究極の個性を纏う。ツーブロック×ドレッドヘア完全ガイド
ありきたりなヘアスタイルでは、もう満足できない。
誰にも真似のできない、自分という人間を雄弁に物語る、究極のスタイルを追求したい。
そんな、ストリートカルチャーやブラックミュージックにルーツを持つ、本物志向のあなたが辿り着く答えの一つ。それが、圧倒的な存在感を放つ**「ドレッドヘア」と、現代的な清潔感を加える「ツーブロック」**を融合させた、唯一無二のヘアスタイルです。
それは、単なる髪型という言葉では収まりきらない、強い意志と美学の表明。この記事では、この究極のスタイルが持つ魅力と、挑戦する前に必ず知っておくべきこと、そしてオーダーからメンテナンスまでを、プロの視点から徹底的に解説します。
「ツーブロック×ドレッド」はどんなスタイル?
その名の通り、サイドや襟足をツーブロックで短く、あるいは潔く剃り上げ(フェード)、トップや後頭部の長い髪の毛で**ドレッド(髪を特殊な技術で編み込み、絡ませて束にしたもの)**を作るスタイルのことです。
この二つを組み合わせることには、多くのメリットがあります。
- ① 清潔感と快適さ
ドレッドヘアの持つ重厚な印象を、サイドのすっきりとした刈り上げが和らげ、現代的なクリーンさをプラスします。また、蒸れやすいドレッドヘアの通気性を高め、頭皮を快適に保つという機能的なメリットもあります。 - ② メリハリの効いた美しいシルエット
タイトに刈り上げた部分と、ボリュームのあるドレッド部分との間に生まれる強いコントラストが、非常にクールで洗練されたシルエットを生み出します。 - ③ アレンジの多様性
長く伸びたドレッドを結んだり、下ろしたりした時に、刈り上げ部分が見えることで、様々な表情を楽しむことができます。
ドレッドの種類と作り方の概要
ドレッドヘアは、非常に時間と手間のかかる特殊な技術で作り上げられます。一般的には、まず髪全体にアフロのような強いパーマをかけ、その髪を細かく分け取り、専用のコーム(櫛)で根元から毛先に向かって逆毛を立てて絡ませ、一本一本丁寧に束にしていく、という地道な作業を繰り返します。
ドレッドにも様々な種類があり、均一な太さの「パイプドレッド」や、より自然な質感の「ソフトドレッド」など、なりたいイメージに合わせて質感をコントロールすることが可能です。
オーダー前に必ず知っておきたい、ドレッドのリアル
ドレッドヘアは、その魅力と同じくらい、維持するためのある種の「覚悟」が求められるスタイルです。オーダーする前に、以下の点を必ず理解しておきましょう。
① 時間と料金
髪の長さや量、ドレッドの太さや本数にもよりますが、施術には数時間から、場合によっては十数時間かかることも珍しくありません。料金も、通常のカットやパーマとは比較にならないほど高額になります。
② 髪への負担
非常に強いパーマをかけたり、髪を物理的に絡ませたりするため、髪には大きな負担がかかります。
③ 日々のメンテナンス
シャンプーは可能ですが、通常のようにゴシゴシと洗うことはできず、乾かすのにも非常に時間がかかります。また、数ヶ月に一度は、新しく伸びてきた根元の髪を締め直す**「リペア」**というメンテナンスが不可欠です。
④ 簡単には元に戻せない
一度作ったドレッドを、元のサラサラな髪の状態に戻す(解除する)のは、非常に困難です。解除するには特殊な技術と長い時間が必要で、多くの場合、最終的には髪を切る(坊主にする)という選択をすることになります。
究極のスタイルを叶えるためのオーダー術
ドレッドヘアは、まさに施術者とお客様との共同作業で創り上げるアートです。
- ① 必ず「ドレッドができる専門店・サロン」を探すこと
これが絶対条件です。ドレッドは、どの理容室・美容室でもできる技術ではありません。必ず、ドレッドヘアの施術経験が豊富な、専門的なサロンを探し、予約の際に施術可能かを確認しましょう。 - ② 写真を見せて、徹底的にカウンセリングを受ける
理想とするドレッドスタイルの写真を必ず用意し、**ドレッドの「太さ」「長さ」「本数」「毛先の処理(丸めるか、自然に残すか)」**など、細かいデザインについて、プロと納得いくまで話し合うことが、成功への唯一の道です。 - ③ 刈り上げ部分のデザインを伝える
ツーブロック部分の刈り上げのミリ数や、美しいグラデーションを作る「フェードカット」を組み合わせることで、ドレッドスタイルはさらに完成度を高めます。この部分は、まさに私たち理容師の腕の見せ所です。
ドレッドヘアのメンテナンスとケア
シャンプーの方法
* ゴシゴシと擦るのではなく、頭皮を中心に、指の腹で優しく揉み洗いします。
* シャンプー剤や汚れが残らないように、通常よりも時間をかけて、念入りにすすぎます。
* 洗髪後は、タオルでドレッドを一本一本優しく叩くようにして水分を取り、ドライヤーの風を根元に当てて、時間をかけてでも完全に乾かします(生乾きは臭いや雑菌の原因になります)。
根元のリペア
* ドレッドを美しく保つためには、数ヶ月に一度、新しく伸びてきた根元の髪を締め直す「リペア」が不可欠です。
* これを怠ると、スタイルが崩れるだけでなく、根元で髪が大きく固まってしまう(フェルト化)原因にもなるため、必ず施術を受けたサロンで定期的にメンテナンスを行いましょう。
まとめ
ツーブロック×ドレッドは、単なる髪型という枠を超え、あなたのバックボーンにあるカルチャーや、自分自身の哲学を表現する、究極の自己表現です。
そのスタイルを創り上げ、そして美しく維持するためには、高度な技術と深い知識を持つ、信頼できるプロフェッショナルとの出会いが不可欠です。
本物のスタイルを追求するあなたのその情熱に、私たちは最高の技術でお応えします。ぜひ一度、あなたの想いをお聞かせください。