10代のためのメンズヘアトリートメント入門。変化する髪と、正しく向き合う
校則が緩和されたり、お洒落への関心が高まったりと、10代は、ヘアスタイルを楽しみ始める、特別な時期です。しかしその一方で、これまでとは違う、髪や頭皮の悩みに直面し、戸惑う方も少なくないのではないでしょうか。「トリートメントを始めた方が良いのだろうか」。この記事では、そんな変化の時期を迎えた10代の男性に向けて、ヘアトリートメントとの正しい向き合い方について、基本から詳しく解説いたします。
10代の髪と頭皮に、一体何が起きているのか
まず、10代の髪と頭皮は、身体の成長に伴って、大きな変化を迎えるということを知っておくことが大切です。ホルモンバランスの変化により、皮脂の分泌が活発になり、頭皮がべたついたり、フケやかゆみといったトラブルが起きやすくなったりします。また、髪質そのものが、子供の頃の柔らかい髪から、大人びたしっかりとした髪へと変化していくのもこの時期です。
さらに、ライフスタイルの変化も、髪の状態に大きく影響します。部活動での紫外線やプールの塩素によるダメージ、そして、ドライヤーやヘアアイロンを使ったスタイリングの開始。これらは、これまで経験したことのない、髪への大きな負担となり、乾燥やパサつき、ダメージの原因となるのです。
スタイリングダメージや、髪のパサつきを感じ始めたら
もし、あなたがヘアアイロンを日常的に使っていたり、ヘアカラーを楽しんでいたりするのであれば、トリートメントによるケアは「必要不可欠」です。ダメージを受けた髪は、内部の栄養分が失われ、パサつきや切れ毛の原因となります。髪の内部を補修する成分が配合された、ダメージケア用のトリートメントを日々の習慣に取り入れ、髪の体力をしっかりと補ってあげましょう。また、ドライヤーの前には、熱から髪を守る、洗い流さないトリートメントを使うことも、ダメージ予防には非常に効果的です。
頭皮のべたつきや、フケが気になる場合は
10代の多くの方が悩むのが、皮脂の過剰分泌による頭皮のトラブルです。この場合、注意したいのが、使用するトリートメントの種類です。髪のダメージを補修するための、油分を多く含んだヘアトリートメントを頭皮につけてしまうと、かえって毛穴を詰まらせ、症状を悪化させてしまう可能性があります。頭皮の悩みを解決したい場合は、髪の毛ではなく、頭皮そのものをケアするために作られた、「スカルプトリートメント」や、皮脂バランスを整える機能を持つシャンプーを選ぶのが正解です。
初めてのトリートメント、その正しい使い方
トリートメントを初めて使う際は、正しい使い方を覚えることが大切です。まず、使用する量は、ショートヘアであればパール一粒大で十分です。そして、つける場所は、ダメージが気になる髪の中間から毛先に限定し、べたつきの原因となる根元や頭皮にはつけないようにしましょう。製品に記載された時間を置いた後、ぬるま湯で、髪のぬめり感がなくなるまで、丁寧に、そして完全に洗い流すことを心がけてください。
最高のスタートを切るための、プロからのアドバイス
10代は、これからの人生における、ヘアケアの基礎知識と習慣を身につけるための、最も大切な時期です。この時期に、ご自身の髪質や頭皮の状態を正しく理解し、最適なケアを始めることができれば、将来的な髪の悩みを大きく減らすことができます。
私たちヘアサロンの専門家は、あなたの髪が今どのような状態で、どのようなケアを必要としているのかを、的確に診断することができます。そして、数ある製品の中から、今のあなたに本当に必要な一本を、その正しい使い方と共にお伝えします。ヘアケアに関する最初の相談相手として、ぜひ私たちを頼ってください。