【床屋でのツーブロックの頼み方】これだけ押さえればOK!失敗しないオーダー術
「床屋でツーブロックを頼みたいけど、どう伝えればいいか分からない…」
「イメージと違う髪型にされたらどうしよう…」
「専門用語を言われても、よく分からないし不安…」
定番のメンズヘアスタイルであるツーブロック。しかし、いざ床屋(理容室)で注文するとなると、このように不安を感じる方は少なくありません。
ご安心ください。この記事では、日々多くのお客様のヘアスタイルを手がけるプロの理容師が、誰でも自信を持って理想のツーブロックをオーダーできる「頼み方」のコツを徹底解説します。これさえ読めば、もう床屋の椅子の上で緊張する必要はありません。
基本の頼み方:まずは「写真を見せる」のが一番確実
結論から言うと、最も簡単で失敗しない方法は**「理想のヘアスタイルの写真を見せる」**ことです。
言葉だけで髪型の細かいニュアンスを100%伝えるのは、プロでも難しい場合があります。写真は、あなたと理容師との間でイメージを共有するための「最高の共通言語」です。スマートフォンの画面で構いませんので、なりたいスタイルの画像(できれば正面・サイド・後ろ)をいくつか用意しておくと万全です。
「写真を見せるのは、なんだか恥ずかしい…」と思うかもしれませんが、私たち理容師にとっては、お客様のイメージを正確に理解できる、非常にありがたい情報なのです。遠慮なくお見せください。
写真なしでOK!言葉で伝えるための「3つのポイント」
写真がない場合や、より細かく自分の希望を伝えたい場合は、以下の3つのポイントを意識してオーダーしてみましょう。
ポイント1:「刈り上げ」について伝える(ミリ数と高さ)
ツーブロックの印象を最も大きく左右するのが、刈り上げる部分です。
ミリ数(濃さ・短さ)
刈り上げる髪の長さのことです。床屋ではバリカンを使ってミリ単位で調整します。
- 3mm前後: 地肌が少し青白く見え、かなりスッキリした印象。
- 6mm前後: 地肌が透けすぎず、自然な濃さで清潔感がある人気の長さ。
- 9mm~12mm: 比較的長めで、自然なグラデーションになりやすい。
【頼み方の例】
「初めてなので、自然な感じで6mmくらいでお願いします」
「サイドが膨らみやすいので、短めの3mmでスッキリさせたいです」
もしミリ数が分からなくても、「地肌が見えないくらいで、なるべく短く」といった伝え方で全く問題ありません。
高さ(範囲)
どこまで刈り上げるか、その範囲のことです。
- 低め: 耳周りを中心に、さりげなく刈り上げるナチュラルなスタイル。
- 普通: 耳の上からこめかみあたりまで刈り上げる、一般的な高さ。
- 高め: こめかみより上まで、広範囲を刈り上げるワイルドなスタイル。
【頼み方の例】
「ビジネスでも大丈夫なように、あまり高くない位置まででお願いします」
「耳が出るくらいで、高さは普通でお願いします」
ポイント2:「上の髪」について伝える(長さとスタイル)
刈り上げる部分の上に被せる髪をどうしたいか伝えます。
- 長さ: 「前髪が眉毛にかかるくらい」「前髪を上げられる長さを残して」など、具体的な基準を伝えると分かりやすいです。
- スタイル: 「自然に後ろに流せるように」「センターで分けられるように」「ソフトモヒカン風にトップを立たせたい」など、なりたいスタイリングのイメージを伝えましょう。
ポイント3:「全体の雰囲気」を伝える
具体的な注文が難しければ、なりたいイメージを伝えるだけでもOKです。
- 「爽やかな感じでお願いします」
- 「セットが楽なスタイルにしたいです」
- 「男らしい無骨な感じが好きです」
こうした抽象的なイメージから、プロの理容師があなたに似合うスタイルを提案してくれます。
床屋のプロは「あいまいな注文」のプロでもある
ここまで具体的な頼み方を解説してきましたが、最も大切なのは**「完璧に注文しようとしなくても大丈夫」**ということです。
私たち理容師は、日々多くのお客様の「なんとなくこうしたい」「いい感じにしてほしい」という、あいまいなご要望を形にするのが仕事です。お客様の髪質や骨格、ライフスタイルを考慮しながら、「このあたりは何ミリにしましょうか?」「前髪は下ろしますか、上げますか?」と、こちらから質問や提案をさせていただきます。
むしろ、「サイドが広がりやすいのが悩み」「普段はあまりスタイリングに時間をかけられない」といった、あなたの悩みや希望を正直に話していただくことが、理想の髪型への一番の近道になります。
まとめ:最高のツーブロックは「相談」から始まる
床屋での理想的なツーブロックの頼み方とは、一方的に注文することではなく、髪のプロである理容師と「相談」しながら一緒にスタイルを創り上げていくことです。
あなたの「こうなりたい」という気持ちと、理容師の持つ知識や技術が合わさった時、最高のヘアスタイルが生まれます。私たちは、お客様一人ひとりと向き合い、最適なスタイルを提案する準備がいつでもできています。
もうオーダーで悩む必要はありません。どうぞ、お気軽にあなたの希望をお聞かせください。