髪の「うねり」をトリートメントで抑える|まとまりやすい髪へ導く、本質的ケア
朝、時間をかけてスタイリングをしても、雨の日や湿度の高い日には、髪が言うことを聞かずに「うねり」、まとまりなく広がってしまう。そんな、ご自身の髪質に、長年、悩まされ続けてはいませんでしょうか。この、スタイリングを困難にする髪のうねりは、生まれ持った髪質だからと諦めるしかない、というわけではありません。実は、日々のヘアケア、特に「トリートメント」による、集中的なケアを取り入れることで、その扱いにくさは、大きく改善される可能性があるのです。
なぜ、髪は「うねり」を生じさせてしまうのか
髪のうねりを効果的に抑えるためには、まず、なぜ、髪がうねってしまうのか、その根本的な原因を理解することが重要です。
髪内部の、水分バランスの偏り
髪がうねる、あるいは、湿気で広がってしまう最大の原因は、髪の内部に存在する「水分バランス」の偏りにあります。日々のダメージなどによって髪の内部構造が乱れると、水分を多く含む部分と、乾燥して水分が少ない部分が、髪一本の中に混在するようになります。この状態で、空気中の湿度が高くなると、乾燥している部分が、まるでスポンジのように、空気中の余計な水分を吸収して膨張します。この、髪一本の中での、不均一な膨張こそが、髪の大きな「うねり」や、まとまりのない「広がり」の正体なのです。
ダメージによる、キューティクルの乱れ
髪の表面を覆うキューティクルは、髪の内部の水分を守り、外部からの湿気の侵入を防ぐ、大切な鎧の役割を担っています。しかし、ヘアカラーやドライヤーの熱などによって、このキューティクルが傷つき、剥がれてしまうと、髪は、内部の水分が逃げ出しやすい、乾燥した状態になると同時に、外部の湿気が侵入しやすい、無防備な状態になってしまうのです。
「うねり」を抑えるトリートメント、その役割と成分
この、うねりの根本原因である「水分バランスの乱れ」と「ダメージ」に、集中的、かつ効果的にアプローチすること。それこそが、うねりを抑えるためのトリートメントが持つ、最も重要な役割です。
役割1:髪の芯まで「保湿」し、水分バランスを均一に
トリートメントが持つ、最も重要な役割は、髪の内部を、高濃度の保湿成分で、均一に満たすことです。セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸といった、優れた保湿成分が、乾燥した部分に集中的にうるおいを届け、髪全体の水分量を、均一で安定した状態へと整えます。髪が内側からたっぷりの水分で満たされることで、空気中の余計な湿気を吸い込みにくくなり、うねりにくい、扱いやすい髪質へと導かれます。
役割2:髪の内部を「補修」し、構造を整える
ダメージによってできた、髪内部の空洞を、補修成分で埋めることも、うねりを抑える上で非常に重要です。髪の主成分であるケラチンなどの補修成分が、髪の芯からその構造を補強し、強く、しなやかな状態へと導くことで、髪は、外部の環境の変化にも揺らぎにくい、安定した状態を保つことができます。
役割3:髪の表面を「保護」し、湿気から守る
そして、仕上げとして、髪の表面を、良質なオイル成分などで優しくコーティングし、乱れたキューティクルを整えます。これにより、補給したうるおいや栄養分を、髪の内部にしっかりと閉じ込めると同時に、外部の湿気が侵入するのを防ぐ、薄い保護膜を形成するのです。
悩みの種を、コントロール可能な個性へ
髪の「うねり」は、決して、ただ抑え込むべき弱点ではありません。その特性を正しく理解し、トリートメントによる、本質的な保湿と補修のケアを続けることで、それは、コントロール可能な、あなただけの魅力的な個性となり得ます。ご自身のうねりの原因が何であり、どのような成分を、どのくらいのバランスで与えるのが最適なのか。その答えは、お客様一人ひとりの髪の状態を、プロの視点から的確に診断することによって、初めて明らかになります。ぜひ一度、そのお悩みを、私達にご相談ください。