ワックスに「保湿」を求める時代へ|髪の潤いを保つスタイリング剤の選び方
ヘアワックスを選ぶ際の基準として、皆様はどのような点を重視されていらっしゃいますでしょうか。「セット力」や「質感」はもちろん重要ですが、近年、それに加えて「保湿」という、ヘアケアの観点を重視する方が、美意識の高い男性の間で増えています。髪のパサつきや乾燥は、スタイル全体の印象を損なう大きな原因です。この記事では、スタイリングと同時に髪の保湿を叶える、新しいワックス選びの基準について詳しく解説いたします。
なぜスタイリング剤に「保湿」が求められるのか
日々のスタイリングで髪が乾燥し、パサついてしまうと、どんなにセットしても髪がまとまらず、清潔感のない疲れた印象を与えてしまいます。また、カラーやパーマ、あるいはドライヤーの熱によってダメージを受けた髪は、特に水分が失われやすい状態です。
スタイリング剤に保湿効果が備わっていると、髪の内部の水分が逃げるのを防ぎ、潤いを閉じ込めてくれます。これにより、髪のパサつきや広がりが抑えられ、一日中まとまりのある、健康的なツヤ髪を維持することが可能になるのです。スタイリングという行為そのものが、日中のヘアケアにも繋がる。それが、保湿効果のあるワックスが求められる最大の理由です。
「保湿」効果の高いスタイリング剤の種類
それでは、どのようなタイプのスタイリング剤が、特に高い保湿効果を備えているのでしょうか。
クリームワックス:水分と油分をバランス良く補給
乳液のような、滑らかで柔らかいテクスチャーが特徴のクリームワックスは、水分と油分をバランス良く含んでいる製品が多く、高い保湿効果が期待できます。髪に潤いを与え、しっとりと滑らかな手触りに仕上げてくれるため、乾燥による髪の広がりを抑え、自然なまとまりを創り出すのに最適です。
ヘアバーム:天然由来成分で髪を集中ケア
ヘアバームは、シアバターやホホバオイルといった、天然由来の植物性オイルやバターを主成分としており、スタイリング剤の中でも、特にヘアケア効果、保湿効果に特化したアイテムです。髪の乾燥やダメージが特に気になる方が、髪をいたわりながら、自然なツヤ感とまとまりのあるスタイルを創りたい場合に、最高の選択肢となります。
ツヤ系のワックスやグリース:油分で潤いを閉じ込める
髪にウェットなツヤ感を与えるグロスワックスやグリースも、結果として高い保湿効果を発揮します。製品に含まれる豊富な油分が、髪の表面をしっかりとコーティングし、内部の水分が蒸発するのを防いでくれるため、髪の潤いを長時間キープすることができるのです。
保湿を目的としたスタイリング剤の正しい使い方
保湿効果の高いスタイリング剤は、その性能を最大限に引き出すために、少しだけ使い方を意識すると、より効果的です。まず、ドライヤーで髪を完全に乾かしきる前の、少しだけ水分が残った「半乾き」の状態で馴染ませると、より髪の内部に潤いを閉じ込めやすくなります。また、特に乾燥やダメージが気になる「毛先」を中心に、優しく揉み込むように塗布するのが、髪をいたわるためのポイントです。
本物の「保湿力」を、サロンの品質で
これまで、保湿効果のあるスタイリング剤について解説してまいりましたが、その保湿力の高さや、使用感の良し悪しは、配合されている保湿成分の「質」によって大きく左右されます。
私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のスタイリング剤、いわゆる「サロン専売品」は、スタイリング性能はもちろんのこと、ヘアケア効果においても、極めて高品質な原料を厳選して使用しています。ベタつくことなく、髪の芯から潤うような、本物の保湿力を実現するために、その処方は緻密に計算されています。
お客様一人ひとりの髪の乾燥やダメージの状態を、プロの視点から正確に診断し、数ある高品質な製品の中から、お客様の髪を最高のコンディションへと導く一品をご提案させていただくこと。それこそが、髪の専門家である私達の役割です。ぜひ一度、その違いをサロンでご体感ください。