肌荒れしないワックスの選び方|健やかな肌を保つためのスタイリング術
お気に入りのヘアスタイルを創り出すために欠かせないヘアワックスですが、そのワックスが原因で、おでこや生え際にニキビができてしまったり、肌が荒れてしまったりといった、辛い経験をお持ちではないでしょうか。「お洒落はしたい、でも、肌荒れはしたくない」。これは、多くの方が抱える切実な願いかと存じます。この記事では、ワックスによる肌荒れの原因を解明し、健やかな肌を維持しながらスタイリングを楽しむための、製品選びと正しい使い方について詳しく解説いたします。
なぜヘアワックスで「肌荒れ」が起きてしまうのか
ヘアワックスが肌荒れを引き起こす主な原因は、大きく二つ考えられます。ご自身の状況と照らし合わせながら、その原因を探ってみましょう。
1.ワックスの油分による「毛穴の詰まり」
ワックスには、髪型をまとめ、キープするために、様々な種類の油分が含まれています。スタイリングされた前髪などが、おでこやこめかみの肌に触れることで、このワックスの油分が肌に移り、毛穴を塞いでしまうことがあります。塞がれた毛穴の中では、皮脂が正常に排出されなくなり、アクネ菌などが繁殖しやすくなることで、ニキビや吹き出物といった肌荒れが引き起こされるのです。
2.配合されている「成分による刺激」
人によっては、ワックスに配合されている特定の化学成分や、香料、防腐剤などが、肌への刺激となり、かゆみや赤み、かぶれといったアレルギー反応に似た症状を引き起こす場合があります。また、ワックスをつけたまま就寝してしまうと、枕カバーを介して、顔全体の肌に長時間ワックスが触れ続けることになり、肌荒れのリスクをさらに高めてしまいます。
「肌荒れしない」ための、ワックス選びの三つの視点
それでは、肌への負担を最小限に抑えるためには、どのような基準でワックスを選べば良いのでしょうか。
1.刺激の少ない、シンプルな成分処方のものを選ぶ
まずは、製品の成分表示を確認し、できるだけシンプルな処方で、刺激となる可能性のある成分が少ないものを選ぶことが基本です。植物由来の天然成分を多く使用しているものや、香料や着色料が無添加であるものなどが、選択肢となります。
2.油分の少ない「マットタイプ」などを選ぶ
油分による毛穴の詰まりが気になる方は、ツヤ系のワックスよりも、油分が少なく、ドライな質感に仕上がるマットワックスやクレイワックスを選ぶことをおすすめします。
3.「洗い流しやすい」ものを選ぶ
肌荒れを防ぐ上で、実は最も重要なのが、この「洗い流しやすさ」です。日々のシャンプーで、髪や頭皮に残留することなく、すっきりと完全に洗い流せる製品を選ぶことは、結果として、肌に付着するワックスの量を減らすことに繋がります。
肌荒れを防ぐ、正しいスタイリングとケアの習慣
製品選びと同時に、日々のスタイリングやケアの習慣を見直すことも、肌荒れを防ぐためには不可欠です。
1.肌に直接つかないように、慎重に塗布する
ワックスを髪に馴染ませる際は、できるだけ肌、特に生え際やおでこに直接付着しないよう、慎重に塗布してください。
2.スタイリングの後に、顔を洗う
朝のスタイリングを終えた後に、洗顔料を使って顔を洗い、肌についた可能性のあるワックスをリセットする習慣をつけるのも、非常に効果的です。
3.その日のうちに、必ず髪を洗う
ワックスをつけた日は、どれだけ疲れていても、必ず寝る前にシャンプーで綺麗に洗い流し、清潔な状態で就寝することを徹底してください。
肌への優しさと性能を両立する「サロン」という選択
高いスタイリング性能と、肌への優しさ。この二つの要素を高い次元で両立させることは、製品開発において非常に高度な技術と、質の高い原料を必要とします。
私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のスタイリング剤、いわゆる「サロン専売品」は、プロの厳しい要求に応える優れた性能はもちろんのこと、お客様が毎日安心して使い続けられるよう、肌への安全性までを深く考慮して開発されています。
お客様一人ひとりの肌の状態や髪質を、プロの視点から正確に診断し、数ある高品質な製品の中から、最も安心して、そして最高のパフォーマンスを発揮できる一品をご提案させていただくこと。それこそが、髪と肌の専門家である私達の役割です。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。