トリートメントの「ベタベタ」の取り方。原因と、さらり髪に戻すリセット術
髪を美しく保つために使ったトリートメントが、逆に髪を重く、べたべたさせてしまう。そんな、シャンプーをしたばかりとは思えない不快な仕上がりに、困惑した経験はありませんか。そのべたつきは、正しい知識と手順で対処すれば、きちんと取り除くことが可能です。この記事では、トリートメントによる髪のべたつきの取り方と、その根本的な原因、そして今後の予防策について詳しく解説いたします。
まず試したい、べたつきを取り除くための応急処置
もし、今まさにトリートメントによる髪のべたつきにお困りでしたら、まずは髪を一度リセットするための、応急処置を試してみてください。一番効果的なのは、少し洗浄力の高いシャンプーを使い、もう一度髪を洗い直すことです。その際、シャンプー前の「予洗い」をいつもより入念に行い、ぬるま湯で髪表面の余分な油分を浮かせることを意識しましょう。シャンプーはしっかりと泡立て、特にべたつきが気になる根元や頭皮を中心に、指の腹で優しくマッサージするように洗います。一度で改善されない場合は、シャンプーの二度洗いを試すのも有効です。
そもそも、なぜ髪はベタついてしまったのか?
不快なべたつきを取り除いたら、次に、なぜそのような状況になってしまったのか、その原因を考えてみましょう。原因を理解することが、同じ失敗を繰り返さないための最も大切なステップです。主な原因としては、三つの可能性が考えられます。一つ目は、ご自身の髪質に対して、トリートメントの保湿力や油分が過剰であったという「製品のミスマッチ」。二つ目は、一度に使用する量が多すぎたり、髪の根元や頭皮にまでつけてしまったりしたという「使い方の間違い」。そして三つ目が、最後のすすぎが不十分で、余分な成分が髪に残留してしまったという「すすぎ不足」です。
今後の「ベタベタ」を防ぐための、正しいケア選び
今後のケアで、べたつきを防ぐためには、この三つの原因を解消することが必要です。まず製品選びにおいては、ご自身の髪質に合った、軽やかな質感のものを選びましょう。髪が細い方や、頭皮が脂っぽい方は、オイルリッチなクリームタイプよりも、ミルクタイプやローションタイプのトリートメントがおすすめです。
そして、使い方においては、ショートヘアであればパール一粒大を目安に、必ず髪の中間から毛先のみに塗布することを徹底してください。最後のすすぎは、髪のぬめり感が完全になくなるまで、時間をかけて丁寧に行うことが、べたつかない、さらりとした仕上がりへの鍵となります。
あなたの髪に、本当の「潤いと軽やかさ」を
トリートメントによるべたつきは、多くの場合、製品選びか、その使い方のいずれかを見直すことで解決できる問題です。もし、ご自身で原因を特定するのが難しい、あるいは、どの製品を選べば良いのか分からない、とお悩みでしたら、ぜひ一度、私たち髪のプロフェッショナルにご相談ください。お客様の髪質と頭皮の状態、そして現在お使いの製品までを総合的に診断し、べたつきの根本原因を突き止めます。そして、あなたの髪に、芯からの潤いと、理想的な軽やかさの両方をもたらしてくれる、最高の一本を私たちが責任を持ってお選びいたします。