【メンズ短髪】ツーブロックのセット方法|基本からワックスの付け方までプロが解説
「ツーブロックにしたのに、なんだか上手く決まらない…」
「サロンで仕上げてもらったような、メリハリのある立体的なスタイルを自分で再現したい!」
今やメンズヘアの定番となった「ツーブロック」。サイドをすっきりと刈り上げることで、清潔感とデザイン性を両立できる人気のスタイルですが、その一方で、日々のセットに悩んでいる方も少なくありません。
ご安心ください。その悩み、実はドライヤーの使い方とワックスの付け方をほんの少し変えるだけで、劇的に解決します。この記事では、あなたのツーブロックスタイルを最大限に輝かせるための、プロが実践するセットの基本を徹底的に解説します。
なぜあなたのツーブロックは決まらないのか?セットの成否を分けるポイント
まず、なぜあなたのセットが上手くいかないのか、ツーブロック特有の失敗原因を探ってみましょう。
- 原因①
トップの髪(被せる部分)が根元から潰れている
ドライヤーで乾かす際に、トップの髪の根元が寝てしまっていると、その上からいくらワックスをつけても、ふんわりとした立体感は生まれません。 - 原因②
刈り上げ部分とトップの髪の“境目”が馴染んでいない
トップの髪がサイドの刈り上げ部分に不自然に乗り上げてしまったり、逆に変な隙間が空いてしまったり。この境目の処理が、スタイル全体の完成度を左右します。 - 原因③
スタイリング剤を髪の表面にしかつけていない
髪の表面だけをワックスで撫でても、動きや束感は生まれません。スタイルがすぐに崩れてしまう大きな原因です。
これが基本!ツーブロックを完璧にセットする3ステップ
それでは、ツーブロックの魅力を120%引き出すための、正しいセット手順をご紹介します。
Step1:ベースを創る【ドライヤー編】
ここが最も重要です。髪型の骨格は、ドライヤーで作り上げます。
- 髪を根元からしっかり濡らし、リセットする
まずは寝癖を直し、セットしやすい状態に。 - 【最重要ポイント】
トップの髪を“全て前に”向かって乾かす
分け目などを気にせず、刈り上げ部分との境目を越えて、トップの髪を全て前に向かって乾かします。こうすることで、髪の根元が立ち上がり、生え癖がリセットされます。 - 本来の方向に戻す
根元が乾いたら、本来の分け目や流したい方向に髪を戻し、手ぐしで整えながら全体のシルエットを作っていきます。
Step2:質感を加える【スタイリング剤編】
ドライヤーで作った骨格に、ワックスなどで質感を加えていきます。
- スタイルに合ったワックスやジェルを10円玉大ほど手に取ります。
- 手のひらで、指の間まで含めて透明になるまでしっかりと伸ばします。
- 髪の内側から手を入れて、特にトップの根元を中心に、髪全体に空気を含ませるようにワックスを揉み込みます。刈り上げ部分には付けないように注意しましょう。
Step3:動きを整える【仕上げ編】
最後に、細部のディテールを調整して完成度を高めます。
- 指先に残ったワックスを使い、毛束をつまんだり、ねじったりして、束感や毛流れを整えます。
- 膨らみやすいサイドは、手のひらで軽く押さえてタイトに仕上げます。
- 完璧なスタイルを一日キープするために、ハードスプレーを軽く吹きかけます。
【スタイル別】ツーブロックのスタイリング剤とセットのコツ
① マッシュツーブロック
- スタイリング剤
マットワックス、クリームワックス - コツ
ドライヤーで丸みのあるシルエットを意識して乾かすのが最重要。ワックスは揉み込むように付けて、ふんわりとしたナチュラルな束感を出すのがおすすめです。
② 七三分け / アップバングツーブロック
- スタイリング剤
ジェル、グリース、ハードワックス - コツ
ドライヤーで前髪の根元をしっかりと立ち上げるのが全ての鍵。ツヤの出るスタイリング剤で、面を整えるようにセットすると、ビジネスシーンにも最適な、清潔感のあるスタイルになります。
③ パーマツーブロック
- スタイリング剤
ムース、グリース、ジェルワックス - コツ
髪が半乾きの状態でスタイリング剤を揉み込み、パーマのカール感を最大限に活かしましょう。ドライヤーの熱でカールを伸ばしすぎないように注意が必要です。
「セットがしやすいツーブロック」は“カット”で創られている
「この手順でやっても、なぜかサロンのようには決まらない…」
もし、あなたがそう感じるなら、その原因はあなたの技術ではなく、全ての土台である「カット」そのものにあるのかもしれません。
プロが創る「セットしやすいツーブロック」には、目に見えない秘密が隠されています。
- ① 刈り上げの厚さと高さの緻密な設計
あなたの骨格や顔の形に合わせて、最も頭の形が綺麗に見えるミリ数と高さを、プロは計算して設定しています。 - ② “繋がり”の絶妙な調整
刈り上げ部分とトップの髪の境目を、ただ被せるのではありません。毛量を調整して自然に馴染ませたり、あえて角度をつけて動きを出しやすくしたりと、あなた自身がセットしやすいように、緻密な調整が施されているのです。 - ③ トップの質感と毛流れの“仕込み”
あなたがワックスを付けた時に、簡単に束感が出るように、すきバサミや特殊なカット技法で、毛先の動きをあらかじめ「仕込んで」います。
なぜ最高のツーブロックはプロの理容師にしか創れないのか?
あなたの毎日を楽で、そしてカッコよくするために。プロの理容師がいる理容室を選ぶべき、決定的な理由があります。
- ① 精密なバリカンワークとハサミの技術
滑らかな刈り上げのグラデーションや、トップとの自然な繋がり。これらは、ミリ単位で調整するプロのカット技術の結晶です。 - ② あなたの髪質と骨格への最適解を提案
あなたが自宅でセットしやすいように、あなたの髪質(硬い、柔らかい)や生え癖を考慮し、最適なツーブロックのデザインを提案してくれます。 - ③ 再現性のためのマンツーマン指導
カットの最後に、あなたの髪で、あなたの目の前で、あなたが明日から実践できるセット方法を、丁寧にレクチャーしてくれます。 - ④ 清潔感を極めるプロのシェービング
ツーブロックで際立つ、もみあげや襟足のライン。理容室ならではのカミソリを使ったシャープな仕上げは、スタイルの完成度を格段に引き上げます。
まとめ
メンズのツーブロックのセットは、ドライヤーで「まず全部前に乾かす」というベース作りと、スタイリング剤を「トップの根元からつける」という基本を押さえれば、誰でも格段に上手くなります。
しかし、そのセットのしやすさ、そして仕上がりのクオリティそのものを決定づけているのは、あなた自身ではどうにもならない、ベースとなる「カットの設計」です。
ぜひ一度、お近くの理容室で、あなたの毎日を考え抜いてくれるプロの仕事を体験してみてください。きっと、毎朝鏡を見るのが、もっと楽しくなるはずです。