面長に似合うメンズショートスタイル|顔の長さをカバーする髪型の黄金バランス
シャープで知的な印象を与える「面長」の顔立ちは、紛れもなく魅力的な個性の一つです。しかしその一方で、ヘアスタイルを選ぶ際に「顔が長く見えてしまうのではないか」と、悩みの種になってしまうことも少なくありません。特に、潔さが魅力のショートスタイルに挑戦したいけれど、「短くすると、さらに顔の長さが強調されてしまうのでは…」と、一歩を踏み出せずにいる男性も多いのではないでしょうか。ですが、ご安心ください。実は、いくつかのポイントを押さえるだけで、ショートスタイルは面長の悩みを解消し、理想的なシルエットを手に入れることができる最高の髪型なのです。この記事では、面長さんがショートスタイルを攻略するための「黄金バランス」の秘訣を詳しく解説します。
なぜ似合う?面長とショートスタイルの相性
挑戦をためらっている方もいるかもしれませんが、実は面長の顔立ちとショートスタイルは、ポイントさえ押さえれば非常に相性が良い組み合わせです。
シャープな輪郭が際立つ
ショートスタイルは、あなたの元々の魅力を最大限に引き立てます。
- 元々の魅力を活かす
面長の方は、フェイスラインがシャープですっきりしている場合が多く、これは男性的な魅力の大きな要素です。短い髪は、その美しい輪郭を隠すことなく際立たせ、精悍で洗練された印象を与えてくれます。
髪型の工夫でバランスを整えやすい
髪が短いからこそ、わずかな工夫で大きな効果が生まれます。
- 錯覚効果
髪が短い分、サイドのボリューム感や前髪のデザインを少し変えるだけで、顔の縦と横の比率を効果的にコントロールすることができます。つまり、ヘアスタイルによって視覚的な錯覚を起こし、理想的な「ひし形シルエット」を創りやすいのです。
面長をカバーするショートスタイルの「3大原則」
それでは、面長の印象を緩和し、黄金バランスを手に入れるための、ヘアデザインにおける3つの重要な原則を見ていきましょう。
1. 「前髪」で縦のラインを隠す
これが、面長カバーにおいて最も重要なポイントです。
- 最も重要なポイント
前髪を下ろしたり、少し重めに作ったりすることで、おでこの面積を自然に隠し、顔が見える範囲の縦の長さを物理的に短く見せることができます。逆に、前髪をすべて上げておでこを全開にするアップバングスタイルは、顔の縦ラインを強調してしまうため、注意が必要です。
2. 「サイドのボリューム」で横幅を出す
理想の「ひし形シルエット」を創るための鍵となります。
- ひし形シルエットの鍵
髪型全体のシルエットの中で、耳の横あたり、つまり顔のサイドの部分にボリュームや動きが出るように意識します。サイドに横幅が出ることで、縦に長い印象が緩和され、顔全体のバランスが整って見えます。
3. 「トップの高さ」は抑える
縦のラインを不必要に強調しないための、大切なポイントです。
- NGポイント
頭頂部(トップ)に高さを出すソフトモヒカンのようなスタイルは、顔の縦の長さをさらに助長してしまいます。トップは高くしすぎず、自然な丸みを意識するのが、バランスを良く見せるコツです。
【具体例】面長に似合う!おすすめショートスタイル
上記の3原則を踏まえた、具体的なヘアスタイルをご紹介します。
マッシュショート
重めの前髪とサイドの丸みが、顔の縦長感を効果的にカバーしてくれる、面長さんに最もおすすめのスタイルの一つです。ナチュラルで優しい印象になります。
ツーブロックショート(高さに注意)
サイドを刈り上げることで膨らみを抑えつつ、上にかぶせる髪を少し長めに設定し、サイドに流すことで横の動きを演出できます。ただし、刈り上げの範囲を高くしすぎると、サイドがタイトになりすぎて縦長を強調してしまうため、低めの刈り上げがおすすめです。
センターパート(長め)
前髪を長めに設定し、頬骨のあたりでふんわりと左右に分けるセンターパートは、サイドにボリュームを出しつつ、顔の輪郭を優しくカバーしてくれる効果があります。大人っぽく、知的な印象になります。
パーマスタイル
髪全体、特にサイドにカールによる動きとボリュームが生まれるパーマスタイルは、視線を横に広げる効果が絶大です。スタイリングも楽になり、柔らかい雰囲気を演出できます。
面長の悩みは、骨格を理解する理容師に相談を
自分に似合うスタイルを見つける上で、最も確実なのはプロの視点を借りることです。特に、男性の骨格を熟知した理容師は、あなたの悩みを解決する強力な味方になります。
似合わせのプロ「骨格補正カット」
理容師は、お客様一人ひとりの骨格を正確に見極め、カット技術で理想の形に近づけるプロフェッショナルです。
- 理容師の専門技術
あなたの顔型や頭の形を正確に分析し、どこにボリュームを出し、どこをタイトに抑えれば、最もバランスの良い黄金比のシルエットになるかを計算してカットしていきます。これを「骨格補正カット」と呼びます。
絶妙なボリュームコントロール
ただ切るだけでなく、髪の量を調整することで、理想の形を創り出します。
- カットと毛量調整
髪の内側をすくなどの繊細な毛量調整によって、必要な部分(サイドなど)にだけボリュームを残し、不要な部分(トップなど)はタイトに抑えるといった、巧みな技術でシルエットをコントロールします。
失敗しないオーダーのコツ
サロンでは、あなたの悩みを正直に伝えることが大切です。
- 悩みを正直に伝える
「面長なのが気になっているので、カバーできるようなショートスタイルにしたいです」「サイドにボリュームが出るような髪型が好きです」というように、あなたの悩みと、なりたいイメージを具体的に伝えましょう。
まとめ
面長の男性がショートスタイルを成功させる鍵は、「前髪を下ろす」「サイドにボリュームを出す」「トップの高さを抑える」という3つの原則を意識することにあります。マッシュショートやパーマスタイルなどを取り入れることで、あなたの顔立ちはより一層魅力的に輝くはずです。しかし、自分に本当に似合う髪型を独力で見つけるのは簡単なことではありません。最も確実なのは、あなたの顔型や骨格を深く理解し、黄金バランスを創り出してくれるプロの理容師に相談することです。コンプレックスを魅力に変えるカット技術で、新しい自分を発見するために、ぜひ一度、経験豊富な理容師にあなたの悩みを打ち明けてみてはいかがでしょうか。