【メンズショート髪型】ワックスで創る爽やかスタイリング術|カットで変わる、理想の束感
はじめに
爽やかなメンズショートヘアを、さらにワンランク上のお洒落なスタイルへと昇華させてくれる、魔法のようなアイテム。それが「ワックス」です。髪に動きや束感を与え、立体的なシルエットを創り出すワックスは、現代のメンズスタイリングに欠かせない存在と言えるでしょう。しかし、その一方で「ワックスを使うと、髪がベタついたり、不自然に固まったりして苦手…」と感じている男性が、実は非常に多いのも事実です。ご安心ください。正しい使い方と、そのスタイリングを最大限に活かすための「土台」があれば、誰でも簡単に、プロが仕上げたような爽やかスタイルを創り出すことができるのです。
爽やかスタイリングの鉄則は「つけすぎない」こと
ワックススタイリングで失敗する最も大きな原因は、そのほとんどが「量の多さ」にあります。髪がベタついたり、重く潰れてしまったりするのは、ワックスのつけすぎが原因です。爽やかで自然な仕上がりを目指すなら、まずは「小豆一粒大」のごく少量から始めて、もし足りなければ少しずつ足していく、という基本姿勢を徹底しましょう。「頑張ってセットした感」のない、さりげなく整えられた自然な仕上がりが、本当の意味での爽やかさの鍵となります。
5分で完成!爽やかワックススタイリングの基本手順
初心者の方でも今日から真似できる、爽やかスタイルのための基本的なステップをご紹介します。
ステップ1:最も重要なベース作り(ドライヤー)
スタイリングは、髪を乾かす段階から始まっています。お風呂上がりや朝、髪を濡らした後は、まず根元からしっかりと乾かします。トップは下から風をあてて根元を立ち上げ、膨らみやすいサイドは上から押さえるように乾かす。このひと手間で、スタイリングのしやすさと持ちが格段に変わります。
ステップ2:ワックスを手のひらでよく伸ばす
適量のワックスを手に取ったら、両方の手のひらで、透明になるまでしっかりと伸ばします。指の間にも均一に広げるのがポイントです。ここでムラがあると、髪につけた時にもダマになる原因となります。
ステップ3:髪の内側から全体に馴染ませる
いきなり表面につけるのではなく、髪の内側に空気を入れるように、下から持ち上げるようにして、髪全体にワックスを馴染ませていきます。後頭部、サイド、トップ、そして最後に前髪、という順番を意識すると、バランス良く仕上がります。
ステップ4:指先で毛束を整える
全体にワックスが馴染んだら、指先に残ったワックスを使って、トップや前髪の毛先を優しくつまみ、束感を作っていきます。最後に、全体のシルエットを鏡で確認し、バランスを整えれば完成です。
なぜ、カットが上手いとワックスは少量で済むのか?
「スタイリングが上手くいかないのは、自分の技術のせいだ」と思っていませんか?実は、その根本的な原因は、あなたのヘアスタイルの土台である「カット」にあるのかもしれません。本当に優れたカットは、髪に自然な束感や動きが生まれるように、そして、髪が自然にまとまるべき場所に収まるように、あらかじめデザインされています。そのため、ワックスはスタイルをゼロから「創る」ためではなく、カットによって作られた魅力を、ほんの少しだけ「引き出す」ために使うだけで十分なのです。結果として、スタイリングは驚くほど簡単になり、時間も短縮され、ワックスの使用量も自然と減っていくのです。
あなたに最適な「一手間」を教える、誠実な理容師
誠実な理容師は、お客様に最高のカットを提供することはもちろん、サロンでの仕上がりをご自宅でも簡単に再現していただくための、アドバイスにも全力を尽くします。お客様一人ひとりの髪質やライフスタイルに合わせて、最適なワックスの種類選びから、最も簡単で効果的なスタイリング方法まで、あなたの「?」が「!」に変わるまで、親身になって丁寧にお伝えすること。それもまた、私たちの大切な仕事だと考えています。
ワックスを味方につけて、髪型をもっと楽しもう
これまでワックスに苦手意識を持っていた方も、正しい知識と、その土台となる優れたカットがあれば、ワックスはあなたの魅力を最大限に引き出してくれる、最高のツールに変わります。「最高の土台(カット)」と「最適な一手間(スタイリング)」を手に入れて、自信に満ちた爽やかな毎日を送ってみませんか。