トリートメントが残り少ない時の賢い使い方。薄めるのは正解?
毎日のヘアケアに欠かせないトリートメント。いざ使おうとした時に、ボトルが軽くなっていて「残り少ない」ことに気づき、最後まで綺麗に使い切りたいのに、と少し残念な気持ちになった経験はございませんか。ポンプを押しても出てこない、チューブを絞ってもほんの少ししか出てこない。そんな状況で、多くの方が試すであろう方法や、本当に髪のために良い使い方について、今回は詳しく解説いたします。
残り少ないトリートメントを無駄なく使う基本的な方法
まず、製品の品質を損なわずに最後まで使い切るための、基本的な方法からご紹介します。ポンプタイプのボトルの場合、ポンプ部分を外し、ボトルを逆さにして軽く振ることで、側面に残ったトリートメントを底に集めることができます。集まったものを指や清潔なスパチュラなどですくって使用するのが、最もシンプルな方法です。また、チューブタイプの場合は、容器の下の方から上に向かって、平らなもので押し出すように絞り上げると、最後まで無駄なく使用しやすくなります。
多くの人が試す「水で薄める」方法の注意点
残り少なくなった容器に水やお湯を入れて、シャバシャバに薄めて使った経験のある方もいらっしゃるかもしれません。手軽な方法ではありますが、ヘアケアの専門的な観点から見ると、この方法はあまりお勧めできません。なぜなら、第一にトリートメントの成分濃度が薄まり、本来期待できる補修効果や保湿効果が著しく低下してしまうからです。そして、より注意すべきなのは衛生面です。容器内に水道水などを加えることで雑菌が繁殖しやすくなり、製品の品質が劣化してしまう可能性があります。
製品の品質を損なわないためのより良い工夫
もし、どうしても容器に残ったトリートメントを綺麗に使いたいのであれば、チューブやプラスチック製のボトルであれば、清潔なハサミなどで容器を二つに切断してしまうのが最も確実な方法です。内側に付着したトリートメントを、直接指ですくい取ることができるため、成分を薄めることなく、最後まで本来の効果を保ったまま使い切ることができます。ただし、切断した容器の切り口は鋭利になっている場合があるため、取り扱いには十分にご注意ください。
「残り少ない」を、ヘアケア見直しの良い機会と捉える
トリートメントが残り少なくなるというタイミングは、ご自身の現在のヘアケアを見直すための絶好の機会でもあります。今まさに使い切ろうとしているその製品は、本当にあなたの髪質や頭皮の状態に合っているでしょうか。もし、仕上がりに何らかの不満を感じているのであれば、次は違う選択肢を検討してみるのも良いでしょう。サロンで取り扱う専門的な製品は、少量でも高い効果を発揮するよう濃密に作られているものが多く、結果として長く使えることも少なくありません。
あなたの髪に最適な一本を、専門家と共に
本当にご自身の髪に合ったトリートメントは、日々のスタイリングを楽にし、毎日を少しだけ心地よいものにしてくれます。「残り少ない」という状況は、そんな理想の一本と出会うためのきっかけです。私たちヘアサロンの専門家は、お客様一人ひとりの髪の状態を的確に診断し、数ある高品質な製品の中から、最適な一本をご提案することを使命としています。次の一本に迷われた際は、ぜひお気軽にご相談ください。