【メンズ短髪】“結ぶ”という新発想。トップノット/マンバンの作り方とオーダー術
「短髪は結べない」
その常識は、もう古い考えかもしれません。サイドはすっきりと刈り上げ、トップの髪だけを伸ばして結ぶ。そんな、ワイルドでお洒落な「結べる短髪」スタイルが、今、個性を求める男性たちの間で注目を集めています。
海外のアーティストやアスリートが取り入れたことで人気に火が付いたこのスタイルは、男らしさと色気、そして清潔感を同時に表現できる、新しいヘアデザインの領域です。
「でも、どのくらい髪を伸ばせばいいの?」「どうやって結べばかっこよく見える?」
この記事では、そんなあなたの疑問に答え、周りと差がつく魅力的な「結べる短髪」の世界へといざないます。
なぜ「結べる短髪」は、これほど男を魅了するのか?
この独特なスタイルが持つ、唯一無二の魅力とは何でしょうか。
- 1. 清潔感とワイルドさの究極の両立サイドや襟足はフェードカットなどで潔く刈り上げるため、顔周りは非常にクリーンで爽やかな印象を保てます。その一方で、ラフに結んだトップの髪が、野性味や独特の色気を醸し出し、このギャップが最大の魅力となります。
- 2. 圧倒的な個性とオリジナリティまず周囲とスタイルが被ることがありません。一目で「こだわりのある人」と記憶に残る、強い個性を表現したい方に最適なスタイルです。
- 3. ON/OFFで切り替え可能な2WAYスタイル実は非常に実用的なのもこのスタイルの特徴。仕事中や集中したい時にはサッと結び、プライベートでは髪を下ろしてミディアムショート風のスタイルを楽しむ、といった2つの表情を使い分けることができます。
- 4. 髪を伸ばす“過程”さえもお洒落に見せるミディアムやロングヘアを目指して髪を伸ばしている途中の、最もスタイリングに困る中途半端な時期。この時期を「ただの伸ばしかけ」ではなく、「結べる短髪」という一つの完成されたスタイルとして、お洒落に、そして快適に乗り切ることができます。
「結べる短髪」の代表的なスタイル
一般的に「結べる短髪」と呼ばれるスタイルには、代表的なものがいくつかあります。
トップノット (Top Knot)
日本の伝統的な髪型「ちょんまげ」にインスパイアされたスタイル。頭頂部(トップ)の髪だけを長く残し、それ以外のサイドとバックを短く刈り上げた上で、そのトップの髪を結びます。シャープで、よりエッジの効いた印象になります。
マンバン (Man Bun)
「トップノット」と似ていますが、トップノットよりもやや広範囲の髪(トップから後頭部にかけて)を残し、少し低い位置でお団子(バン)にするスタイルを指すことが多いです。よりナチュラルで、ラフな雰囲気を持ちます。
これらのスタイルを現代的に、そしてお洒落に見せる鍵は、サイドとバックを**「ツーブロック」や「フェードカット」**で、潔く短く刈り上げることです。
「結べる短髪」を始める前に知っておきたいこと
このスタイルに挑戦するためには、いくつか知っておくべきポイントがあります。
- Q. どのくらいの長さが必要?A. ゴムで一つに結ぶためには、最低でも15cm程度の長さが一つの目安となります。まずは、トップを伸ばし続けることから全てが始まります。
- Q. どんな人におすすめ?A. 他の人とは違う、自分だけのスタイルを確立したい方。髪を伸ばしている途中の方。また、ヒゲとの相性も非常に良いため、ワイルドな雰囲気を出したい方にもおすすめです。
- Q. かっこいい結び方のコツは?A. 最初から完璧に、きつく結ぼうとしないことがポイントです。ヘアゴム一本で、毛先を完全に抜き切らないラフな「お団子」にするのが、最も簡単で、こなれて見える結び方です。結ぶ位置を少しずらしたり、後れ毛をあえて少し出したりするのもテクニックです。
失敗しないオーダー方法
このスタイルを成功させるには、担当する理容師とのイメージ共有が不可欠です。
- 「将来的に、トップを結べるようにしたい」と正直に伝えるこれが最も重要です。「なので、トップは切らずに伸ばしていきたいです。周りは〇mmのフェードですっきりさせてください」というように、ゴールを共有しましょう。
- 理想のスタイル写真を見せる口頭での説明が難しいスタイルだからこそ、理想とするトップノットやマンバンの写真を見せるのが、イメージのズレを防ぐ最善の方法です。
- 「メンテナンス計画」を相談するトップを伸ばしていく過程で、周りの刈り上げ部分だけをメンテナンスする期間が必要です。どれくらいの頻度でメンテナンスカットに来れば、綺麗に伸ばしていけるかを、プロに相談しましょう。
最高の「結べる短髪」は、計算されたカットから生まれる
最後に、最も大切なことをお伝えします。このスタイルは、ただトップの髪を伸ばし、周りをバリカンで刈るだけでは、決してかっこよくはなりません。
プロの理容師は、お客様が最終的に結ぶことを計算し、髪を下ろしている時でさえも美しいシルエットになるように、毛量を調整し、デザインします。また、サイドの刈り上げ部分を、滑らかなグラデーションのフェードカットに仕上げることで、スタイル全体のクオリティは劇的に向上します。これらは、高い技術力と経験がなければ実現できません。
まとめ
「結べる短髪」は、清潔感とワイルドさという相反する魅力を両立させ、圧倒的な個性を表現できる、新しい時代のメンズヘアスタイルです。そしてそれは、髪を伸ばすという時間のかかるプロセスさえも、お洒落なスタイルとして楽しむことを可能にしてくれます。
そのクリエイティブな髪型を、最高の形で実現するためには、ゴールを見据えたプロの計画的なカットと、お客様との二人三脚が不可欠です。
あなたの「なりたいスタイル」への長い道のりを、私たちが責任を持ってナビゲートします。周りと差がつく、究極の個性的な髪型を一緒に目指しませんか?