【メンズ短髪】スタイリング剤の正解は?髪質・悩み別の選び方と使い方
「新しく買ったワックス、なんだかうまく使えない…」
「ジェルとグリース、自分の髪型にはどっちが合っているんだろう?」
メンズヘアの完成度を左右する「スタイリング剤」。しかし、その種類の多さから、自分の髪質やなりたいスタイルに合った“正解”がわからず、毎朝のセットに悩んでいる男性は少なくありません。
この記事では、そんなスタイリング剤の悩みを根本から解決するため、髪質や目的別の選び方から、プロが実践する正しい使い方までを徹底的に解説します。あなたにとっての「最高のスタイリング剤」が、きっとここで見つかるはずです。
なぜスタイリング剤選びは難しいのか?原因は「髪質」と「目的」のミスマッチ
あなたがスタイリング剤選びで失敗してしまう最大の理由は、友人の勧めや人気ランキングだけで選んでしまい、ご自身の「髪質」と「目的」に合っていないケースがほとんどです。まずは、自分の髪と向き合うことから始めましょう。
- あなたの髪質は?
- 剛毛・多毛タイプ: 髪が硬く、量も多くて広がりやすい。
- 軟毛・細毛タイプ: 髪が柔らかく、細くてボリュームが出にくい。
- 直毛タイプ: 髪が真っ直ぐで、動きや束感を出しにくい。
- くせ毛・パーマタイプ: 髪にうねりやカールがあり、パサつきやすい。
- あなたの目的は?
- ボリュームを抑えたいのか、出したいのか。
- ツヤを出したいのか、マットに仕上げたいのか。
- かっちり固めたいのか、ふんわり動かしたいのか。
この2つの軸で考えることで、あなたに必要なスタイリング剤が明確になります。
【髪質・悩み別】あなたのためのスタイリング剤診断
それでは、具体的なケース別に最適なスタイリング剤を見ていきましょう。
Case 1:剛毛・多毛で「ボリュームを抑えたい」
髪が硬く広がりやすい方は、油分や水分を多く含み、セット力の強いスタイリング剤でタイトに抑えるのが効果的です。
→ おすすめ:グリース、ジェル、ハードワックス
Case 2:軟毛・細毛で「ボリュームを出したい」
髪が細くペタッとなりやすい方は、油分が少なく軽い質感のもので、根元からふんわりと立ち上げることを意識しましょう。
→ おすすめ:マットワックス、クレイワックス、ヘアスプレー
Case 3:直毛すぎて「動きが出ない」
ピンと真っ直ぐな髪に立体感を与えるには、セット力が高く、束感を作りやすいものが適しています。パーマをかけてベースを作るのも非常に有効です。
→ おすすめ:ファイバーワックス、ハードワックス
Case 4:くせ毛・パーマヘアで「パサつきを抑え、動きを活かしたい」
くせやパーマのウェーブは、乾燥するとパサついて見えがち。水分やツヤを与えて、カールを綺麗に再現してくれるスタイリング剤を選びましょう。
→ おすすめ:ヘアムース、クリームワックス、グリース
プロが実践するスタイリング剤の基本と裏技
自分に合ったスタイリング剤が見つかったら、次は使い方をマスターしましょう。基本を押さえるだけで、仕上がりは劇的に変わります。
- 基本①:ドライヤーで“土台”を作るスタイリングの成否は、髪を乾かす段階で8割決まります。濡れた髪の根元に指を入れ、立ち上げるように下から風を当てて、全体のシルエットをしっかり作りましょう。
- 基本②:手のひらで“透明になるまで”伸ばすスタイリング剤を10円玉大ほど手に取ったら、白っぽさがなくなり透明になるまで、指の間も含めてしっかりと伸ばします。これがムラなく仕上げるための鉄則です。
- 基本③:「根元」から揉み込む失敗の原因で最も多いのが、毛先だけに付けてしまうこと。髪の内側に手を入れて、根元から中間を中心に、髪全体に空気を含ませるように揉み込みましょう。最後に指先で毛束を整えれば完成です。
それでも上手くいかないなら…原因は「カット」にある
「自分に合うものを選び、正しい使い方をしているはずなのに、なぜか決まらない…」
もしそう感じるなら、原因はスタイリング剤ではなく、その土台である**「カット」**そのものにある可能性が非常に高いです。優れたスタイリングは、優れたカットがあって初めて成り立ちます。
- スタイリングしやすいカットとは?
- 毛量が適切に調整されている(ただ軽くするのではなく、必要な重さは残してある)
- ワックスを付けた時に、自然と毛束ができるようにカットされている
- あなたの骨格に合わせて、ボリュームを出す部分と抑える部分が計算されている
これらは、プロの理容師が長年の経験と知識を基に行う、専門的な技術なのです。
「最高のカット」と「最適なスタイリング剤」に出会える場所
自分にぴったりのスタイリング剤を見つけ、その能力を120%引き出すための最も確実な方法は、プロの理容師に相談することです。
- あなたの髪の“専属スタイリスト”プロの理容師は、あなたの髪質、骨格、ライフスタイル、そして好みを総合的に診断し、無数の選択肢の中から「あなただけの一品」を選び抜いてくれます。
- 最高の“マンツーマンレッスン”カットの仕上げには、あなたに合ったスタイリング剤を使い、目の前でセットしながら、そのコツをマンツーマンでレクチャーしてくれます。どんな動画や雑誌よりも、これが最高のレッスンになります。
- カットで“扱いやすい髪”を創るそもそも、あなたの髪をスタイリングしやすい状態に創り変えてくれるのが理容師の仕事。最高の土台(カット)があるからこそ、最高のスタイリングが実現するのです。
まとめ
スタイリング剤選びの旅は、「自分の髪質と目的を知る」ことから始まります。そして、正しい使い方をマスターすれば、あなたのヘアセットのレベルは確実に見違えるでしょう。
しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すのは、間違いなく「カット技術」です。自分史上最高のスタイルを手に入れるために、ぜひ一度、お近くの理容室で、髪のプロフェッショナルに相談してみてください。最高のカットと、最高のスタイリング剤、そして新しい自分との出会いが、あなたを待っています。