ドライヤーで髪の間に「空間」を作る
まず、髪を乾かす際に、手ぐしで髪を色々な方向に散らしながら、根元からふんわりと乾かします。この工程によって、髪の間に空気の通り道、すなわち「空間」が生まれ、ワックスで束を創るための土台が完成します。
2.少量のワックスを「指先」に完璧に伸ばす
手に取るワックスの量は、まず小豆一粒大から。それを、手のひら全体というよりも、**実際に毛束を創る主役となる「指先」と「指の間」**を中心に、透明になるまで完璧に伸ばし広げます。このひと手間が、ベタつきを防ぎ、繊細な束を創るための鍵となります。
3.「つまむ」「ねじる」を意識して質感を創る
準備ができたら、髪全体にワックスを馴染ませた後、いよいよ束を創る工程に入ります。全体のバランスを見ながら、表面の髪を少量ずつ指先でつまみ、毛先に向かって軽くねじるようにして、一本一本の束に表情を与えていきます。この地道で丁寧な作業こそが、プロが創り出す立体的で自然な束感の秘訣です。
最高の「おすすめ」は、あなたのための「一品」です
これまで、束感におすすめのワックスの種類と使い方をご紹介してまいりました。しかし、本当の意味で最高のおすすめとは、お客様一人ひとりの髪質と、ベースとなるカットデザインを完璧に理解した上で提案される、オーダーメイドの一品に他なりません。
私達サロンでは、お客様の髪をプロの視点から正確に診断し、数ある高品質な**「サロン専売品」**の中から、お客様の理想の束感を最も美しく表現できるワックスを的確に選び抜きます。そして、その場で、お客様が明日からご自身で再現できるよう、マンツーマンで正しいスタイリング方法を丁寧にお伝えさせていただきます。
もう、ワックス選びで迷う必要はございません。最高の答えを見つけるために、ぜひ一度、私達にご相談ください。