髪がはねる原因とは?毎朝のスタイリングを楽にするための解決策
毎朝、鏡に向かうたびに、襟足やサイドの髪が意図しない方向に元気よくはねていて、スタイリングに時間がかかってしまう。そのようなご経験は、多くの男性がお持ちではないでしょうか。この厄介な髪のはねは、ただの寝癖だと片付けてしまいがちですが、実はそこにはっきりとした原因が存在します。そして、その原因に合わせた正しい対処を行うことで、毎朝の悩みを大きく軽減することが可能です。
あなたの髪がはねてしまう、主な四つの原因
髪がはねてしまう原因は、一つだけではございません。主に四つの原因が考えられます。一つ目は、髪の根元の向き、すなわち「生え癖」です。特につむじ周りや襟足は、毛の流れが複雑になっているため、髪がはねやすくなります。二つ目は、「カットの状態」です。髪がある程度の長さになり、肩に当たって自然と外側にはねてしまう場合や、内側の髪を短くしすぎた結果、表面の髪が浮き上がってはねてしまう場合がございます。三つ目は、髪のダメージによる「水分バランスの乱れ」です。髪が傷むと、内部の水分が不均一になり、空気中の湿気の影響を受けやすくなることで、うねりやはねが生じます。そして四つ目が、根元の癖を修正しないままの「不適切な乾かし方」です。これが、はねを定着させてしまう最も日常的な原因と言えるでしょう。
はねを抑える最も重要な技術「正しい髪の乾かし方」
髪のはねを直す上で、最も効果的で重要なのが、髪を乾かす際の技術です。多くの方が、はねている毛先自体に水をつけて直そうとしますが、それでは根本的な解決にはなりません。重要なのは、はねの原因となっている「根元」の癖を取ることです。まず、はねている部分の根元を中心に、スプレーなどでしっかりと濡らします。その後、髪の生え癖に逆らうように、あるいは、はねを抑えたい方向に向かって髪を優しく引っ張りながら、ドライヤーの風を根元に当てて乾かしてください。この一手間だけで、髪の収まりは格段に良くなります。
日々の手入れで、はねにくい髪質へ
日々のヘアケアを見直すことも、はねにくい髪質を育むためには大切です。髪のまとまりを良くし、扱いやすくするためには、髪の保湿ケアが欠かせません。潤いを与える効果の高いシャンプーや補修剤(トリートメント)を選び、髪の水分バランスを整えることで、ダメージや乾燥によるはねを抑制することができます。また、ドライヤーで乾かす前に、洗い流さないタイプの補修剤を髪に馴染ませることも効果的です。髪がしなやかになり、適度な重みで落ち着きやすくなります。
根本的な解決は、専門家によるカット技術にあり
ご自宅での丁寧な手入れに加えて、最も効果的な解決策となるのが、専門家によるカットです。私たち理容師は、お客様一人ひとりの生え癖や骨格、髪の流れを正確に見極め、髪がはねにくく、ご自宅でも自然にまとまりやすいように計算してカットを施すことができます。ご自身ではどうにもならないと感じる頑固なはねに対しては、毛流れを矯正する部分的なパーマをかけるといった、より積極的な解決策をご提案することも可能です。
まとめ:厄介な「はね」の悩みから、解放されるために
髪がはねるという日常的なお悩みは、その原因を正しく理解し、日々の正しい手入れと専門家の技術を組み合わせることで、必ず改善することができます。毎朝スタイリングに費やしていた時間と手間を軽減し、一日中快適な髪型で過ごすために、ぜひ一度、サロンで私たち髪のプロフェッショナルにご相談ください。