伸ばした髪を自在に操る。ツーブロック×結ぶスタイルのススメ
伸ばした髪を、後ろでさっと無造作に結ぶ。そんな男性のヘアスタイルは、ワイルドでありながらどこか知的で、独特の色気を放ちます。ファッションや気分に合わせて髪を下ろしたり結んだりと、アレンジを楽しめるのも大きな魅力です。
しかし、「ただ髪を伸ばすだけだと、夏は暑苦しいし、清潔感に欠けるかも…」「伸ばしている途中が、どうにも野暮ったくて耐えられない」そんな悩みが、長髪への挑戦を阻んでいませんか?
その全ての悩みを解決してくれるのが、サイドをすっきりと刈り上げる「ツーブロック」との組み合わせです。この記事では、髪を結ぶスタイルを最高に格好良く見せるための秘訣を、始め方から楽しみ方まで徹底的に解説します。
なぜ「ツーブロック×結ぶ」スタイルが選ばれるのか?
お洒落な男性たちがこのスタイルを選ぶのには、見た目の格好良さだけでなく、多くの合理的な理由があります。
- 清潔感と快適さの両立
長髪の最大の懸念点である「清潔感」と「蒸れ」。サイドや襟足をツーブロックで短く刈り上げることで、顔周りや首元が非常にすっきりし、清潔感をキープできます。汗をかく夏場やスポーツをする際も、快適に過ごせるのが最大のメリットです。 - 伸ばしかけの期間も、お洒落に乗り切れる
髪を伸ばす過程で最も挫折しやすいのが、スタイルが決まらない中途半端な長さの時期です。しかし、ツーブロックならサイドが常に短く整っているため、トップの髪が伸びかけでも野暮ったくならず、スタイリッシュな印象を保つことができます。 - 多彩なアレンジで印象をコントロール
その日の気分やTPOに合わせて、結んだり下ろしたりできるのが魅力。結ぶ位置を高くすればアクティブな印象に、低くすれば落ち着いた印象にと、結び方一つで雰囲気を自在に変えることができます。 - 男の色気を引き立てる
髪を結ぶことで、普段は髪で隠れているうなじやフェイスラインがはっきりと見え、大人の男性ならではの色気が際立ちます。
髪を結ぶために必要な長さの目安
どの位置で、どのように結びたいかによって、必要な髪の長さは変わってきます。
- ハーフアップ(トップの髪だけを結ぶ)
伸ばし始めの段階で楽しめるスタイル。トップの髪が10cm〜15cm程度あれば可能です。 - 低い位置で一つに結ぶ(ローポニー)
髪全体を後頭部の低い位置で結ぶには、トップの長さが15cm〜20cm程度必要です。髪全体が顎のラインを越えるくらいが目安です。 - 高い位置で結ぶ(ハイポニー/お団子)
頭頂部など高い位置でしっかりと結ぶには、25cm以上の長さがあると理想的です。ここまでくれば、様々なお団子(マンバン)スタイルなども楽しめます。
髪は1ヶ月に約1cm伸びると言われているため、ご自身の現在の長さから、目標までの期間を逆算してみてください。
結ぶスタイルの種類と簡単な作り方
ハーフアップ
伸ばしかけでも楽しめる、手軽なアレンジ。耳の上のラインからトップの髪を手ぐしで集め、後頭部でラフに結びます。
ローポニーテール
落ち着いた大人の雰囲気を演出。髪全体を低い位置(うなじの少し上あたり)に集め、一つに結びます。きつく結びすぎず、少しルーズに仕上げるのがポイントです。
マンバン(お団子)
ワイルドさと個性を両立。高い位置で髪を一つに集め、ヘアゴムで束ねる際に、最後の周で毛先を抜き切らずに輪っかの状態を作れば完成です。
挫折しない!伸ばす過程のメンテナンスとオーダーのコツ
美しいロングヘアは、計画的なメンテナンスの賜物です。
最も重要なオーダーのポイント
理容室を訪れた際に、まず最初に**「最終的に髪を結べるように、伸ばしていきたいです」**と伝えること。これが最も重要です。この一言で、理容師はゴールを見据えたカットやアドバイスをしてくれます。
挫折しないためのメンテナンス
- 刈り上げ部分は定期的に整える: 1ヶ月〜1.5ヶ月に一度は来店し、伸びてきたサイドや襟足を整えましょう。これだけで全体の清潔感が保たれます。
- 毛先だけをカットする: 伸ばしているからと放置せず、傷んだ毛先だけをカットしてもらうことで、髪は健康な状態を保ち、より早く、綺麗に伸びていきます。
パーマも有効な選択肢
伸ばしかけで髪がハネたり、まとまりにくかったりする時期には、ゆるいパーマをかけるのもおすすめです。スタイリングが格段に楽になり、お洒落な雰囲気で乗り切ることができます。
綺麗な長髪を保つためのデイリーケア
長い髪はダメージが目立ちやすいため、日々の丁寧なケアがその質感を左右します。
- 正しいシャンプー&トリートメント
シャンプーは頭皮をマッサージするように洗い、トリートメントは傷みやすい毛先を中心によく揉み込みましょう。 - 洗髪後はすぐに乾かす
濡れたままの放置は、髪と頭皮にとって大敵です。タオルで優しく水気を取った後、必ずドライヤーで根元からしっかりと乾かしてください。 - 結ぶ前の一手間
髪を結ぶ前に、ヘアオイルやヘアバームを少量、髪全体に薄く馴染ませておきましょう。パサつきが抑えられ、まとまりが良くなるだけでなく、髪へのダメージも軽減できます。
まとめ
髪を結ぶという選択肢は、あなたのヘアスタイルの幅を大きく広げ、男性としての新たな魅力を引き出してくれます。それは、一朝一夕には完成しない、時間をかけて自分自身を育てていくような楽しみのあるスタイルです。
綺麗に伸ばし、そして格好良く結ぶためには、定期的なメンテナンスとプロのアドバイスが欠かせません。伸ばす過程のどんな小さな悩みでも、私たちプロの理容師にご相談ください。あなたの「なりたいスタイル」まで、責任を持って伴走させていただきます。