【メンズ短髪】直毛でワックスが効かない悩みを解決!セットのコツと選び方
「ワックスをつけても、髪がツンツンと立つだけで、全く動きが出ない…」
「頑張ってセットしても、時間が経つとすぐに元の真っ直ぐな髪に戻ってしまう…」
そんな“直毛あるある”に、毎朝鏡の前でため息をついていませんか?清潔感があり、ツヤも出やすいという素晴らしい魅力を持つ直毛ですが、その一方で、スタイリングのしにくさに悩んでいる男性は非常に多いのが現実です。
しかし、諦めるのはまだ早い。あなたのその悩みは、ワックスの**“選び方”と“付け方”、そして“ベースの作り方”**を見直すだけで、劇的に改善されるかもしれません。この記事では、頑固な直毛を自由自在に操るための、プロのテクニックを徹底的に解説します。
なぜ直毛はワックスでセットしにくいのか?
その理由は、直毛が持つ髪の性質にあります。直毛は、髪の表面を覆うキューティクルが綺麗に整っており、内部の結合も強いため、「真っ直ぐな状態を記憶する力」が非常に強いのです。
そのため、ワックスで形をつけようとしても、髪が元に戻ろうとする力に負けてしまったり、髪の表面が滑らかなためにワックスが絡みにくかったりします。だからこそ、直毛には直毛のための、特別なワックス選びとセット術が必要なのです。
直毛の“相棒”はこれだ!最適なワックスの選び方
まず、あなたの髪質に合った、最高の「相棒」を見つけましょう。
剛毛直毛(硬くて、ツンツンと立ちやすい髪)の方
髪自体の力が強いため、それに負けないパワフルなセット力を持つワックスが必要です。
- おすすめ:ハードワックス、クレイワックス、ジェル、グリース
- ポイント: 髪がパサついて見えやすい場合は、少しツヤの出るタイプを選ぶと、まとまりと品が出ます。ジェルやグリースで、濡れたような質感にして抑え込むのも非常に効果的です。
軟毛直毛(柔らかくて、ペタッとしやすい髪)の方
重いワックスを使うと、ボリュームが潰れてしまうため、軽い質感のものが鉄則です。
- おすすめ:マットワックス、ドライワックス
- ポイント: 油分が少なく、軽い質感のワックスを選び、ふんわりとしたボリューム感をキープしましょう。「セット力は強いけど、軽い」というのが理想です。
プロはこう動かす!直毛を操るワックスセット術
最適なワックスを選んだら、次は使い方です。プロは、ワックスをつける前の「準備」を最も重要視します。
Step1:【最重要】ドライヤーで“偽りのクセ”を仕込む
直毛のセットは、このドライヤー工程が9割を占めます。髪が濡れている状態から、ドライヤーの熱を使って「真っ直ぐではない状態」を髪に記憶させることが、全ての始まりです。
- 髪の根元からしっかりと濡らし、寝癖をリセットします。
- 立ち上げたいトップや前髪は、根元に下から温風を当てて、しっかりと立ち上がりの「クセ」をつけます。
- 動きをつけたい部分は、指でねじったり、曲げたりしながら温風を当て、熱が冷めるまでキープします。
- 最後に全体に冷風を当てて、作った形をしっかりと固定させます。
Step2:ワックスを“根元”に叩き込む
ドライヤーでベースを作ったら、ワックスで補強していきます。
- 選んだワックスを10円玉大ほど手に取り、手のひらで透明になるまでしっかり伸ばします。
- 毛先ではなく、立ち上げた根元を中心に、下から上に叩き込むように、あるいは髪の内側から揉み込むようにして、髪全体に馴染ませます。
Step3:指先で“束”を創り、スプレーで“ロック”する
- 根元にワックスが付いた状態で、指先に残ったワックスを使い、毛束をつまんでねじり、立体感と動きを出していきます。
- 最後に、ハードスプレーを全体、特に根元に吹きかけ、作った形を一日中、完全にロックします。
それでも動かない君へ。最強の解決策「パーマ」という選択
「毎朝、こんなに時間をかけていられない…」
「テクニックを駆使しても、やっぱり髪が言うことを聞いてくれない…」
そんなあなたに、プロが提案する究極の解決策があります。それが、**「パーマ」**です。
直毛のあなたにパーマをかけることは、例えるなら、毎日のスタイリングを劇的に楽にするための「髪の形状記憶」。
「ニュアンスパーマ」や「ピンパーマ」といった、ごく自然なパーマをかけることで、髪に人工的な「くせ」や「動きのベース」が仕込まれます。その結果、朝はワックスを少量揉み込むだけで、まるでプロがセットしたかのような、計算された無造作ヘアが簡単に再現できるようになるのです。
なぜ「直毛の悩み」はプロの理容師に相談すべきなのか?
あなたの頑固な直毛の悩みを、根本から解決できるのは、プロの理容師だけです。
- ① あなたの直毛を“診断”する力あなたの直毛は、硬いのか、柔らかいのか。水を弾くのか、吸うのか。その性質をプロの目で見極め、最適なワックスと、それを最大限に活かすための最適なカットを提案します。
- ② ワックスが効くように“仕込む”カット技術ただ髪を短くするのではありません。プロは、毛先にハサミで特殊な処理(チョップカット、スライドカットなど)を施し、ワックスが絡みやすく、束感や動きが出やすいように、あらかじめ髪に「仕込み」を入れます。
- ③ 最小限のダメージで最大の効果を出す「パーマ」技術あなたの髪質に合わせた最適な薬剤と、骨格に合わせたロッドを選定し、ダメージを最小限に抑えつつ、最もスタイリングが楽になるパーマをデザインします。これは、セルフでは絶対に不可能な領域です。
- ④ 最高の「スタイリング・レッスン」カットやパーマの後、あなたの髪を使って、あなたができるようになるまで、ドライヤーの使い方からワックスの付け方まで、マンツーマンで丁寧に指導します。
まとめ
直毛の短髪スタイリングは、ワックスの選び方と、ドライヤーでのベース作り、そして根元への付け方をマスターすれば、必ず今よりも格段に上手くなります。
しかし、毎日のセットの苦労から解放され、スタイリングを心から楽しむための最も効果的で、そして賢い方法は、あなたの髪に「パーマ」という投資をすることです。
あなたの頑固な直毛を、誰もが羨む「扱いやすい髪」へと変え、最適なワックスとその使い方まで教えてくれるプロの理容師に、ぜひ一度相談してみてください。きっと、鏡を見るのがもっと楽しくなる、新しい毎日が待っています。