床屋での頼み方「長さ」を正確に伝える|「短すぎた」を防ぐオーダー術
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「もう少しだけ、と伝えたつもりが、思った以上に短くなってしまった」床屋や理容室で、そんな経験をしたことがある男性は、少なくないのではないでしょうか。ヘアカットにおける「長さ」のイメージは、人によって微妙に感覚が違うため、少しの認識のズレが、仕上がりの満足度を大きく左右してしまいます。この記事では、あなたの「ちょうど良い」を確実に実現するための、長さの頼み方について、具体的な方法を交えて詳しく解説します。
Contents
なぜ「長さ」のイメージは、食い違いやすいのか
オーダーで失敗しないためには、まず、なぜ長さのイメージにズレが生じやすいのかを知っておくことが大切です。
「少しだけ短く」の曖昧さ
- 人による感覚の違い
お客様が思う「少し」と、理容師が思う「少し」が、必ずしも一致するとは限りません。1cmなのか、3cmなのか、その感覚には個人差があります。 - 髪の状態による見え方の違い
例えば、濡れている時の髪は、乾いている時よりも長く見えます。また、くせ毛の方は、乾くと髪が縮んで短くなります。プロの理容師は、これらの変化を全て計算してカットしますが、お客様のイメージと、仕上がりの長さにズレが生じやすいポイントでもあります。
パーツ別・失敗しない「長さ」の頼み方
ヘアスタイルをいくつかのパーツに分けて、それぞれの長さを具体的に伝えることで、イメージの食い違いは劇的に減ります。
前髪(フロント)の長さ
前髪は、顔の印象を最も大きく左右するパーツです。
- 眉や目など、顔のパーツを基準にする
「眉毛が隠れない、ギリギリの長さで」「眉と目の、ちょうど中間くらいの長さでお願いします」といったように、顔のパーツを基準に伝えると、非常に分かりやすく、確実です。 - スタイリングした時の状態を伝える
「ワックスで前髪を上げた時に、ちょうど良く立ち上がるくらいの長さを残してください」というように、普段どのようにスタイリングするかを伝えるのも、非常に有効な方法です。
トップ(上)の長さ
トップの長さは、ヘアスタイル全体のシルエットや、動きを決めます。
- 具体的な数字で伝える
「トップは、今の状態から2cmくらい切ってください」と、具体的な数字で伝えるのが、最も誤解のない方法です。もし分からなければ、「指一本分くらい」といった伝え方でも大丈夫です。 - スタイリングを基準に伝える
「指でつまんで、束感が作れるくらいの長さは残してほしいです」「短くして、髪が自然に立つくらいに」など、スタイリングのしやすさを基準に伝えるのも良いでしょう。
サイド(横)とバック(後ろ)の長さ
清潔感に直結する、サイドとバックの長さの伝え方です。
- バリカン(クリッパー)の場合はミリ数で
刈り上げる場合は、「サイドは、6mmのバリカンでお願いします」といったように、ミリ数で伝えるのが最も確実です。 - ハサミで切る場合は耳を基準に
「耳に半分かかるくらいの長さで」「耳周りは、すっきりと出るように」など、耳を基準にすると、長さのイメージが共有しやすくなります。
最も確実なのは、理容師との「確認作業」です
どんなに言葉で説明しても、最後の不安は残るものです。その不安を解消するのが、プロとの対話です。
プロは、あなたの不安を理解しています
- カットする前に、指で示してもらう
優れた理容師は、お客様のオーダーを聞いた後、実際に髪の毛束を指でつまみ、「このくらいの長さを、これくらい切りますが、大丈夫ですか?」と、必ず切る前に長さの最終確認をしてくれます。 - その瞬間に、遠慮せずに言う
もし、理容師が示してくれた長さが、あなたのイメージより少し短いと感じたら、その瞬間に、遠慮なく「あ、すみません。もう少しだけ長めに残してもらえますか」と伝えましょう。プロは、その一言を決して嫌な顔をせず、快く受け入れてくれます。この確認作業こそが、失敗を防ぐ最大の防御策です。
「長さ」のオーダーは、信頼できるプロに
- セルフカットの危険性
ご自身で、髪全体のバランスを保ちながら、均一な長さにカットすることは、まず不可能です。特に、一度短く切りすぎてしまった失敗は、髪が伸びるまで、数ヶ月間取り返しがつきません。 - 理容室ならではの精度
プロの理容師は、ただ言われた長さに切るだけではありません。お客様の骨格や髪質を見極め、トップ、サイド、バックの長さのバランスが、最も美しく見えるように、ミリ単位でスタイルを設計します。
まとめ
床屋で髪の長さを注文する際は、顔のパーツや、具体的な数字を基準に、できるだけ具体的に伝えることが、失敗を防ぐための第一歩です。そして、最も重要なのは、カットを始める直前の「確認作業」の際に、自分のイメージと合っているかを、遠慮なく、正直に伝えることです。
優れた理容師は、お客様との対話を通じて、理想のスタイルを一緒に創り上げていくパートナーです。ぜひ、安心して、あなたの希望の「長さ」を相談してみてください。
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