ワックスで髪がサラサラになる?ボリュームダウンさせない解決策
ヘアワックスを使ってスタイリングをしたにも関わらず、逆に髪がサラサラとまとまりすぎてしまい、ボリュームダウンしてしまった、というご経験はございませんでしょうか。本来、髪に動きや束感を与え、スタイルをキープするはずのワックスが、意図せずして髪を「サラサラ」にしてしまうのには、明確な原因が存在します。この記事では、その原因を解明し、髪を思い通りにスタイリングするための具体的な解決策について、プロの視点から詳しく解説いたします。
なぜワックスで髪が「サラサラ」になり、潰れてしまうのか
ワックスをつけたのに髪がヘタってしまう現象は、主に**「髪質とワックスの相性」と「スタイリングの方法」**という二つの要素が関係しています。
原因1:髪質に対してワックスが重すぎる
髪が柔らかく、細い、いわゆる「猫っ毛」と呼ばれる髪質の方は、髪一本一本にハリやコシが少ないため、スタイリング剤の重さに負けやすい傾向にあります。特に、油分を多く含むクリームタイプのワックスや、ツヤ感を出すグロスタイプのワックスは、その重みで髪の根元が潰れてしまいがちです。結果として、ワックスの油分が髪をコーティングすることで手触りはサラサラになりますが、ボリュームは失われ、意図しないフラットなスタイルになってしまうのです。
原因2:スタイリングの基本手順が間違っている
もう一つの大きな原因が、スタイリングの方法です。髪が半乾きの状態でワックスをつけてしまうと、水分とワックスが混ざり合い、セット力が大幅に低下してしまいます。また、スタイリングの最も重要な工程であるドライヤーによるベース作りを怠ると、髪の根元が十分に立ち上がっていないため、ワックスをつけた瞬間にその重みで簡単に潰れてしまいます。
髪をサラサラにさせず、力強くスタイリングする秘訣
それでは、髪をボリュームダウンさせることなく、理想のスタイルを創り上げるための具体的な方法を見ていきましょう。
髪質に合った「軽い」ワックスを選ぶ
柔らかい髪質の方は、まずスタイリング剤選びを見直すことが最優先です。セット力はありながらも、油分が少なく、軽い使用感のワックスを選びましょう。具体的には、ドライな質感でふんわりとしたボリュームを出しやすい**「マットタイプ」や「クレイタイプ」**のワックスが最適です。これらのワックスは、余分な油分を吸収し、髪一本一本にハリを与える効果があるため、サラサラになりすぎるのを防ぎ、スタイルを力強くキープしてくれます。
ドライヤーで「根元」を徹底的に立ち上げる
スタイリングは、髪を乾かす段階から始まっています。髪を洗った後、あるいはスタイリング前に髪を濡らしたら、ドライヤーの温風を髪の根元にしっかりと当て、ボリュームを出したい方向とは逆から風を送るなどして、根元を力強く立ち上げてください。髪が完全に乾いた状態で、ヘアスタイルの土台を完璧に作っておくことが、ワックスの重さに負けないための絶対条件です。
ワックスは「毛先中心」にごく少量を
ワックスを塗布する際は、根元にベタっとつけるのではなく、髪の中間から毛先を中心に、ごく少量を馴染ませることを意識してください。手のひらで透明になるまでしっかりと伸ばしたワックスを、髪の内側から空気を含ませるように優しく揉み込むのがプロのテクニックです。
「自然なサラサラ感」を求めるなら
一方で、もしあなたが意図的に「固めすぎない、自然でサラサラとした質感」を求めているのであれば、それはまた別の話になります。その場合は、セット力を抑えた**「ソフトワックス」や、髪に潤いとまとまりを与える「ヘアバーム」**などを少量、毛先に馴染ませることで、作り込みすぎていない、素髪のようなお洒落なスタイルを演出することが可能です。
あなたの髪質に最適な一品をサロンで
これまでにご紹介した通り、ワックスで髪がサラサラになってしまうお悩みも、あるいは理想のサラサラ感を創り出すことも、すべてはご自身の髪質を正確に理解し、それに合った製品と方法を選ぶことで解決、あるいは実現できます。
私達サロンでは、お客様一人ひとりの髪質をプロの目で的確に診断し、数多く存在する高品質な**「サロン専売品」**の中から、お客様の悩みを解決し、理想を叶えるための一品を的確にご提案させていただきます。もう、スタイリング剤選びで失敗する必要はございません。ぜひ一度、私達にご相談ください。