色気は後ろ姿で語る。メンズツーブロック×ポニーテールの作り方
長く伸ばした髪を、首筋が見える位置で無造作に束ねる「ポニーテール」。それはもはや、女性だけの専売特許ではありません。
今、自分だけのスタイルを確立したいと願う、感度の高い男性たちの間で、このポニーテールが、ワイルドさと色気を両立する、最高にクールなヘアアレンジとして注目を集めています。
そして、その魅力を最大限に引き出し、ただ長いだけでなく、清潔感と洗練さをプラスしてくれる最高のパートナーこそが、サイドを刈り上げた**「ツーブロック」**なのです。
この記事では、あなたの個性を雄弁に物語る、メンズポニーテールの魅力とその作り方を、プロの視点から徹底的に解説します。
なぜ「ツーブロック×ポニーテール」はこれほど魅力的なのか?
この組み合わせが、ただの長髪とは一線を画す、特別なスタイルであるのには明確な理由があります。
- ① 究極のギャップを演出できる
髪を下ろしている時の、ワイルドでミステリアスな長髪スタイル。そして、髪を結んだ時に現れる、潔くシャープに刈り上げられたサイドと、すっきりと露出するフェイスライン。この計算され尽くした二面性こそが、見る人を惹きつけてやまない最大の魅力です。 - ② 清潔感と色気を両立させる
長髪スタイルで最も懸念される「清潔感」の問題。サイドや襟足をツーブロックですっきりとさせることで、暑苦しい印象や野暮ったさを完全に払拭します。そして、結んだ時に現れる美しい刈り上げと、すっきりとしたうなじが、大人の男性だけが持つ色気を醸し出すのです。 - ③ 快適で、驚くほど機能的
仕事に集中したい時、食事の時、あるいはスポーツをする時。長い髪をさっとまとめることで、オンとオフを瞬時に切り替えることができます。特に汗をかく夏場は、その涼しさと快適さを実感できるでしょう。
ポニーテールを作るために必要な髪の長さ
どの位置で結びたいかによって、必要な髪の長さは変わってきます。
- 低い位置で結ぶ(ローポニー)
最も挑戦しやすく、落ち着いた印象になるスタイル。トップの長さが15cm〜20cm程度、髪全体が顎のラインを越えるくらいが、結び始めるための長さの目安です。 - 高い位置で結ぶ(ハイポニー)
よりワイルドで、アーティストのような雰囲気になるスタイル。しっかりと結び、揺れる毛先を楽しむには、25cm以上の長さがあると理想的です。
髪は1ヶ月に約1cm伸びると言われています。今のあなたの髪の長さから、ゴールまでの計画を立ててみましょう。
ポジションで印象が変わる。ポニーテールの種類
結ぶ高さで、あなたの印象は自在に変わります。
- ローポニー(低い位置)印象
落ち着いている、知的、リラックス、大人っぽい。挑戦しやすく、ビジネスシーンでも許容されやすい、最も万能なスタイルです。 - ハイポニー(高い位置)印象
ワイルド、アーティスト風、中性的。強い個性を放ち、ファッション性の高いスタイルです。
ちなみに、結んだ毛先を輪にしてゴムに収めるのが「マンバン(お団子)」、毛先をそのまま垂らすのが「ポニーテール」です。
理想のスタイルを叶える!サロンでのオーダー術
①「最終的にポニーテールにしたい」とゴールを伝える
これが最も重要です。「これから髪を伸ばして、最終的にはポニーテールができるツーブロックにしたいです」と、あなたのゴールを最初に理容師と共有しましょう。そうすることで、プロはゴールから逆算して、伸ばす過程も格好良く過ごせる、最適なカットを提案してくれます。
② 刈り上げのデザインを相談する
- ミリ数: 初めてなら**「6mm」前後がナチュラルです。よりワイルドさを強調したいなら「3mm」**以下のフェードスタイルも良いでしょう。
- 範囲: 結んだ時にどう見せたいか。高く刈り上げてシャープに見せるか、低めに刈り上げてナチュラルに見せるか、プロと相談しましょう。
③ 伸ばす過程のメンテナンスを計画する
美しいポニーテールへの道は、一日にしてならず。1ヶ月〜1.5ヶ月に一度はサロンを訪れ、伸びてきた刈り上げ部分をメンテナンスし、傷んだ毛先を整えることで、常に清潔感を保ちながら、健康な髪を育てていくことができます。
自宅で簡単!こなれ感を出すポニーテールの結び方
- **【下準備】**
まず、ヘアオイルやヘアバームなどを髪全体に薄く馴染ませ、パサつきを抑え、まとまりを良くしておきます。 - **【集める】**
ブラシできっちりとかすのではなく、手ぐしで、あえて少しラフに髪を集めるのが、こなれ感を出すコツです。 - **【結ぶ】**
ヘアゴムで、きつく締めすぎない程度に、しかし根元はしっかりと結びます。 - **【ほぐす】**
最後に、結んだ後でトップの髪を指で少しずつつまみ、引き出して高さを出すと、絶壁カバーにもなり、シルエットがさらに美しくなります。
なぜ、このスタイルは理容室(バーバー)なのか
ポニーテールにした時に現れる、刈り上げ部分の美しさ。そのクオリティが、あなたのスタイルの完成度を決定づけます。ミリ単位で濃淡をコントロールする精密な刈り上げ(フェード)は、まさに私たちプロの理容師の専門分野です。
また、髪を伸ばすという長い期間、あなたの最高の伴走者として、メンテナンスやスタイルの相談に乗れるのが、メンズヘアを知り尽くした理容師です。
まとめ
メンズポニーテールは、単に長い髪を結ぶという行為ではありません。それは、自分のスタイルを確立するための、計算され尽くしたお洒落な自己表現です。
その魅力を最大限に引き出す、ツーブロックという最高の土台と、それを創り上げるプロの技術。
憧れのスタイルを、最高の形で手に入れるために。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。