スキンフェード×ポニーテールで清潔感とワイルドさを両立。マンバンスタイルの作り方

「ワイルドに髪を伸ばして、後ろで結ぶスタイルに憧れる」

「でも、サイドや襟足が伸びてくると、どうしてもだらしなく見えたり、暑苦しく感じたりしてしまう…」

長髪を目指す多くの男性が、一度は直面する大きな壁です。そのジレンマを完璧に解消し、ワイルドさと究極の清潔感を両立させるのが、サイドをスキンフェードで潔く刈り上げ、トップの長髪を結ぶスタイル。海外では**「マンバン（Man Bun）」や「トップノット（Top Knot）」**と呼ばれ、お洒落な男性たちの間で確固たる地位を築いています。

この記事では、その魅力からオーダーのコツ、日々のメンテナンス方法まで、理想のスタイルを手に入れるための全てを詳しく解説します。

「スキンフェード×ポニーテール」そのスタイルの正体とは？

一般的に、スキンフェードと組み合わせる結ぶスタイルには、結ぶ位置や刈り上げる範囲によって、主に2つの呼び方があります。

• トップノット（Top Knot）頭頂部（トップ）の髪だけを長く残し、高く結ぶスタイル。サイドとバックは広範囲にわたり、高く刈り上げることが多いです。日本の伝統的な「ちょんまげ」のイメージに近く、よりシャープでアグレッシブな印象を与えます。
• マンバン（Man Bun）トップだけでなく、後頭部の髪もある程度長く残し、後頭部の低い位置で結ぶスタイル。一般的な「ポニーテール」に近く、よりナチュラルでアーティスティックな雰囲気を持ちます。

どちらのスタイルも、サイドをスキンフェードにすることで、従来の長髪スタイルとは一線を画す、クリーンで現代的な印象に仕上がります。

なぜ、このスタイルはこれほど魅力的なのか

ただ奇抜なだけでなく、このスタイルには多くのメリットが隠されています。

1. ワイルドさと清潔感の奇跡的な両立

長く伸ばした髪が持つ、ワイルドでセクシーな雰囲気。そして、スキンフェードがもたらす、ミリ単位で計算された究極のクリーンさ。この本来は相容れない二つの要素が共存することで、他のどのヘアスタイルにもない、唯一無二の魅力が生まれるのです。

2. オンもオフも快適な、圧倒的な実用性

仕事や食事、スポーツなど、集中したい時には髪を結ぶことで、顔にかからず全く邪魔になりません。それでいて、オフの日には髪を下ろして、長髪のパーマスタイルなどを楽しむこともできます。ライフスタイルに合わせて、柔軟に変化させられるのが大きな強みです。

3. どんな季節でも、驚くほど快適

長髪の最大のデメリットである「暑さ」。しかし、このスタイルならサイドと襟足がすっきりと刈り上げられているため、夏場でも驚くほど涼しく、快適に過ごすことができます。

スタイルを成功させるためのオーダーのポイント

このスタイルに挑戦するには、計画性が重要です。

• ポイント1：必要な髪の長さ髪を結ぶためには、当然ながらある程度の長さが必要です。綺麗なポニーテールやマンバンを作るには、最低でも15cm以上の長さが一つの目安となります。まずは目標の長さに到達するまで、辛抱強く髪を伸ばしましょう。
• ポイント2：フェードの高さと種類フェード（刈り上げ）の高さをどこに設定するかで、印象は大きく変わります。
  • ハイフェード： 最もコントラストが強く、結んだ時に刈り上げ部分が大胆に強調されます。ワイルドで個性的な印象を求める方におすすめです。
  • ミドル/ローフェード： 刈り上げ部分が低めになり、より自然なつながりになります。髪を下ろした時にも、スタイルとして馴染みやすいのが特徴です。
• ポイント3：結ぶ位置で印象をコントロール
  • 高い位置（トップノット）： 若々しく、エネルギッシュな印象を与えます。
  • 低い位置（マンバン）： 落ち着きがあり、アーティスティックで知的な印象を与えます。

スタイルを維持するためのメンテナンスとヘアケア

美しいスタイルを長く楽しむためには、日々の手入れが欠かせません。

• フェード部分のメンテナンススキンフェードの美しい状態は、残念ながら長くは続きません。2〜3週間に一度のペースで理容室に通い、刈り上げ部分だけをメンテナンスしてもらうのが理想です。トップの長さは変えずに、常にクリーンな状態をキープすることができます。
• 長髪部分のヘアケア長く伸ばした髪は、ダメージが蓄積しやすく、パサつきがちです。頭皮の健康を保つことはもちろん、シャンプー後のトリートメントを習慣にし、毛先まで潤いを与えることを心がけましょう。
• 綺麗な結び方のコツただゴムで結ぶだけでなく、ヘアオイルやバームなどを髪に軽くつけてから結ぶと、まとまりとツヤが出て、より洗練された印象になります。

なぜ、このスタイルは理容室（バーバー）で創るべきなのか

このスタイルは、ただ髪を伸ばして結んでいるだけではありません。その完成度は、全て土台となるカット技術にかかっているのです。

• 土台となるスキンフェードのクオリティこのスタイルの印象を決定づけるのは、結んだ時に現れるフェード部分の美しさです。滑らかなグラデーション、シャープな生え際のラインは、まさに理容師の専門技術です。土台が美しくなければ、どんなに髪を伸ばしても洗練されたスタイルにはなりません。
• 挫折させない「伸ばす過程」のサポート髪を伸ばしている途中の、中途半端で最も扱いにくい時期。そんな時でも、プロの理容師なら、トップは伸ばしやすいように整えつつ、フェード部分を常に綺麗にメンテナンスすることで、挫折することなく目標の長さまで到達するのをサポートしてくれます。
• 「清潔感」への絶対的なこだわり長髪スタイルでも、決して清潔感を損なわない。そのために、産毛の処理やもみあげのライン設定など、細部にまで徹底的にこだわるのが理容師の仕事です。

まとめ

スキンフェードとポニーテール（マンバン/トップノット）の組み合わせは、長髪の持つ魅力と、短髪が持つ清潔感や快適さを両立させる、非常に合理的かつ、極めてお洒落なヘアスタイルです。

成功の鍵は、目標の長さに到達するまでの計画的なプロセスと、プロによる定期的なメンテナンスにあります。そして、その全ての土台となるのは、理容師による精密なカット技術に他なりません。

「だらしなく見られることなく、理想の長髪スタイルを手に入れたい」

そう願うなら、ぜひ一度、メンズヘアのプロフェッショナルである理容師に、あなたの育成計画を相談してみてはいかがでしょうか。

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古賀昌平(こがしょうへい)

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天神大牟田線・西鉄小郡駅前のメンズヘアサロン「FRESHNESS BARBER shop」の広報担当です。福岡県出身。学生時代は水泳部に所属。趣味は、漫画やアニメを見ること（HUNTER×HUNTER、NARUTO -ナルト-、BLEACHなど）。