ツーブロックの寝癖を簡単リセット!原因と直し方を徹底解説
ツーブロックなのに、朝の寝癖が直らない?
「サイドを刈り上げてすっきりしたツーブロックなら、朝のスタイリングも楽なはず」そう思って挑戦したのに、毎朝トップの髪の頑固な寝癖に悩まされている、という方は少なくありません。
せっかくのヘアスタイルも、寝癖がついたままでは台無しです。しかし、寝癖がついてしまう原因と正しい直し方さえ知っていれば、誰でも朝のスタイリング時間を短縮し、一日中きれいなスタイルをキープできます。
この記事では、ツーブロックの寝癖に悩むあなたのために、その原因から簡単なリセット方法、さらには寝癖を未然に防ぐための予防策までを詳しくご紹介します。
ツーブロックで寝癖がつく主な原因
そもそも、なぜツーブロックスタイルで寝癖がついてしまうのでしょうか。その原因は主に3つ考えられます。
原因1:トップ部分の髪の長さ
ツーブロックはサイドや襟足を短く刈り上げるため、その部分に寝癖がつくことはありません。しかし、その分スタイルを作るトップ部分の髪はある程度の長さを残しています。この長い髪が、寝ている間に枕に押し付けられたり、寝返りによってあちこちに向きを変えたりすることで、うねりやハネといった寝癖になってしまうのです。
原因2:髪が濡れたまま寝てしまう
髪の毛は、内部の「水素結合」という結びつきによって形が決まります。この結合は水に濡れると一度切れ、乾く瞬間に再結合して形が固定される性質を持っています。つまり、夜シャンプーをした後、髪を完全に乾かさずに寝てしまうと、枕や布団との摩擦、寝返りによる圧力で髪が変な方向に曲がったまま水素結合が固定され、頑固な寝癖となって現れるのです。
原因3:髪の生え方やつむじの流れ
人にはそれぞれ、髪の生え方や、つむじを中心とした毛流れの癖があります。自分では意識していなくても、特定の方向へ流れやすい、一部分だけが立ち上がりやすいといった癖が、睡眠中の無防備な状態の時に強く出てしまい、寝癖として定着することがあります。
朝の時間を無駄にしない!寝癖の正しい直し方
「時間がないから」と、寝癖がついた部分を水で濡らしてドライヤーを当てるだけでは、なかなか直らないものです。以下の正しいステップで、効率よく寝癖をリセットしましょう。
Step1:寝癖部分の「根元」をしっかり濡らす
最も重要なポイントです。毛先だけを濡らしても、髪の形の根本的な原因となっている根元の癖は直りません。霧吹き(スプレーボトル)などを使って、寝癖がついている部分の地肌、つまり髪の根元までしっかりと濡らし、水素結合を一度リセットさせましょう。
Step2:ドライヤーで乾かしながら整える
根元を濡らしたら、ドライヤーで乾かしていきます。寝癖とは逆方向に髪を軽く引っ張りながら、根元にドライヤーの温風を当てると効果的です。手ぐしや目の粗いブラシで髪を整えながら、全体のシルエットを作っていきます。トップに自然なボリュームが欲しい場合は、髪の根元を下から持ち上げるようにして風を当てましょう。
Step3:仕上げに冷風を当てる
髪が乾き、形が整ったら、最後にドライヤーの冷風を髪全体に当てます。温まって緩んでいた髪が冷えることで形がしっかりと固定され、スタイルのキープ力が高まります。
Step4:スタイリング剤で仕上げる
ワックスやジェル、スプレーなどでスタイルを仕上げます。髪型をキープするだけでなく、スタイリング剤が髪の表面をコーティングすることで、日中の湿気などによるスタイルの崩れを防ぐ効果も期待できます。
そもそも寝癖をつけないための予防策
毎朝の寝癖直しをさらに楽にするためには、夜のケアが重要です。
夜のうちに髪を完全に乾かす
寝癖を防ぐための最も効果的な方法は、夜、お風呂から上がった後に髪を完全に乾かしきってから寝ることです。特に、癖が出やすい根元を中心に、ドライヤーでしっかりと乾かす習慣をつけましょう。
洗い流さないトリートメントを活用する
ドライヤーの前に、洗い流さないトリートメント(ヘアオイルやミルクなど)を髪に馴染ませるのもおすすめです。髪の水分バランスを整え、しなやかでまとまりのある状態にすることで、寝ている間の摩擦によるダメージや癖がつきにくくなります。
スタイリングしやすいツーブロックは理容室で作られる
セルフケアも大切ですが、そもそも寝癖がつきにくく、スタイリングしやすいヘアスタイルを手に入れるには、プロの技術が不可欠です。
骨格や髪質に合わせたカット
プロの理容師は、お客様一人ひとりの頭の形、髪質、生え癖などを正確に見極めます。それらをすべて計算に入れた上でカットされたツーブロックスタイルは、髪が自然に収まるべき位置に収まるため、寝癖がつきにくく、朝のスタイリングも驚くほど簡単になります。
定期的なメンテナンスの重要性
髪は1ヶ月に約1cm伸びます。髪が伸びてくると、せっかく計算されたスタイルのバランスが崩れ、まとまりにくくなったり、寝癖がつきやすくなったりします。定期的に理容室でメンテナンスをすることで、常に扱いやすい状態をキープできます。
まとめ
ツーブロックの寝癖は、その原因を知り、正しい直し方と予防策を実践すれば、決して怖いものではありません。毎朝のスタイリングを楽にする鍵は、「髪の根元から濡らして直すこと」と「夜のうちに完全に乾かすこと」です。
そして、最も確実なのは、あなたの髪質や骨格を理解してくれるプロの理容師に、あなただけの「扱いやすいツーブロック」を作ってもらうことです。朝のスタイリングでお困りの方は、ぜひ一度、お近くの理容室で相談してみてはいかがでしょうか。