パーマとトリートメントの重要な関係。美しいウェーブを、もっと長く楽しむために
ヘアスタイルに柔らかな動きや、こなれたニュアンスを与えてくれるパーマは、メンズのスタイリングにおいて非常に人気の高いメニューです。しかしその一方で、施術による髪へのダメージや、せっかくかけたウェーブがすぐに取れてしまうのではないか、といった不安を感じている方も少なくありません。その不安を解消し、美しいパーマスタイルを長く楽しむための最も重要な鍵、それが「トリートメント」による適切なケアなのです。
まず知っておきたい、パーマが髪にかける「変化」
効果的なケアを行うためには、まず、パーマがどのような仕組みで髪にウェーブを形成するのかを知ることが大切です。パーマの施術では、薬剤の力を使って、髪の内部にあるタンパク質の結合を一度切断します。そして、ロッドなどで髪を好みの形に巻いた状態で、別の薬剤を使い、その形で結合を再構築させるのです。この「結合の切断と再結合」というプロセスは、髪の形状を自在に変えることができる一方で、髪にとっては大きな負担となり、内部の栄養分が流出しやすい、デリケートな状態を招きます。
パーマ後のトリートメントが担う、3つの重要な役割
このデリケートな状態にあるパーマ後の髪にとって、トリートメントは3つの非常に重要な役割を果たします。
一つ目は、言うまでもなく「ダメージの補修」です。薬剤によって失われた髪内部のタンパク質や水分を補給し、髪の芯から補強することで、パサつきや切れ毛を防ぎ、髪の強度を回復させます。
二つ目は、「ウェーブの持続と再現性の向上」です。実は、パーマの持ちは、髪の健康状態に大きく左右されます。ダメージを受けて乾燥した髪は、ウェーブを保持する力が弱く、すぐにだれてしまいがちです。トリートメントで髪に潤いと弾力を与えることで、くっきりとした美しいウェーブが長持ちし、ご自宅でのスタイリングの再現性も格段に高まります。
三つ目は、「質感の向上」です。パーマによるダメージは、髪のごわつきや手触りの悪さの原因となります。トリートメントで髪表面のキューティクルを滑らかに整えることで、パーマヘア特有の柔らかな質感と、美しいツヤを取り戻すことができます。
サロンでの「直後ケア」と、自宅での「継続ケア」
パーマの美しさを維持するためには、サロンで行う施術直後のケアと、ご自宅での継続的なケアの両方が不可欠です。サロンでパーマの直後に行うトリートメントは、薬剤によってアルカリ性に傾いた髪を、本来の弱酸性の状態へと戻し、ダメージを最小限に抑えるための、最も重要な応急処置です。
そして、その最高の状態を維持するために欠かせないのが、ご自宅での日々のホームケアです。パーマヘアのウェーブを美しく保つためには、保湿効果や補修効果の高い、ダメージケア用のトリートメントを継続的に使用することが推奨されます。
美しいウェーブを維持するための、日々の習慣
ご自宅でトリートメントをする際は、その使い方にも少し意識を向けてみましょう。ウェーブを伸ばしてしまわないように、髪を優しく握り込むようにして、揉み込みながらなじませるのがポイントです。また、スタイリングの際には、ウェーブを美しく見せるための、パーマヘア用のムースやクリームといった、洗い流さないトリートメントを活用するのも非常に効果的です。
最高のパーマスタイルは、最高のケアから生まれます
パーマは、髪にデザインを施すクリエイティブな技術です。そして、その美しいデザインは、トリートメントによる優れたケアがあってこそ、その輝きを増し、長く維持することができます。私たちヘアサロンでは、お客様の髪への負担を最小限に抑えることはもちろん、その後のケアまで含めたトータルなご提案で、あなたの最高のパーマスタイルをサポートいたします。