【メンズ短髪】浮いてしまう髪の寝かせ方|ドライヤーと整髪料で抑えるプロの技
「短く切ったのに、サイドの髪がツンツンと浮いてしまう…」
「剛毛・直毛で、髪が全く言うことを聞かず、まとまりがない…」
そんな、まるで重力に逆らうかのような、頑固な髪との毎朝の戦いに、心底うんざりしていませんか?力ずくでワックスを塗りたくっても、時間が経てばまた元通り。その悩み、実は「抑え方」が間違っているだけかもしれません。
この記事では、浮いてしまう髪を、まるで嘘のようにピタッと寝かせるための、プロが実践するスタイリング術と、その悩みを根本から解決する方法を、徹底的に解説します。
なぜ、あなたの髪は言うことを聞かずに“浮いて”しまうのか?
まず、なぜあなたの髪が浮いてしまうのか、その原因を知ることから始めましょう。
- 原因①:髪の「根元」の生え癖髪の毛は、毛穴の向きに沿って生えています。根元が肌に対して垂直に近い角度で生えている部分は、短く切ると、髪が自立してしまい、ツンツンと浮きやすくなります。
- 原因②:ドライヤーの風の当て方髪を乾かす際に、下から風を当てて乾かすと、髪の根元は立ち上がり、さらに浮きやすい状態になってしまいます。
- 原因③:髪の「短さ」と「硬さ」特に、ハリとコシが強い剛毛・直毛の方が短く切ると、髪一本一本が持つ反発力が強まり、浮きやすくなります。
頑固な浮き髪を“寝かせる”ための、プロのスタイリング術
あなたの毎朝の戦いを終わらせる、具体的なテクニックをご紹介します。ポイントは「熱」と「力(物理)」、そして「スタイリング剤の重さ」です。
Step1:【土台作り】ドライヤーで“寝るクセ”をつける
髪の形は、濡れた状態から乾く瞬間に決まります。この性質を利用して、髪に「寝る」クセをつけましょう。
- 根元を濡らす: まずは、浮いてしまう部分の髪の根元(地肌)を、霧吹きなどでしっかりと濡らしてリセットします。
- 上から風を当てる: ドライヤーの風を、必ず上から下に向かって当て、髪の根元を頭皮に沿わせるように乾かします。
- 手でプレス&冷風: 温風で乾かした後、浮きを抑えたい部分を**手のひらでピタッと数秒間押さえつけ(プレスし)、その上からドライヤーの冷風を当てます。**これで、寝かせた状態が髪に記憶され、キープ力が格段にアップします。
Step2:【重し】最適なスタイリング剤で抑え込む
髪の力に負けず、しっかりと抑えつける力を持つスタイリング剤を選びましょう。
- ジェル / グリース / ポマード: これらが最もおすすめです。強いセット力と、製品自体の重さ、そしてウェットな質感が、髪の浮きを物理的に抑えつけ、美しいツヤを与えてくれます。
- ハードワックス: セット力は高いですが、ツヤの出るタイプを選ぶのがコツです。マット系は軽いため、浮きを抑える力は少し弱まります。
Step3:【固定】正しい付け方で完璧に抑える
- スタイリング剤を手のひらによく伸ばします。
- 髪の表面から、根元に向かって、撫でつけるように、あるいは目の粗いコーム(くし)で梳かすように付けていきます。
- 最後に、再度手のひらでプレスして、スタイルを完全に固定します。
髪を寝かせて創る、洗練された短髪スタイル
「寝かせる」技術を活かすことで、非常にクリーンで品格のあるスタイルが完成します。
- ① クラシックな「七三分け/サイドパート」: ジェルやグリースでビシッと寝かせた、スーツにも似合う、品格のあるビジネススタイル。
- ② モードな「クロップスタイル」: トップを前に向かってタイトに寝かせ、前髪を短く切り揃えたスタイル。フェードとの相性も抜群です。
- ③ 色気のある「オールバック/スリックバック」: 全ての髪を後ろに寝かせた、ワイルドでセクシーなスタイル。大人の男の魅力を引き出します。
究極の解決策|毎朝の戦いを終わらせる、プロの「根本治療」
「毎朝、ドライヤーとジェルで格闘するのは、もう疲れた…」
そんなあなたに、プロは、その悩みを根本から解決する「治療」を提案できます。
- 解決策①:「重さ」と「流れ」を創るカット技術プロの理容師は、あなたの浮きやすい髪を寝かせるために、あえて部分的に髪の重さを残したり、髪が自然に後ろに流れるように毛先の方向性を調整したりと、カットの段階で「仕込み」を施します。これにより、乾かすだけで、ある程度髪が収まるようになります。
- 解決策②:科学の力で抑える「ダウンパーマ」どうしても浮いてしまうサイドや襟足の根元にだけ、ピンポイントで髪を抑えつけるパーマをかける技術です。薬剤の力で、髪の生え方を強制的にコントロールします。乾かすだけで、髪が頭皮に張り付くようにピタッと収まる、まさに究極の時短技術です。
なぜ「髪を寝かせる」悩みは、理容室で相談すべきなのか?
あなたの頑固な髪の悩みを、最も効果的に、そして根本から解決できるのは、プロの理容師だけです。
- ① あなたの「生え癖」の攻略法を知っているプロは、あなたの髪がなぜ浮くのかを瞬時に見抜き、それをカットで解決すべきか、パーマで解決すべきか、あなたにとっての最適な処方箋を提案できます。
- ② ごまかしの効かない「収まり」を創る技術髪を立てて動きでごまかすスタイルとは違い、「寝かせる」スタイルは、カットのラインや収まりの良さが全て。ミリ単位で髪の重さや流れを調整する、プロの緻密な技術が不可欠です。
- ③ 「ダウンパーマ」という高度な専門技術部分的にかけるパーマは、薬剤の塗り分けや正確な時間管理など、非常に高度な技術と知識が求められます。信頼できるプロにしか任せられない、繊細な施術です。
- ④ 完璧な「仕上げ」ジェルやグリースで寝かせた髪と、理容室ならではのカミソリで整えられたシャープな襟足やもみあげのライン。この完璧なコントラストが、スタイルの完成度を極限まで高めるのです。
まとめ
メンズ短髪で浮いてしまう髪を寝かせるには、**ドライヤーで「上から」風を当て、「プレスして冷ます」こと、そして「ジェルやグリース」**で抑えるのが、最も効果的なスタイリング術です。
しかし、その**毎朝の苦労からあなたを解放し、そもそも「浮きにくい、寝やすい髪」を創り出すのは、あなたの生え癖を計算し尽くした「プロのカット」と、それを科学的に解決する「ダウンパーマ」**です。
もう、毎朝重力と戦うのはやめにしませんか?ぜひ一度、お近くの理容室で、あなたの髪を最も理解してくれるプロの理容師に、その悩みを相談してみてはいかがでしょうか。