【短髪×くせ毛のセット術】もう爆発しない!くせを活かす/抑える、プロのスタイリング完全ガイド
「湿気が多い日は、朝セットしても、会社や学校に着く頃には髪が爆発している…」
「自分の髪のうねりやハネが、どうにもコントロールできない」
生まれつきの「くせ毛」を持つ多くの男性が、毎朝鏡の前で、そんなスタイリングとの終わりなき格闘を繰り広げています。その悩みの原因は、あなたが使っているスタイリング剤のせいでも、あなたのテクニック不足のせいでもありません。
それは、**「くせ毛の特性に合った、正しいセットの手順」**を知らない。ただ、それだけのことかもしれないのです。
この記事では、あなたの悩みの種である「くせ毛」を、ある時は抑え込み、またある時は最高の個性として活かすための、プロが実践するセットの全手順を、徹底的に解説します。
全ての基本。「活かす」か「抑える」か、今日のゴールを決める
スタイリングを始める前に、まずあなたが今日、どうなりたいのかを決めることが重要です。くせ毛のセットには、大きく分けて2つの方向性があります。
- 1. くせを「活かす」セットあなた本来の髪の動きやボリュームを最大限に引き出し、まるでパーマをかけたかのような、無造作でお洒落なスタイルを目指します。こなれた、柔らかな雰囲気を演出したい時に最適です。
- 2. くせを「抑える」セットうねりや広がりを極力抑え込み、まとまりのある、クリーンで清潔感のあるスタイルを目指します。ビジネスシーンや、きっちりとした印象を与えたい時に有効です。
このゴールを決めるだけで、この後のドライヤーの使い方や、スタイリング剤の選び方が明確になります。
【プロの全手順】くせ毛の短髪を自在に操る、基本のセット術
さあ、毎朝の格闘を、楽しい時間に変えましょう。
STEP 1:【最重要】髪を根元から、しっかり濡らす
寝ている間についた、あらゆる方向に向いた寝癖。これをリセットすることが、全ての始まりです。シャワーを浴びるか、スプレーヤーで、髪の表面だけでなく、地肌と髪の根元まで、しっかりと濡らしてください。この工程をサボると、この後どれだけ頑張っても、髪は言うことを聞いてくれません。
STEP 2:タオルドライは「擦らず、優しく」
くせ毛は、キューティクルが剥がれやすく、ダメージを受けやすい傾向にあります。濡れた髪をタオルでゴシゴシと擦る摩擦は、パサつきや広がりの大きな原因になります。乾いたタオルで髪を優しく挟み込み、ポンポンと叩くように、水分を押し出すように拭き取りましょう。
STEP 3:ドライヤーで髪の8割を作る
ここが、今日のゴールを左右する、最大の分かれ道です。
- くせを「活かしたい」場合:まずは、全体の根元を中心に、指の腹で頭皮をこするようにしながら乾かします。そして、中間から毛先にかけては、カールを無理に伸ばさないように、手のひらで髪を優しくクシャっと揉み込むようにしながら、弱風で乾かしていきます。ドライヤーの先端に、風を拡散させるディフューザーというアタッチメントを付けて乾かすのも、非常に効果的です。
- くせを「抑えたい」場合:抑えたい部分の髪の根元に、ドライヤーの風を“上から”当て、もう片方の手ぐしで、髪を少しだけ優しく引っ張りながら、根元から毛先に向かって乾かします。この「テンションをかける」という作業で、髪のうねりや広がりが、ある程度落ち着きます。
STEP 4:【なりたい質感で選ぶ】くせ毛のためのスタイリング剤
ドライヤーでベースを作ったら、スタイリング剤で仕上げます。
- 《くせを「活かす」ためのおすすめ》
- ムース: 濡れた髪や半乾きの髪につけることで、パーマのようなリッジ(カールの輪郭)を、くっきりと再現できます。
- ファイバーワックス: 軽い質感で、ベタつかずにくせの自然な動きと束感を強調できます。
- ヘアバーム: 自然なツヤとまとまりを与えつつ、くせ毛にありがちなパサつきを抑えてくれます。
- 《くseを「抑える」ためのおすすめ》
- ジェル / グリース: 高いホールド力とウェットなツヤで、髪をビシッと固めて、一日中広がりを抑え込みます。
- ハードワックス: 強いセット力で、ハネやうねりをコントロールし、まとまりのあるスタイルを作ります。
セットを劇的に楽にする!サロンでのオーダー術
最高のスタイリングは、最高のカットがあってこそ。サロンでは、こう伝えましょう。
- ポイント1:「自分のくせ毛の悩み」を具体的に話す「湿気が多い日に、サイドが爆発してしまいます」「前髪がうねって、うまく下ろせません」など、あなたが感じている具体的な悩みを、ぜひ私たちに教えてください。
- ポイント2:「活かしたい」のか「抑えたい」のか、方向性を伝える「このくせを活かして、お洒落な髪型にしたいです」「毎日のセットが楽になるように、くせをできるだけ抑えたいです」と、あなたの希望の方向性を伝えることで、私たちは最適な解決策をご提案します。
- ポイント3:プロの「パーマ技術」を相談してみるくせの動きがバラバラでまとまらない場合に、あえて均一なカールをプラスする「パーマ」や、どうしてもくせを抑えたい場合の「縮毛矯正」「アイロンパーマ」など、あなたの悩みを解決するための様々な選択肢があります。
くせ毛のセットに関するQ&A
Q. ヘアアイロンは使った方がいいですか?
A. はい、非常に有効な武器になります。くせを「抑えたい」場合は、ストレートアイロンで気になる部分を伸ばすことで、驚くほどツヤのあるまとまりが生まれます。くせを「活かしたい」場合も、ハネさせたい毛先だけを外ハネにするなど、動きをより意図的にコントロールするのに役立ちます。
Q. 雨の日でもスタイルを崩さないようにするには?
A. 仕上げに、キープ力の高いハードスプレーを、髪から20cmほど離して、全体に軽く吹きかけるのが最も効果的です。湿気から髪を守る、透明なバリアの役割を果たしてくれます。
まとめ
毎朝、あなたを悩ませる、扱いにくい「くせ毛」。それは、「活かす」か「抑える」か、その日のゴールを決め、正しい手順でセットすることで、誰でも思い通りにコントロールすることが可能です。
しかし、どんなに優れたスタイリング技術や高価なスタイリング剤も、その全ての土台となる**「あなたのくせを深く理解し、その動きを計算し尽くした、プロによるカット」**がなければ、その効果は半減してしまいます。
その“くせ”、私たちに預けてみませんか?
あなたの長年のコンプレックスを、誰もが羨む「最高の個性」へと、私たちが責任を持って変えてみせます。