白髪染めに油性クリームは有効?肌を守る正しい使い方とプロの技
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自宅で白髪染めに挑戦しようと思ったとき、ふと気になるのが、カラー剤が顔周りや耳について肌が染まってしまわないか、ということ。専用の保護クリームが手元にない場合、「家にあるワセリンなどの油性クリームで代用できないだろうか?」と考える方は少なくありません。結論から言うと、油性クリームは肌の保護に有効です。しかし、その使い方にはいくつかの重要なポイントと、セルフケアならではの限界があります。
Contents
なぜ白髪染めに油性クリームが使われるのか
ワセリンやコールドクリームといった油性クリームが、白髪染めの際に肌を保護するのに役立つのは、その主成分である「油分」の働きによるものです。
油分が肌をコーティングする
- 油性クリームとは
ここで言う油性クリームとは、ワセリンや各種保湿クリームなど、油分を多く含み、水を弾く性質を持つクリーム全般を指します。 - 色素沈着を防ぐバリア機能
カラー剤を塗る前に、肌に油性クリームを塗っておくと、その油分が皮膚の表面に見えない膜を張ります。この油膜が強力なバリアとなり、ヘアカラー剤が直接肌に触れるのを防ぎ、染料が皮膚に染み込んでしまうのを防いでくれます。 - 薬剤の刺激を緩和する効果
この油膜のバリアは、染料だけでなく、ヘアカラー剤に含まれるアルカリ剤などの化学成分による刺激からもデリケートな肌を守る役割を果たします。これにより、施術中のヒリヒリとした刺激感を和らげる助けとなります。
自宅で油性クリームを使う際の正しい塗り方と注意点
ご自宅で油性クリームを使って肌を保護する場合、その効果を最大限に引き出し、かつ染め上がりの失敗を防ぐためには、正しい使い方をマスターする必要があります。
失敗しないためのポイント
- 塗るべき場所を把握する
薬剤が最も付着しやすい、おでこの生え際、こめかみ、もみあげ、そして自分では見えにくい耳全体(特に耳の溝や裏側)、首筋(襟足)に沿って、忘れずに塗りましょう。 - 塗り方の重要なコツ
たっぷりと厚めに塗る
塗布する量が少ないと、油膜のバリア効果が十分に発揮されません。肌の色が隠れるくらい、少しもったいないと感じるくらいたっぷりと厚めに塗るのがポイントです。
髪の毛には絶対につけない
これが最も重要かつ難しい点です。保護クリームが髪の根元に少しでも付着してしまうと、その部分の髪は薬剤を弾いてしまい、全く染まらなくなってしまいます。髪から1~2ミリは離して、肌にだけ慎重に塗布する必要があります。 - 使用後の落とし方
白髪染めが終わったら、まずクリームをティッシュペーパーなどで優しく拭き取ります。その後、クレンジング剤や石鹸を使って、残ったクリームと付着した染料を丁寧に洗い流しましょう。
「何もしなくていい安心感」。理容室のプロテクション技術
セルフでの保護は、準備も手間ですし、特に「髪につけずに肌のキワを攻める」のは至難の業です。肌の汚れや刺激を気にすることなく、本当に安心して白髪染めをしたいのであれば、プロの技術に任せるのが最善の選択です。
準備不要で完璧な肌の保護
- プロ専用の高品質な保護剤を使用
理容室では、市販の保湿クリームとは異なる、保護効果が非常に高く、かつ肌への優しさも考慮されたヘアカラー専用の保護クリームやオイルを使用します。水を弾く力が強く、長時間の施術でも肌をしっかりと守ります。 - セルフでは不可能な「頭皮全体」の保護
顔周りだけでなく、頭皮が敏感で刺激を感じやすいお客様のために、カラー剤を塗る前に頭皮全体を専用の保護オイルでコーティングする技術があります。これにより、頭皮への負担を大幅に軽減することが可能です。 - ミリ単位の精密な塗布技術
経験豊富なプロの理容師は、髪には付着させず、保護が必要な肌のキワぎりぎりまで、保護クリームを的確かつスピーディーに塗布します。この精密な技術が、染め残しと肌の汚れの両方を防ぎ、完璧な仕上がりを実現します。 - 完璧なアフターケア
施術後には、専用のリムーバー(除去剤)と心地よいスチームタオルなどを使い、肌に残った薬剤やクリームを完全に、そして優しく除去します。ご自身で後片付けをする手間もなく、きれいな状態でサロンを後にすることができます。
まとめ
ご自宅で白髪染めをする際、ワセリンなどの油性クリームは、肌を保護するための有効なアイテムです。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、髪につけないように慎重に塗るなどの難しいテクニックが求められます。肌の汚れや刺激といった白髪染めの際の小さなストレスから解放され、リラックスした時間を過ごしたいなら、ぜひ一度、理容室のプロフェッショナルな施術をご体験ください。
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