【メンズ短髪】外ハネのやり方|アイロン無しでもOK?セット術とオーダー方法
「いつもの短髪に、なにか変化が欲しい」
「ほんの少しの“遊び心”で、ぐっとおしゃれな印象になりたい」
そんな想いを抱く男性に、今ぜひ取り入れてほしいのが「外ハネ」のスタイリングです。髪の毛先に軽やかな動きを加えるだけで、いつものヘアスタイルが、一気にあか抜けてこなれた雰囲気に生まれ変わります。
「でも、セットが難しそう…」「自分には似合わないかも…」
ご安心ください。外ハネは、いくつかのコツさえ掴めば、誰でも簡単に取り入れることができるテクニックです。この記事では、道具別の作り方から、似合うヘアスタイル、そしてプロに頼む際のオーダー方法まで、その全てを徹底的に解説します。
なぜ「外ハネ」を取り入れるだけで、一気におしゃれに見えるのか?
ほんの少し毛先をハネさせるだけ。なのに、印象が劇的に変わるのには、明確な理由があります。
- 軽やかさと“動き”が生まれる毛先に動きがつくことで、ヘアスタイル全体が重たい印象から解放され、軽快なニュアンスが生まれます。作り込みすぎていない、自然な「こなれ感」を演出できます。
- ひし形シルエットで小顔効果顔周りや襟足に外ハネの動きを作ることで、くびれのある「ひし形シルエット」が生まれます。これは、顔の輪郭をシャープに見せ、気になる部分から視線をそらす小顔効果も期待できる、ヘアデザインの黄金律です。
- 簡単にイメージチェンジが可能いつもの短髪スタイルに、外ハネの工程をプラスするだけ。それだけで休日のカジュアルな印象になったり、少しモードな雰囲気になったりと、手軽にイメージチェンジを楽しむことができます。
【スタイル別】外ハネが映える最旬メンズ短髪
外ハネは、様々な短髪スタイルと相性抜群。特に人気の組み合わせをご紹介します。
- ① マッシュショート × 外ハネやや重さが特徴のマッシュスタイルも、襟足やもみあげの毛先を軽く外ハネさせるだけで、メリハリと軽やかさが生まれます。人気の韓国風スタイルなどでも多用される、定番の組み合わせです。
- ② センターパート × 外ハネおでこを出した知的なセンターパートの毛流れの終点を、リバース(外側)に流すようにハネさせることで、よりアンニュイで色気のある雰囲気に。大人の余裕を感じさせるスタイルです。
- ③ ウルフカット × 外ハネ襟足の長さを活かしたウルフカットは、外ハネスタイリングの魅力を最大限に引き出せるスタイル。男らしさの中に、どこか中性的な魅力が加わります。
- ④ ツーブロック × 外ハネサイドをすっきりと刈り上げた分、トップや前髪の動きがより際立ちます。シャープな印象と、軽快な外ハネの動きのコントラストがおしゃれです。
道具別に解説!外ハネの作り方【完全マニュアル】
自宅で外ハネを再現するための、具体的な方法を道具別にご紹介します。
Case 1:ヘアアイロン(ストレートアイロン)を使う方法【王道】
最も簡単で、確実にカールが作れる方法です。
- ハネさせたい部分の毛束を少量取ります。
- アイロンを髪の根元から通し、毛先まで来たら、手首を“外側にクルッと返す”ようにしてアイロンを滑らせます。
- 熱が完全に冷めるまで、髪には触らないこと。冷める過程で、カールの形がしっかりと記憶されます。
- 一気にやろうとせず、少しずつ毛束を取って、全体のバランスを見ながらハネさせていくのが失敗しないコツです。
Case 2:ドライヤーだけで作る方法【ナチュラル派】
アイロンがない方や、ごく自然なニュアンスを出したい方向けです。
- 髪が少し湿った状態で、ハネさせたい部分の毛束を指でつまみ、外側に軽くねじります。
- ねじった毛束の根元に、ドライヤーの温風を集中的に当てます。
- ドライヤーを離した後、熱が冷めるまで、ねじった状態を数秒間キープしてから指を離します。
- アイロンほどの強いカールはつきませんが、さりげなく自然な外ハネのクセをつけることができます。
「どうしても上手くできない…」その原因は“カット”にあります
「やり方は分かったけど、自分の髪だとなぜか綺麗にハネない…」
もし、あなたがそう感じるなら、その原因はあなたのテクニックではなく、**全ての土台である「カット」**にある可能性が非常に高いです。
- 外ハネしやすいカットとは?
- 絶妙な毛量調整: 毛先がパツンと重い状態では、髪は外側にハネてくれません。プロは、毛先が自然に動くように、ミリ単位で毛量を調整しています。
- 質感調整(テクスチャーカット): ハサミの入れ方一つで、毛先が自然と外に向きやすくなるように「仕込み」を施すことができます。
- 計算されたレイヤー(段差): 髪の長さに意図的に段差を入れることで、髪と髪の間に空間が生まれ、アイロンやドライヤーを当てた時に動きが出やすくなります。
なぜ「外ハネしやすい髪」はプロの理容師にしか創れないのか?
自分で簡単に、そして綺麗に外ハネスタイリングができる髪。それは、プロの理容師による緻密な計算と技術があってこそ、初めて手に入ります。
- ① 髪の動きを“デザイン”するカット技術プロの理容師は、ただ髪を短くするのではありません。あなたが翌朝、自宅でアイロンやドライヤーを当てた時に、髪がどう動くかを120%予測し、それをカットでデザインしているのです。
- ② 「パーマ」という最強の解決策「毎朝アイロンを使うのは面倒…」という悩みに対し、プロはパーマという最善の解決策を提示できます。毛先にだけ外ハネのカールをつける「ポイントパーマ」や、全体に自然な動きを出す「ニュアンスパーマ」をかければ、朝はスタイリング剤を揉み込むだけでセットが完了します。
- ③ スタイリングのマンツーマン指導カットの最後に、あなたの髪を使い、あなたの目の前で、アイロンの角度や手首の返し方、おすすめのスタイリング剤まで、具体的なスタイリング方法を直接、そして丁寧教えてくれます。
- ④ トータルバランスの追求外ハネの軽快なスタイルに合わせて、眉毛もシャープに整える。理容室なら、そんなトータルでの「似合わせ」が可能です。
まとめ
メンズ短髪の「外ハネ」は、いつものスタイルを格段におしゃれに、そして軽やかに見せてくれる効果的なテクニックです。アイロンやドライヤーを使えば、誰でも自宅で挑戦することができます。
しかし、その仕上がりの美しさや、日々のセットのしやすさは、全て「ベースとなるカット」の質によって決まるということを、ぜひ覚えておいてください。
毎日のスタイリングを簡単に、そして最高に楽しむために。あなたの髪の動きをデザインしてくれるプロの理容師に、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。