細い髪の男性へ。ボリュームを奪わないトリートメントの選び方と使い方
髪が細く、スタイリングをしてもすぐにぺたんとしてしまう。トリートメントを使うと、かえって髪が重くなり、ボリュームがなくなってしまう。そんな「細い髪」ならではのお悩みを抱えてはいませんか。良かれと思って行うヘアケアが、理想のスタイルから遠ざかってしまう原因となっているとしたら、それは非常にもどかしいことです。しかし、ご安心ください。細い髪の特性を正しく理解し、それに合ったトリートメントを選び、正しく使うことで、その悩みは軽やかで扱いやすい魅力的な髪質へと変わります。
細い髪が持つ、特有の悩みとその原因
まず、ご自身の髪質が持つ特性を理解することが、適切なケアへの第一歩です。細い髪は、一本一本の直径が小さいため、全体としてハリやコシが出にくく、ボリュームを失いやすいという特徴があります。また、髪の表面を覆うキューティクルも比較的薄くデリケートなため、少しの摩擦でもダメージを受けやすく、絡まりやすいという側面も持っています。そのため、保湿や補修は必要不可欠ですが、一般的なしっとり系のトリートメントでは、その油分やコーティング成分の重さに髪が耐えきれず、根元からぺたんと寝てしまうのです。
選ぶべきは「軽さ」と「内部補修」を両立したトリートメント
細い髪の方がトリートメントを選ぶ際に最も重要なのは、「軽やかな仕上がり」と「髪内部の補強」を両立させることです。重厚なオイルやシアバターなどが主成分の製品は避け、比較的ライトな質感のミルクタイプやローションタイプの製品を選ぶのが基本となります。
そして、注目すべきは配合されている成分です。ただ表面を潤すだけでなく、髪の主成分に近いタンパク質由来の成分(加水分解ケラチンなど)が配合されたものを選びましょう。これらの成分は、髪の内部に浸透して芯から補強し、一本一本にハリとコシを与えてくれます。髪の強度を高めることで、根元からふんわりと立ち上がるような、健やかな力強さを髪にもたらすことができるのです。
ボリュームを失わないための、正しい使い方
最適なトリートメントを選んだら、その効果を最大限に引き出すための「使い方」をマスターしましょう。細い髪のケアで最も注意すべきなのは、トリートメントを「つける範囲」と「量」です。髪の根元付近につけてしまうと、ボリュームダウンの直接的な原因となります。塗布するのは、ダメージが気になる髪の中間から毛先に限定し、根元にはつけないことを徹底してください。また、使用する量は、製品の推奨量よりも少し少なめから試し、ご自身の髪が重くならない最適な量を見つけることが大切です。最後のすすぎも、ぬめり感が残らないように、丁寧にしっかりと行いましょう。
あなたの髪質を活かす、プロフェッショナルな選択
細い髪のケアは、潤いを与えつつも、決して重くしてはならないという、非常に繊細なバランス感覚が求められます。市販されている多くの製品の中から、この絶妙なバランスを叶える一本をご自身で見つけ出すのは、至難の業かもしれません。もし、トリートメント選びにお悩みでしたら、ぜひ一度、私たち髪のプロフェッショナルにご相談ください。
サロンでは、お客様一人ひとりの髪の状態を的確に診断し、数ある専門的な製品の中から、あなたの髪を最も美しく見せるための最適なトリートメントをご提案いたします。細い髪は、決して悩みではなく、正しくケアすれば、その繊細さや柔らかさが大きな魅力となります。あなたの髪質を最大限に活かす最高のパートナーを、ぜひサロンで見つけてみませんか。