メンズ白髪染めのやり方。失敗しない基本手順とプロとの決定的な違い
sho0202
白髪が気になり始め、「まずは自宅で染めてみよう」と考える男性は多いでしょう。その際に、最も重要になるのが白髪染めの「やり方」です。正しい手順やコツを知っているかどうかで、仕上がりは大きく変わります。しかし、どんなに丁寧に行っても、セルフカラーには限界があるのも事実です。ここでは、基本的な白髪染めのやり方と、プロの技術との決定的な違いについて解説します。
Contents
自宅で白髪染めを行う前の「準備」
白髪染めを成功させるかどうかは、染め始める前の準備段階で半分決まると言っても過言ではありません。焦って始めず、まずは必要なものを揃え、環境を整えましょう。
失敗を防ぐための下準備
- 必要なものを揃える
カラー剤の他に、薬剤で服が汚れるのを防ぐケープ(または汚れても良いタオル)、手袋、耳を保護するイヤーキャップ、顔周りの皮膚を守る保護クリーム、髪をとかすコーム、染まりを良くするラップなどを用意しましょう。 - カラー剤の色選びのコツ
パッケージのモデルの髪色だけを参考に選ぶのは危険です。不自然な真っ黒になるのを避けるため、ご自身の地毛の色よりも少しだけ明るいトーンの色を選ぶのが、自然な仕上がりにするコツです。 - 毎回必ずパッチテストを行う
以前に使って問題がなかった製品でも、体質の変化でアレルギー反応が出ることがあります。安全のために、染める48時間前には必ずパッチテスト(皮膚アレルギー試験)を行いましょう。 - 肌をしっかり保護する
薬剤が付きやすいおでこの生え際、もみあげ、耳、首筋(襟足)には、油性の保護クリーム(ワセリンなど)をたっぷりと塗り、色素沈着や肌荒れを防ぎます。
基本的な白髪染めの「やり方」とコツ
準備が整ったら、いよいよ実践です。塗りムラを防ぎ、均一に染めるためのステップを確認しましょう。
均一に染めるためのステップ
- ステップ1
薬剤を正確に混ぜる
1剤と2剤を使用直前に、説明書に記載されている通りの割合でしっかりと混ぜ合わせます。作り置きはできないので、染める直前に行いましょう。 - ステップ2
髪をブロッキングする
髪全体を、いくつかのパートに分けてクリップなどで留めておくと、塗り残しがなくなり、効率よく作業を進めることができます。 - ステップ3
白髪の目立つ部分から塗布する
染まりにくいとされる、白髪が目立つ部分(もみあげ、生え際、分け目など)から塗り始めるのが基本です。根元に薬剤をたっぷりと置き、毛先に向かって伸ばしていきます。自分では見えない後頭部も忘れずに塗りましょう。 - ステップ4
指定された時間を放置する
塗り終わったら、髪全体をラップで覆うと、温度と湿度が保たれて染まりが良くなります。製品の説明書に記載されている放置時間は、長すぎても短すぎても失敗の原因になるため、必ず厳守してください。 - ステップ5
丁寧に洗い流す
まず少量のお湯を加えて髪全体を優しく揉み込み、薬剤を馴染ませる「乳化」を行います。その後、ぬるま湯で色水が出なくなるまでしっかりとすすぎます。最後にシャンプーを2回行い、トリートメントで髪をケアして仕上げます。
なぜ仕上がりが違う?理容室のプロの「やり方」
上記の手順通りに行っても、なぜかプロの仕上がりとは違う。その理由は、プロの「やり方」が、単なる作業手順ではないからです。
専門知識と技術の結晶
- 「やり方」以前の的確な診断力
プロは、染め始める前に、お客様一人ひとりの髪質、白髪の量と生え方、髪のダメージレベルを正確に診断します。この診断に基づいて、使用する薬剤から塗る順番、放置時間まで、全ての「やり方」がオーダーメイドで組み立てられます。 - 髪の状態に合わせた「薬剤」の調合
市販品のような一種類の薬剤ではなく、お客様の状態に合わせて、数十種類の中から最適な薬剤をミリグラム単位で調合します。このプロならではの「やり方」が、ダメージを最小限に抑えながら、理想の色を実現します。 - ミリ単位でコントロールされた「塗り方」
新しく生えてきた健康な根元と、過去に染めてダメージがある毛先とで、薬剤の強さや種類を使い分ける。白髪の量が多い部分には薬剤を厚めに置く。これらは、セルフでは不可能な、プロの精密な「やり方」です。 - 髪の健康を守る「流し方」と後処理
薬剤を流す際の「乳化」を丁寧に行うことはもちろん、施術後には髪や頭皮に残留してダメージの原因となるアルカリ成分を、専用の処理剤で完全に取り除きます。この目に見えない「やり方」が、数週間後の色もちや髪のコンディションを大きく左右します。
まとめ
ご自宅での白髪染めは、正しいやり方で行えば、気になる白髪を手軽にカバーできる便利な方法です。しかし、そこには常に染めムラやダメージのリスクが伴います。一方で、理容室のプロの「やり方」は、単なる手順ではなく、専門的な診断、調合、技術、そして髪を未来まで守るケアの全てを含んだ、総合的なプロセスです。もし、セルフカラーの「やり方」に限界を感じたり、仕上がりに満足できなくなったりしたら、ぜひ一度プロの「やり方」をご体験ください。
ABOUT ME