スキンフェード×プードルパーマで最上級の個性を。オーダー前の注意点とセット術
「周りとは絶対に被りたくない」
「自分の個性をヘアスタイルで、もっと大胆に表現したい」
そんな強い想いを抱える男性たちの間で、今、熱い注目を集めているのが**「プードルパーマ」**です。その名の通り、愛らしいプードルのような、くるくるとした強いカールが特徴のこのパーマ。
さらに、その個性を最大限に引き立て、洗練されたスタイルへと昇華させるのが、サイドを潔く刈り上げる**「スキンフェード」**との組み合わせです。
この記事では、唯一無二の存在感を放つ「スキンフェード×プードルパーマ」の魅力から、オーダー前の注意点、日々のセット術まで、その全てを詳しく解説します。
プードルパーマとは?ツイストスパイラルとの違い
まず、このユニークなパーマの正体を知っておきましょう。
- プードルパーマ: その名の通り、犬のプードルのような、根元からしっかりとリッジ(カールの凹凸)が出た、細かく弾力のあるカールが特徴です。細めのロッドを使い、髪に強いカールをかけることで、ボリューム感のあるカーリーヘアを創り出します。
よく似た強めのパーマとして「ツイストスパイラルパーマ」がありますが、仕上がりの質感が異なります。
- ツイストスパイラル: 毛束を「ねじり」ながら「螺旋状」に巻くため、少しチリっとした無造作な質感と、縦に落ちる束感が特徴です。
- プードルパーマ: ねじりを加えず、純粋なカールを細かく重ねるため、より「クルクル」とした丸みのあるカールが集まり、ボリュームのあるシルエットになります。
なぜスキンフェードとプードルパーマは相性が良いのか
この二つのスタイルが組み合わさることで、他のスタイルにはない特別な魅力が生まれます。
1. 究極のコントラストが生む、圧倒的なインパクト
サイドのスキンフェードがもたらす、ミニマルでクリーンな印象。それとは対照的に、トップのプードルパーマが持つ、最大限のボリューム感とワイルドな質感。この静と動、タイトとワイドという究極のギャップが、一度見たら忘れられないほどの圧倒的なインパクトを放ちます。
2. ボリュームを出しつつ、シルエットは綺麗に
トップにどれだけ強いボリュームがあっても、サイドとバックがスキンフェードでタイトに抑えられているため、頭全体のシルエットが横に膨張せず、綺麗にまとまります。ボリュームとシャープさを両立できるのが、このスタイルの最大の強みです。
3. スタイリングが驚くほど楽になる
一度パーマをかけてしまえば、髪のボリュームや動きはすでに完成されています。朝は髪を濡らし、ムースやワックスを揉み込むだけで、一日中スタイルがキープできます。ボリュームを出すための面倒なブローなどは一切不要です。
【スタイル別】スキンフェード×プードルパーマのデザイン
フェードの高さを変えるだけでも、印象は大きく変わります。
- ハイフェード × プードルパーマ: 最も王道で、コントラストが際立つスタイル。高い位置まで刈り上げることで、トップのパーマの存在感が最大限に引き立ちます。ストリート感が強く、個性を爆発させたい方におすすめです。
- ローフェード × プードルパーマ: 刈り上げの高さを抑えることで、少しナチュラルで落ち着いた印象に。トップのボリューム感を楽しみつつも、やりすぎ感を出したくない方に最適です。
- マッシュベース × プードルパーマ: 丸みのあるマッシュルームカットをベースに、プードルパーマをオン。柔らかいシルエットと、個性的なカールの質感が融合した、ユニークなスタイルです。
オーダー前に知っておくべき注意点とポイント
この特殊なスタイルに挑戦する前には、必ず以下の点を確認してください。
- 必要な髪の長さ: 細かいカールをしっかりとリッジを効かせて作るため、トップの髪は最低でも7cm〜10cm程度の長さがあると理想的です。
- 髪へのダメージは大きい: 強い薬剤と細いロッドで、髪の内部構造を大きく変化させるため、髪への負担は避けられません。ブリーチ毛や、すでにハイダメージを受けている髪の場合は、施術を断られる可能性が高いことを理解しておきましょう。
- 施術できるサロンが限られる: 強めの特殊パーマは、施術に高い技術力と経験が求められます。そのため、どのサロンでも気軽にオーダーできるわけではありません。
- 失敗しないオーダー方法: 理想とするスタイルの写真を必ず見せましょう。「プードルパーマ」という名称が通じない場合もあるため、「細いロッドを使って、根元から強めに巻いて、ボリュームのあるカーリーヘアにしたい」など、できるだけ具体的に伝えることが重要です。
特殊パーマこそ、メンズヘアを知り尽くした理容室(バーバー)へ
この高難易度なスタイルを成功させる鍵は、サロン選びにあります。
- ① カットの土台が完璧: スタイルの成否は、スキンフェードの美しさに大きく依存します。ミリ単位でグラデーションを創り出す精密なカット技術は、まさに理容師の専門分野。完璧な土台があってこそ、個性的なパーマが真に輝きます。
- ② メンズの髪質と骨格への理解: 日本人男性に多い、硬くてパーマがかかりにくい髪質でも、しっかりと美しいカールを出すための薬剤選定や放置時間の見極めなど、メンズヘアに特化したノウハウが理容室にはあります。
- ③ トータルバランスの提案力: お客様の骨格に合わせて、フェードの高さとパーマのボリューム感をどう組み合わせれば最もバランスが良く、格好良く見えるかを、プロの視点で的確に提案してくれます。
プードルパーマを綺麗に保つ手入れ&セット術
- スタイリング剤: パーマのカールを綺麗に出すならムースが最適。ウェットな質感で艶を出したいならグリースやジェルもおすすめです。
- セットのコツ: 髪をしっかりと濡らしてから、優しくタオルドライ。半乾きの状態で、カールを崩さないように、スタイリング剤を髪全体に揉み込むように付けます。ドライヤーの強風で乱暴に乾かすとカールが伸びてしまうので、弱風で優しく乾かすか、自然乾燥させましょう。
- ケア方法: ダメージケア・保湿効果の高いシャンプーやトリートメントは必須です。お風呂上がりには、洗い流さないトリートメントで潤いを補給することを習慣にしましょう。
まとめ
スキンフェードとプードルパーマの組み合わせは、周りと圧倒的な差をつけ、自分の個性を力強く表現したいと願う男性にとって、究極の選択肢の一つです。その一方で、髪への負担や、施術者の高い技術力が求められるスタイルであることも事実です。
このようなデザイン性の高い特殊なスタイルこそ、カットとパーマの両方を熟知し、メンズヘアのプロフェッショナルである理容師に任せるのが、成功への一番の近道です。ぜひ一度、信頼できる理容室で、あなただけの個性的なスタイルについて相談してみてはいかがでしょうか。