【メンズ短髪】あのバンドマンのような髪型に。色気と個性を纏う、最旬ヘアスタイル
ステージの上で、あるいはミュージックビデオの中で、音を奏でるバンドマンたち。
彼らが放つ、独特のオーラや、どこか影のある色気に、心を奪われたことはありませんか?
その魅力の源泉は、彼らが紡ぎ出す音楽や、こだわり抜かれたファッションだけではありません。実は、その人のスタイルを根底から支え、世界観を雄弁に物語っているのが「ヘアスタイル」なのです。
この記事では、そんなバンドマンのような、ただ爽やかなだけではない、ミステリアスで、意志のある、お洒落な短髪スタイルを手に入れるための秘訣を、プロの理容師が徹底的に解説します。
バンドマンの短髪は、なぜ“普通”と違うのか?「雰囲気」の正体
彼らのヘアスタイルが、なぜか一般の人とは一線を画し、特別な「雰囲気」を纏って見えるのか。その秘密は、いくつかの計算された要素に隠されています。
- 1. 計算され尽くした「シルエット」彼らの髪型は、一見すると無造作でも、ベースとなるシルエットは非常に美しく計算されています。マッシュの持つ柔らかな丸み、ウルフカットの襟足のくびれ、センターパートの菱形のフォルムなど、その人の骨格を最も美しく見せるための、緻密なデザインが施されています。
- 2. こだわり抜かれた「髪の質感」ガチガチに固めるのではなく、その日の気分やファッションに合わせて、髪の質感をコントロールしています。オイルやバームで作る、潤いのある「ウェットな質感」や、クレイワックスなどで作る「ドライな質感」など、質感へのこだわりが、スタイルに深みを与えています。
- 3. 「影」を生む、前髪と顔周りのデザイン顔の全てをすっきりと見せるのではなく、あえて長めの前髪やサイドの髪で、顔に「影」を落とす。このアンニュイで、どこか物憂げな雰囲気が、アーティスト特有のミステリアスな色気を生み出しているのです。
- 4. 黒髪でも、重く見せない「軽さ」と「動き」ハイトーンカラーでなくても、黒髪のままでお洒落に見える。その秘密は、レイヤーカット(髪に段差をつける技術)や、絶妙な毛量調整にあります。これにより、黒髪でも重たく見えず、光に当たった時に、軽やかで動きのあるスタイルが実現できるのです。
【スタイル別】憧れのバンドマン風・メンズ短髪ヘアカタログ
現代のロックシーンで人気の、クールな短髪スタイルをご紹介します。
王道にして最先端「マッシュショート」
多くのバンドマンに愛される、もはや定番のスタイル。サラサラのストレートヘアでナチュラルな魅力を出すも良し、パーマをかけて無造作な動きを楽しむも良し、あるいはカラーで個性を爆発させるも良し。そのアレンジの幅広さが、自分を表現したいアーティストたちに支持される理由です。
色気と中性的な魅力「センターパート/マッシュウルフ」
長めの前髪をセンターで分け、顔周りに影を落とす「センターパート」や、襟足を少し長めに残して、くびれのあるシルエットを創り出す「ウルフカット」。これらのスタイルは、中性的で、アンニュイな色気を醸し出し、アーティストとしてのオーラを際立たせます。
クリーン&モード「刈り上げ/ツーブロックスタイル」
サイドをツーブロックやフェードカットですっきりと刈り上げ、トップの動きや重さとのギャップで魅せるスタイル。一見クリーンな印象ですが、そのアシンメトリーな構造が、モードでエッジの効いた雰囲気を演出します。
動きで感情を語る「パーマスタイル」
スパイラルパーマやツイストパーマなど、リッジの効いたパーマで、髪に大胆な動きと立体感をプラス。ライブで頭を振るたびに、髪が躍動的に見える。音楽と一体になるための、パフォーマンスの一部とも言えるスタイルです。
その“雰囲気”は、プロのカット技術でしか創れない
ここまで、バンドマン風ヘアの魅力や種類をご紹介してきましたが、最も大切なことがあります。
それは、お客様がご自宅で、ワックスを軽くつけただけで“それっぽく”なるように、私たちプロの理容師は、髪の重なりや毛先の動きを、ハサミ一本で、ミリ単位で計算し、デザインしているということです。
憧れのバンドマンの写真をサロンに持ってきても、その人の骨格や髪質に合わせて、完璧に「似合わせる」ための再構築をしなければ、それはただのコスプレになってしまいます。
お客様の「こんな感じになりたい」という曖昧なイメージや、好きな音楽、ファッションのテイストを、丁寧なカウンセリングを通じて深く理解し、それを最高の形でヘアスタイルに落とし込む。それこそが、私たちプロの仕事です。
まとめ
バンドマンの短髪が持つ、抗いがたい魅力。その本質は、計算され尽くした「シルエット」「質感」「雰囲気」にあります。
そして、その人の個性を最大限に引き出し、憧れの「雰囲気」を現実に創り出すのは、プロの理容師による、繊細なカット技術と、お客様のカルチャーに寄り添う、深いカウンセリング力に他なりません。
あなたの内に秘めた、こだわりや、表現したい想いを、ヘアスタイルで解き放ってみませんか?
音楽を語るように、髪型を語りましょう。
最高のステージ(日常)のための、最高のスタイルを、私たちが創ります。