ヘアアイロンとワックスの正しい順番|髪を傷めず、スタイルを創る方法
ご自宅でのヘアスタイリングの質を、もうワンランク向上させるための強力なツール、「ヘアアイロン」。髪のクセを伸ばしたり、毛先にカールや外ハネといった動きをつけたりと、その表現力は無限大です。しかし、ヘアワックスと併用する際に、その「正しい順番」を、皆様はご存知でしょうか。この二つの道具を使う順番を間違えてしまうと、スタイリングが上手くいかないだけでなく、髪に深刻なダメージを与えてしまう危険性さえあります。この記事では、ヘアアイロンとワックスの正しい関係性について、プロの視点から詳しく解説いたします。
結論:ヘアアイロンは、必ず「ワックスの前」に使用します
まず、皆様に絶対に守っていただきたい、最も重要なルールからお伝えします。それは、ヘアアイロンは、必ず、ワックスをつける前の、何もついていない乾いた髪に使用するということです。ワックスをつけた後の髪に、ヘアアイロンの熱を加えることは、プロの世界ではあり得ない、絶対に避けるべき行為です。
なぜ、ワックスをつけた後にヘアアイロンを使ってはいけないのか
それではなぜ、ワックスをつけた後にヘアアイロンを使用してはいけないのでしょうか。その理由は、髪と道具、そしてスタイリングの仕上がり、その全てに深刻な悪影響を及ぼすからです。
1.髪への深刻なダメージ
ヘアワックスには、油分や様々な化学成分が含まれています。これらの成分が付着した髪に、100度を優に超えるヘアアイロンの熱を直接加えることは、いわば、髪を「揚げて」いるようなものです。髪の内部の水分が急激に蒸発し、タンパク質が変性することで、髪は深刻なダメージを負います。パサつきやゴワつき、最悪の場合は、髪が溶けたり、チリチリに焦げ付いたりする危険性さえあるのです。
2.スタイリングの失敗
ワックスをつけた後の髪は、表面がコーティングされ、ある程度の粘度を持っています。その上からヘアアイロンを通そうとしても、滑らかに滑らず、髪が引っかかってしまいます。これにより、均一な熱が伝わらず、仕上がりにムラができるだけでなく、髪が無理に引っ張られて、切れ毛の原因ともなります。
3.ヘアアイロン本体の故障
ワックスの成分が、ヘアアイロンのプレート部分に溶けて付着し、焦げ付いてしまうことがあります。これが、プレートのコーティングを傷め、ヘアアイロン本体の劣化や故障の原因となることも考えられます。
プロが実践する、ヘアアイロンとワックスの正しい連携術
それでは、プロが実践する、ヘアアイロンとワックスを使った、髪に優しく、そして最も効果的なスタイリングの正しい手順を見ていきましょう。
ステップ1:ドライヤーで完全に乾かし、土台を創る
まず、全ての基本となるのが、ドライヤーです。髪を乾かしながら、スタイルの大まかな土台を創り上げます。この時、ヘアアイロンの熱から髪を守るための、洗い流さないトリートメントなどをつけておくと、より安心です。
ステップ2:ヘアアイロンで、髪の「形」を創る
髪が完全に乾いた状態で、ヘアアイロンを使って、スタイルのディテールを創り込んでいきます。クセを伸ばしたり、毛先に動きをつけたりと、髪の「形」そのものを、この段階で完璧に創り上げてください。
ステップ3:ワックスで「質感」と「持続性」を与える
ヘアアイロンによって髪の形が完成したら、いよいよ最後の仕上げです。適量のワックスを手のひらで完璧に伸ばし、創り上げた形をサポートするように、そして、束感や動きといった「質感」を加えるように、髪全体に優しく馴染ませます。ワックスは、あくまで、アイロンで創った形をキープするためのものです。
最高の連携は、最高の「道具」から
これまでにご紹介した正しい手順を実践する上で、使用するワックス自体の品質も、もちろん重要になります。
私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のスタイリング剤、いわゆる「サロン専売品」は、ヘアアイロンなどで創った繊細なディテールを、重さで潰すことなく、軽やかなままキープできるように、処方が徹底的に研究されています。
お客様の創りたいスタイルと髪質に最適な、最高の「仕上げ剤」を、私達が責任を持ってお選びいたします。ぜひ一度、ご相談ください。