【メンズ短髪】ジェルセットの基本。清潔感とキープ力を両立するプロの技
「朝、完璧にセットしたはずの髪型が、汗や湿気で、午後にはもう崩れている…」
「ワックスのスタイリングだと、どうも一日中スタイルが持たない」
そんな悩みを抱える男性に、最も確実な解決策を提案します。
その答えは、圧倒的なキープ力と、清潔感あふれるツヤを両立するスタイリング剤、**「ヘアジェル」**です。
「でも、ジェルってパリパリに固まってしまって、使い方が難しいのでは?」
そんなイメージがあるかもしれませんが、ご安心ください。いくつかの簡単なコツさえ掴めば、誰でもジェルを完璧に使いこなし、一日中崩れない、洗練されたスタイルを手に入れることができます。
この記事では、ジェルの基本から、プロが実践する失敗しないセット術までを、徹底的に解説します。
なぜ今、改めて「ジェル」なのか?ワックスやグリースとの違い
まず、数あるスタイリング剤の中で、なぜジェルが選ばれるのか。その独自の特徴を見ていきましょう。
ジェルの最大の特徴は、水分を豊富に含んでおり、それが蒸発して乾く過程で、髪を強力に固めてホールドすることにあります。
- ワックスとの違いワックスが、髪に「動き」や「束感」を与え、比較的自由に動かせるのに対し、ジェルは「毛流れ」や「面」をビシッと固め、一度決めたスタイルを崩さないのが得意です。
- グリースとの違いグリースが、固まらずに一日中ウェットな質感を保ち、再セットが可能であるのに対し、ジェルは一度固まると動かせません。その分、キープ力という点では、ジェルが最も高い性能を発揮します。
つまり、ジェルは**「絶対に崩したくない日」や「清潔感を最大限に演出したい日」**における、最も信頼できるパートナーなのです。
【完全版】プロが教える、ジェルセットの失敗しない手順
ジェル特有の「速乾性」を攻略し、プロのような仕上がりを実現するための全手順です。
準備段階:ドライヤーで“完璧なシルエット”を創る
ジェルセットの成否は、ジェルを付ける前の「ドライヤー」で9割決まります。ジェルは、あくまでドライヤーで作った形を、そのまま固めるためのもの。速乾性が高いため、ジェルを付けてから形を作ろうとしても、まず間に合いません。
髪を乾かす段階で、前髪を立ち上げる、七三に分ける、サイドを抑える、といった、なりたい髪型の8割以上を完璧に完成させておくことが、絶対的な鉄則です。
STEP 1:髪は「ハーフウェット」が、扱いやすさの鍵
完全に乾いた髪よりも、タオルドライ後や、霧吹きで少し湿らせた「ハーフウェット」の状態でジェルを付けるのがおすすめです。髪に含まれた水分が、ジェルの乾くスピードを少しだけ遅らせてくれるため、セットする時間を確保しやすくなります。
STEP 2:適量(10円玉大)を手に取り、素早く伸ばす
ジェルは、躊躇していると手のひらで固まり始めてしまいます。10円玉大くらいを手に取ったら、躊躇せず、指の間まで含めて、手のひら全体に素早く広げてください。
STEP 3:根元から、一気に全体に馴染ませる
ドライヤーで作ったシルエットを崩さないように、髪の根元から毛先に向かって、手ぐしを通しながらスピーディーに全体に塗布していきます。
STEP 4:コーム(櫛)で、最終的な形を整える
髪が固まりきる前に、目の細かいコームを使って、最終的な毛流れや分け目をビシッと整えます。この一手間で、手ぐしだけでは出せない、シャープで洗練されたプロの仕上がりになります。
STEP 5:完全に乾かして、鉄壁のスタイルを完成させる
あとは自然乾燥させるか、急いでいる場合はドライヤーの弱風で優しく乾かします。ジェルが完全に乾けば、一日中崩れることのない、鉄壁のスタイルの完成です。
ジェルが映える、王道のメンズ短髪スタイル
ジェルの持つツヤ感とホールド力は、特に以下のようなスタイルで、その魅力を最大限に発揮します。
- ビジネスシーンの王道「アップバング/七三分け」: 清潔感と誠実さを、これ以上なく演出できます。
- 男らしい色気「オールバック/スリックバック」: ウェットなツヤが、ワイルドさと、大人の色気を両立させます。
- パーマスタイルを活かす: パーマによるウェーブやカールを、濡れたような質感でくっきりとキープし、立体感を際立たせます。
究極のジェルスタイルは、理容室の「カット」と「シェービング」で完成する
ここまでジェルのセット方法を解説してきましたが、そのジェルスタイルを最も美しく、そして格好良く見せるのは、その土台となるカット技術です。
ジェルで仕上げた時に、髪が美しく「面」として整うのは、毛量や質感が、プロの手によって緻密に計算されてカットされているからこそ。特に、ジェルを使ったきっちりとしたクラシックなスタイルは、私たち理容師が最も得意とする領域です。
さらに、理容室の真骨頂である**「シェービング」**。カットの仕上げに、カミソリで襟足やもみあげのラインをシャープに整えることで、ジェルスタイルの持つクリーンな魅力は、他のどこでも得られない、究極のレベルへと到達します。
まとめ
ジェルは、「絶対に崩したくない」「清潔感を最大限に演出したい」と願う、全ての短髪男性にとって、最も信頼できるスタイリング剤です。
「ハーフウェットな髪に、スピーディーに付け、コームで仕上げる」。このプロのコツさえマスターすれば、誰でも簡単に、一日中崩れない完璧なスタイルを手に入れることができます。
そして、そのジェルスタイルを最高に輝かせるのは、プロの理容師による緻密なカットと、究極の清潔感を生むシェービング技術に他なりません。
あなたの「決めたい一日」を、最高のスタイルでサポートします。ジェルを完璧に使いこなすためのカットとスタイリング術、ぜひ私たちにお任せください。