結婚式のメンズショートスタイル|好印象を与える髪型とプロに頼むべき理由
結婚式は、新郎新婦にとって人生で最も輝かしい一日。そして、その大切な日を祝うために集まるゲストにとっても、普段とは違う、特別な一日です。フォーマルな場にふさわしい洗練された装いが求められる中で、「スーツやネクタイは準備したけれど、髪型はどうすれば良いのだろう?」「いつものショートスタイルのままで大丈夫?」と、意外とヘアスタイルに悩んでしまう男性は少なくありません。ご安心ください。実は、ショートスタイルこそ、少しの工夫でフォーマル感を格段にアップさせることができる、最高の髪型なのです。この記事では、結婚式という晴れの日にふさわしい、ショートスタイルのセット方法と、完璧な自分で臨むための準備について詳しく解説します。
結婚式ヘアの基本マナー「清潔感」と「フォーマル感」
具体的なスタイリングを考える前に、まず結婚式という特別な場でのヘアスタイルにおいて、最も大切にすべき基本の考え方を押さえておきましょう。
清潔感が何よりも重要
これは、新郎新婦へのお祝いの気持ちの表れでもあります。
- お祝いの気持ちの表れ
寝ぐせやフケなどはもちろん論外ですが、伸びてぼやけた襟足や、整えられていない耳周りも、フォーマルな場ではだらしない印象を与えてしまいます。細部まで手入れの行き届いた清潔感が、お祝いの場に臨む上での最低限のマナーです。
派手すぎず、品のあるスタイルを
主役はあくまで新郎新婦です。
- TPOをわきまえる
過度に明るいヘアカラーや、奇抜すぎる髪型は、主役である新郎新婦よりも目立ってしまい、式の厳かな雰囲気を壊してしまう可能性があります。品格のある、落ち着いたスタイルを心がけましょう。
新郎とゲスト、それぞれの立場
あなたの立場によって、求められるスタイルは少し異なります。
- 新郎
その日の主役として、招待したすべての方々から注目を浴びます。360度どこから見られても完璧な、最もフォーマルで洗練されたスタイルが求められます。 - ゲスト
主役である新郎新婦を引き立てつつも、お祝いの気持ちがしっかりと伝わる、清潔感と品のある華やかさが求められます。
【セルフセット編】ショートスタイルを格上げする簡単スタイリング術
ご自身でセットする場合、スタイリング剤の選び方と、セットの方法に少しだけこだわることで、ぐっとフォーマルな印象になります。
使うべきスタイリング剤
フォーマルな場には、髪に「ツヤ」を与えるスタイリング剤が最適です。
- ジェル or グリース
濡れたようなツヤ感が出て、髪をきっちりとホールドしてくれるジェルやグリースを選びましょう。髪がしっかりとまとまり、品格のある印象を演出できます。普段使いのマットなワックスは、カジュアルに見えすぎてしまう場合があるので、特別な日には避けた方が無難です。
おすすめのフォーマルスタイル
コーム(櫛)を使って、丁寧に毛流れを整えるのがポイントです。
- 七三分け(サイドパート)
コームを使ってきっちりと分け目を作り、全体をタイトに撫でつけるようにセットします。誠実で知的な印象を与える、最もフォーマルな王道スタイルです。 - オールバック
前髪からトップの髪をすべて後ろに流すスタイルです。顔全体がはっきりと見え、潔く、自信に満ちた大人の雰囲気を演出できます。 - アップバング
前髪を上げておでこを出すスタイルです。爽やかで快活な印象を与えたい場合に最適で、清潔感が際立ちます。
なぜ特別な日は、プロの理容師に任せるべきなのか
セルフセットも可能ですが、人生の節目となるような大切な日だからこそ、プロの技術に身を委ねることを強くおすすめします。そこには、自分で行うのとは全く違う、圧倒的なメリットがあります。
ベースとなる「カット」が完璧
最高のセットは、最高のカットがあってこそ完成します。
- セットのしやすさが違う
プロの理容師は、あなたが結婚式当日にセットしやすいように、毛流れや毛量を計算して事前にカットしてくれます。完璧な土台があるからこそ、スタイリング剤をつけただけで、美しいスタイルが生まれるのです。
自分では見えない「後ろ姿」まで完璧
写真にも残る後ろ姿は、プロに任せるのが一番です。
- 360度の美しさ
自分ではセットしにくい後頭部の美しい丸みや、襟足のシャープな処理まで、完璧に仕上げてくれます。特に、様々な角度から写真撮影される結婚式において、後ろ姿の美しさは非常に重要です。
崩れにくいプロのセット技術
朝セットした髪型を、二次会の終わりまでキープできます。
- 一日中キープ
長い披露宴や、移動、二次会など、結婚式は一日がかりのイベントです。プロならではのセット技術と、適切なスタイリング剤の選択で、一日中崩れることのない完璧なスタイルを維持できます。
理容室だけの「シェービング」で、清潔感を極める
これこそが、特別な日のための究極の身だしなみです。
- 究極の身だしなみ
ヘアスタイルだけでなく、プロのシェービングで眉毛の形をシャープに整え、顔全体の産毛をきれいに剃ることで、肌のトーンがワントーン明るくなり、写真写りも格段に良くなります。これは理容室でしかできない、特別な日のための最高の準備です。
結婚式に向けたベストな準備と頼み方
完璧な状態で当日を迎えるために、計画的に準備を進めましょう。
髪を切るベストなタイミングは?
カットしたてよりも、少し馴染んだ頃がベストです。
- 式の3日〜1週間前
カットした直後は、髪が短すぎてセットしにくい場合があります。式の3日から1週間前くらいにカットしておくと、髪が程よく頭に馴染み、スタイリングが最も決まりやすくなります。
プロへのオーダー方法
サロンでは、目的をはっきりと伝えることが成功の鍵です。
- 目的を明確に伝える
「週末に友人の結婚式に出席するので、スーツに似合うフォーマルな髪型にしてください」と、目的と希望の雰囲気を伝えましょう。 - 新郎の場合
「自分が新郎なので、一日中絶対に崩れない、最もフォーマルなスタイルでお願いします。シェービングも込みで、最高の状態にしてください」と、特別な要望を伝えましょう。 - 服装のイメージを伝える
「黒のフォーマルなスーツを着ます」「少しカジュアルなガーデンパーティーです」など、当日の服装や式の雰囲気を伝えることで、理容師もよりTPOに合ったスタイルを提案しやすくなります。
まとめ
結婚式という特別な一日にふさわしいメンズショートスタイルは、「清潔感」と「フォーマル感」が何よりも大切です。ツヤの出るスタイリング剤で、七三分けやオールバックといった、きっちりとした髪型にセットするのが基本となります。しかし、最高の自分でその日を迎えるためには、セルフセットだけでなく、その土台となる完璧なカットと、理容室でしか体験できないシェービングを含む、プロによるトータルな準備が不可欠です。大切な人の晴れ舞台に、最高の自分で華を添えるために。ぜひ一度、フォーマルスタイルを得意とするプロの理容師に、あなたの身だしなみを委ねてみてはいかがでしょうか。