トリートメントで髪がギシギシに?その原因と、しなやかさを取り戻す方法
髪を滑らかにするために使ったはずのトリートメントで、かえって髪が硬く、ギシギシとした手触りになってしまった。そんな、本来の効果とは正反対の、悔しい経験をされたことはないでしょうか。良かれと思って行ったヘアケアが裏目に出てしまうと、どうすれば良いのか分からなくなってしまいますよね。しかし、ご安心ください。その現象には明確な原因があり、正しい知識で対処すれば、髪は本来のしなやかさを取り戻すことができます。この記事では、トリートメントで髪がギシギシになる原因と、その解決策について詳しく解説いたします。
考えられる一番の原因、「タンパク質」の過剰な蓄積
トリートメント後に髪が硬く感じられる、最も一般的な原因。それは、髪の補修成分である「タンパク質」の、過剰な蓄積によるものです。ダメージを受けた髪は、内部のタンパク質が流出し、スカスカの状態になっています。補修効果の高いトリートメントは、この失われたタンパク質(ケラチンなど)を補給することで、髪の強度を高めます。しかし、髪が一度に吸収できるタンパク質の量には限りがあり、必要以上に補給しすぎると、吸収しきれなかった成分が髪の表面に蓄積し、硬化してしまうのです。これが、髪が柔軟性を失い、ギシギシと感じる主なメカニズムです。
あなたの髪が必要としていたのは、「補修」ではなく「保湿」?
もう一つ考えられる原因として、お使いのトリートメントと、ご自身の髪の状態とのミスマッチが挙げられます。髪の悩みは、ダメージによるタンパク質不足だけでなく、単純な水分不足による「乾燥」が原因である場合も多くあります。もし、髪が本当に必要としていたのが「保湿」であるにも関わらず、タンパク質を補給する「補修」に特化したトリートメントを使い続けてしまうと、タンパク質が過剰となり、ギシギシ感を引き起こしてしまうのです。
ギシギシになってしまった髪への、応急処置
もし、ご自身の髪がギシギシとした状態になってしまったら、まず、その原因となっている可能性のあるトリートメントの使用を一度中止してください。そして、数日間はシャンプーを丁寧に行い、髪の表面に蓄積した余分な成分をリセットすることに専念しましょう。その後、ケアを再開する際には、タンパク質補給よりも「保湿」に重点を置いた、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドといった保湿成分が豊富なトリートメントに切り替えてみることをお勧めします。
「ギシギシ」を繰り返さないための、本質的なケア
髪を健やかに保つためには、「タンパク質」と「水分」のバランスが非常に重要です。そして、ご自身の髪が今、どちらをより必要としているのかを正確に見極めることは、専門的な知識がなければ非常に難しいことです。良かれと思って使った高機能なトリートメントが、時として逆効果になってしまうのは、この見極めが適切でない場合に起こります。
私たちヘアサロンの専門家は、お客様一人ひとりの髪を的確に診断し、その髪が本当に求めている成分を、最適なバランスで補給するための、パーソナルなヘアケアプランをご提案することを使命としています。もう二度と「ギシギシ」を繰り返さないために。あなたの髪にとっての、本当の正解を、ぜひサロンで見つけてみませんか。