白髪染めの塗り方|ムラなくキレイに仕上げるセルフカラーのコツとプロの技術
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ご自宅で手軽にできるセルフ白髪染め。その仕上がりを大きく左右するのが、カラー剤の「塗り方」です。自己流でなんとなく塗ってしまい、「根元だけ染まっていない」「後頭部がムラだらけ」といった失敗を経験したことはありませんか?
正しい塗り方の手順とコツを知るだけで、セルフカラーの仕上がりは驚くほど向上します。この記事では、失敗しないための基本的な塗り方を、プロの視点から詳しく解説します。
Contents
塗り方の前に。仕上がりを左右する「準備」
きれいな仕上がりは、薬剤を塗り始める前の準備でほとんど決まると言っても過言ではありません。
準備8割、塗り2割
- ブロッキング
髪を頭頂部、両サイド、後頭部など、4つから6つのパートに分けてクリップで留めます。面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が薬剤の塗り残しを防ぎ、均一な塗布を可能にする最大のコツです。 - 道具の準備
カラー剤に付属しているもの以外に、ケープ、手袋、イヤーキャップ、保護クリームはもちろん、薬剤を正確に乗せるためのハケや、髪をとかすためのコームを用意すると、作業が格段にしやすくなります。 - 肌の保護
髪の生え際や耳周り、首筋に、ワセリンや油性のコールドクリームを厚めに塗っておくと、薬剤が肌に付着して染まってしまうのを防げます。
基本的な白髪染めの塗り方と手順
準備が整ったら、いよいよ塗布の工程です。塗る順番と、場所ごとのコツを意識しましょう。
塗る順番と、場所ごとのコツ
- 1. 根元から、白髪の多い部分から塗る
薬剤は、必ず白髪が最も気になる根元から塗り始めます。特に、ご自身から見えやすく、かつ体温が低くて染まりにくいとされる顔周りやもみあげからスタートするのが基本です。 - 2. 薬剤は「置く」ようにたっぷりと
ハケやコームで髪をとかすように薄く塗るのではなく、髪の上に薬剤を「置いてくる」ようなイメージで、たっぷりと塗布しましょう。薬剤の量が少ないと、染まりムラの最大の原因になります。 - 3. 後頭部は縦にスライスを取る
ご自身では見えない後頭部は、指の感覚を頼りに、髪を襟足から頭頂部に向かって、縦に薄く分け取り(スライスし)、その分け目の根元に薬剤を塗っていく、という作業を丁寧に繰り返します。 - 4. 最後に毛先へ
根元全体を塗り終えたら、最後にコームで毛先に向かって薬剤を優しく伸ばし、髪全体に馴染ませます。
プロの「塗り方」は、次元が違う
セルフカラーの「塗り方」が、薬剤を髪につける作業そのものを指すのに対し、プロの「塗り方」は、診断から始まる、高度な専門技術です。
「診断」「調合」「塗り分け」の三位一体
- 診断に基づく塗り方の設計
プロはまず、お客様の白髪の量、生えている場所、髪質(染まりやすいか、弾きやすいか)を正確に診断します。そして、その診断結果に基づいて、「どこから、どの薬剤を、どのくらいの量で塗るか」という、最適な塗り方のプランを頭の中で設計するのです。 - 薬剤の「塗り分け」技術
新しく生えてきて健康な根元と、すでに染まっていてダメージを受けやすい毛先とで、薬剤の強さや種類を変えて塗り分けます。これにより、髪への負担を最小限に抑えながら、根元から毛先まで均一で美しい色を実現します。これはセルフカラーでは絶対に不可能な技術です。 - 頭皮にやさしい「ゼロテク」
薬剤を頭皮に極力つけずに、根元ギリギリから塗布する「ゼロテク」。これは、頭皮への負担を軽減し、肌トラブルを防ぐための、プロならではの繊-細な塗り方です。
理容室が提案する、新しい「塗り方」
白髪との付き合い方は、髪全体をベタっと塗るだけではありません。
髪全体を「塗らない」という選択肢
- 白髪ぼかしハイライト
髪全体を均一に塗るのではなく、ハイライトのように筋状にカラーを入れる「白髪ぼかし」という技術があります。白髪を活かしながらデザインするため、伸びてきても気にならず、圧倒的に自然でおしゃれな仕上がりになります。
まとめ
白髪染めの「塗り方」には、セルフでも仕上がりを向上させるための、いくつかの重要なコツがあります。
しかし、あなたの髪質や白髪の状態に合わせて薬剤を調合し、ダメージをコントロールしながら、ミリ単位で正確に塗り分けるというプロの技術には、決して敵いません。自己流の塗り方で失敗を繰り返す前に、ぜひ一度、メンズヘアの専門家である理容師にご相談ください。最高の「塗り方」で、最高の仕上がりをお約束します。
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