【メンズ短髪】ヘアオイルはいらない?その疑問にプロが本音で答えます
「短髪にヘアオイルって本当に必要?」
「ワックスやジェルがあれば十分だし、なんだかベタつきそう…」
そんな風に、「メンズの短髪にヘアオイルはいらない」と感じている方は、決して少なくありません。そして、その考えはスタイリングの目的によっては「ある意味で正しい」と言えます。
しかし、もしあなたが「最近、髪のパサつきが気になる」「ワックスで固めるのは嫌だけど、自然なツヤやまとまりが欲しい」と感じているなら、敬遠していたヘアオイルが、その悩みを解決する意外な一手になるかもしれません。
この記事では、「ヘアオイル不要論」の真相から、それでもプロがオイルをおすすめする理由、そしてオイルに頼らない選択肢まで、理容師の視点で本音で解説していきます。
なぜ「短髪にヘアオイルはいらない」と言われるのか?
まず、なぜ多くの方が「いらない」と感じるのか、その理由を整理してみましょう。きっと、あなたにも当てはまるものがあるはずです。
- 1. セット力がほとんどないからワックスやジェルのように、髪を立ち上げたり、形をがっちり固めたりする力はヘアオイルにはありません。そのため、「スタイリング剤」としては物足りなさを感じる方が多いのです。
- 2. ベタつくというネガティブな印象使い方を間違えると、髪が脂でテカっているように見え、不潔な印象を与えてしまうリスクがあります。過去に失敗した経験から、苦手意識を持っている方もいるでしょう。
- 3. 短髪には効果を実感しにくいから髪が短い分、ダメージケアやツヤ感を実感しにくく、「わざわざつける必要性を感じない」というのも正直なところかもしれません。
- 4. 使うアイテムが増えて面倒だから日々のセットは、できるだけシンプルに済ませたいもの。ワックスだけで完結するなら、それに越したことはない、と考えるのは自然なことです。
それでもプロがヘアオイルをおすすめする場合がある「本当の理由」
上記の理由は、すべて的を射ています。しかし、私たちはヘアオイルを「セット剤」としてではなく、**「髪のコンディションを整え、質感をコントロールするアイテム」**として捉えています。そう考えると、短髪にこそ活きる、意外なメリットが見えてきます。
- パサつきを一瞬で抑え、上品なツヤを与える年齢と共に、あるいはカラーやパーマで、髪がパサついて見えることはありませんか?ヘアオイルは、そのパサつきを瞬時に抑え、ギラついた光沢ではない、品のある自然なツヤを与えてくれます。それだけで、髪は健康的に見え、清潔感が格段にアップします。
- ドライヤーの熱から髪を守る「ヘアケア」お風呂上がりのタオルドライ後、ドライヤーをかける前に1〜2滴なじませる。たったこれだけで、オイルが髪をコーティングし、ドライヤーの熱によるダメージや水分の蒸発しすぎを防いでくれます。これは、未来の髪への投資です。
- パーマやカラーの持ちを良くするパーマヘアのウェーブや、ヘアカラーの色味は、髪の乾燥やダメージによって損なわれがちです。オイルで日々潤いを補給することで、サロンで手に入れたスタイルをより長く、美しく保つ手助けになります。
結論:「オイルに頼らない」という選択肢も大正解です
ここまでオイルの魅力をお伝えしてきましたが、私たちは「絶対にオイルを使うべきだ」と主張したいわけではありません。むしろ、私たちが最も重視しているのは、**「スタイリング剤に頼らなくてもキマる、健康で扱いやすい髪」**をお客様に提供することです。
最高のヘアケアは「優れたカット技術」
そもそも髪がパサついて見えたり、まとまりが悪かったりするのは、カット技術で解決できる場合がほとんどです。
- 緻密な毛量調整: 髪の重なり方や内側の量を調整することで、パサつきや広がりを抑え、自然なまとまりを生み出します。
- 質感のコントロール: ハサミの入れ方一つで、髪に柔らかい動きやツヤ感を出す「質感調整」が可能です。
優れたカットは、髪そのもののポテンシャルを最大限に引き出し、スタイリング剤への依存度を下げてくれます。
「何もしなくてもキマる」髪型は作れる
お客様の髪質、骨格、そして「朝は何もしたくない」といったライフスタイルまでを考慮し、最適なヘアスタイルを提案するのが私たちの仕事です。パーマで扱いやすいクセをつけたり、縮毛矯正でうねりを抑えたりと、カット以外の技術も組み合わせることで、「オイルいらず」「ワックスいらず」の髪は実現可能なのです。
まとめ
「短髪にヘアオイルはいらない」という考えは、あなたのスタイルの目的によっては、決して間違いではありません。
しかし、もし髪のコンディションを整え、素材そのものの美しさを引き出したいのであれば、ヘアオイルは非常に有効な選択肢となり得ます。
そして最も大切なのは、オイルを使うか、使わないか以前に、あなたの髪が**「何もしなくても扱いやすい状態」**にカットされているかどうかです。スタイリング剤に頼らなくても自信が持てる、あなた史上最高の短髪スタイルを手に入れませんか?髪に関するどんな些細な悩みでも、ぜひ一度、私たちプロにご相談ください。