トリートメントを流す時間は何分がベスト?効果を高める時間術
普段何気なく行っているトリートメントケア。髪になじませた後、どのくらいの時間を置いて、どのくらいの時間をかけて洗い流していますでしょうか。実は、この「流す時間」には、トリートメントの効果を最大限に引き出すための大切なポイントが隠されています。この記事では、成分を浸透させるための「放置時間」と、健やかな頭皮を保つための「すすぎの時間」という二つの側面から、トリートメントを流す最適な時間について詳しく解説いたします。
髪に栄養を浸透させるための「放置時間」
まず、トリートメントを髪になじませてから洗い流すまでの「放置時間」についてです。これは、補修成分や保湿成分を髪の内部にしっかりと浸透させるための重要な工程です。多くの製品では、この放置時間として「5分から10分程度」を推奨しています。製品ごとに最適な効果を発揮できるよう成分が調整されているため、まずはパッケージなどに記載されている基本的な使用方法を守ることが、効果を実感するための最も確実な方法と言えるでしょう。推奨時間以上に長く置いても効果が飛躍的に高まるわけではなく、かえって髪や頭皮に負担をかける可能性もありますのでご注意ください。
健やかな頭皮を保つための「すすぎの時間」
次にもう一つ大切なのが、髪に残ったトリートメントを洗い「流す時間」、すなわち「すすぎの時間」です。この工程の目的は、髪の内部に浸透しきらなかった余分な成分や、頭皮に付着してしまったトリートメントをきれいに洗い流すことにあります。もし、すすぎが不十分で成分が頭皮に残ってしまうと、毛穴の詰まりを引き起こし、べたつきやフケ、かゆみといった頭皮トラブルの原因となりかねません。健やかな髪は健康な頭皮から育まれるため、すすぎの工程も丁寧に行うことが非常に大切です。
正しいすすぎの目安と具体的な方法
すすぎの時間に「何分間」という厳密な決まりはありませんが、意識すべきは髪と頭皮の状態です。目安としては、髪のぬめり感がなくなり、指通りは滑らかでありながらも、少しだけさっぱりとした感触になるまで、ぬるま湯で優しく洗い流しましょう。時間にして1分から2分程度、シャワーヘッドを頭皮に近づけ、指の腹で頭皮全体をマッサージするように動かしながら、まんべんなくお湯を行き渡らせるのが効果的です。特に、耳の後ろや襟足は成分が残りやすい部分ですので、意識して丁寧にすすぐことを心がけてください。
いつものケアの効果をさらに高めるために
最適な放置時間とすすぎ時間を守ることに加えて、少しの工夫でトリートメントの効果はさらに高まります。例えば、放置する際に温かい蒸しタオルで髪全体を包み込むと、蒸気の力でキューティクルが開き、成分の浸透を助けてくれます。また、どんなに時間をかけてケアをしても、ご自身の髪質に合わない製品ではその効果も半減してしまいます。日々のケアの効果をより確かなものにするためには、ご自身の髪の状態に合った高品質なトリートメントを選ぶことも重要な要素です。
二つの「流す時間」を制して、理想の髪質へ
トリートメントの効果を最大限に引き出すためには、「栄養を浸透させる放置時間」と「余分なものを洗い流すすすぎの時間」、この二つの時間を正しく意識することが不可欠です。日々のバスタイムでほんの少し意識を変えるだけで、髪のコンディションは見違えるほど変わってくるでしょう。ご自身の髪に最適なケア方法や製品選びについて、さらに詳しくお知りになりたい場合は、どうぞお気軽に私たちヘアサロンの専門家にご相談ください。お客様一人ひとりに合わせた最適なプランをご提案させていただきます。