「ワックス」の言い換えは?整髪料の種類と特徴を知って理想のスタイルへ
メンズヘアスタイリングの世界で、最も広く使われている「ワックス」という言葉。しかし、ご自身のなりたいスタイルを表現する際に、「ワックス」という一言だけでは、なかなか細かなニュアンスが伝わりにくいと感じた経験はございませんでしょうか。実は、髪を整えるためのアイテムには様々な種類があり、それぞれに的確な呼び名が存在します。今回は、「ワックス」の言い換えとなる言葉や、それぞれのスタイリング剤が持つ特徴について詳しく解説いたします。
まず知っておきたい「整髪料」という大きな括り
まず、「ワックス」をより広い意味で言い換えるならば、「整髪料(せいはつりょう)」や「スタイリング剤」という言葉が最も適切です。これらは髪型を整え、維持するために使用する製品全般を指す総称です。美容室などでご自身の希望を伝える際に、「何か良い整髪料はありますか?」や「おすすめのスタイリング剤を教えてください」といった言葉を使うことで、ワックスに限らず、より幅広い選択肢の中から提案を受けやすくなるかもしれません。ワックスは、この整髪料という大きなカテゴリーの中の一つ、という位置付けになります。
「質感」で言い換えるスタイリング剤の種類
ここからは、作りたい髪の質感や仕上がりに合わせて、「ワックス」を別の言葉で言い換える場合の具体的な種類をご紹介します。それぞれの特徴を理解することで、ご自身の理想がより明確になるはずです。
ツヤとまとまりを求めるなら「グリース」「ポマード」
ウェットな濡れ感や、ビシッとまとまりのあるタイトなヘアスタイルをお求めの場合、「グリース」や「ポマード」がその言い換えとなるでしょう。これらは油性のものが主流で、強いツヤと優れたセット力が特徴です。特に、クラシカルな七三分けや、髪を後ろに流すオールバックスタイルなど、大人びた印象を演出したい場合に最適なスタイリング剤です。
しっかりと固めたいなら「ジェル」
作ったスタイルを一日中崩さずに、パリッと硬くキープしたい場合には「ジェル」が適しています。ジェルは水分を多く含んでおり、乾くと非常に硬くなる性質を持っています。ベリーショートで髪をツンツンと立たせるスタイルや、パーマのウェーブをくっきりと見せたい時などにその性能を最大限に発揮します。
自然な仕上がりがお好みなら「ヘアクリーム」「ヘアバーム」
強いセット力は求めず、あくまでも自然な毛流れや、髪のパサつきを抑える程度のまとまり感が欲しい場合には、「ヘアクリーム」や「ヘアバーム」という選択肢がございます。これらはワックスよりも油分が少なく、トリートメント成分を含んでいるものも多いため、髪をケアしながらごくナチュラルなスタイルを作ることができます。作り込みすぎない、素髪のような質感を大切にしたい方におすすめです。
理想のスタイルを叶えるためのアイテム選び
これまでにご紹介したように、整髪料には実に多くの種類が存在します。しかし、選択肢が豊富であるからこそ、ご自身の髪質や理想のスタイルに本当に合った一品を、数多の製品の中から見つけ出すのは決して簡単なことではございません。「グリース」と一括りに言っても、製品ごとにツヤの度合いやセット力は千差万別です。私達プロのスタイリストは、お客様一人ひとりの髪の状態や骨格、そしてライフスタイルまでを考慮し、最適なスタイリング剤を的確に選び出すことができます。サロンで取り扱う専門的な製品は、市販のものとは一線を画す優れた使用感や表現力を持っています。ご自身のスタイリング剤選びに少しでも迷いがございましたら、ぜひお気軽に私達にご相談ください。お客様の魅力を最大限に引き出すお手伝いをさせていただきます。