メンズ白髪染めの選び方|失敗しないための種類・色の基本とプロの視点
sho0202
いざ白髪を染めようとお店に行くと、棚に並んだ無数の白髪染め製品を前に、どれを選べば良いのか分からなくなってしまった経験はありませんか?剤形や色の種類が多岐にわたり、自分の髪に本当に合っているものを見つけるのは至難の業です。
この記事では、メンズ白髪染めの基本的な選び方と、失敗しないためのポイントを、プロの理容師の視点から詳しく解説します。
Contents
まずは基本から。白髪染めの「種類」で選ぶ
市販の白髪染めは、主に剤形(薬の形状)によって使いやすさや適した目的が異なります。
染め方や目的に合わせた3つのタイプ
- クリームタイプ
液だれしにくく、髪の一本一本にしっかりと密着するのが特徴です。コームを使って塗布するため、生え際やもみあげなど、気になる部分だけを正確に染めたい「リタッチ」に最も適しています。 - 液体・乳液タイプ
クリームタイプよりも柔らかく、髪に伸ばしやすいのがメリットです。ボトルから直接、あるいは付属のコームでとかすように塗布でき、髪全体に素早く馴染ませたい場合に便利ですが、液だれしやすいので準備と注意が必要です。 - 泡タイプ
シャンプーのように髪に揉み込んで使うため、見えにくい後頭部なども含めて、初心者でも比較的ムラなく染めやすいとされています。ただし、根元や白髪の多い部分に密着しにくい場合もあります。
次に知っておきたい。「色の選び方」の基本
色の選び方一つで、あなたの印象は大きく変わります。
明るさと色味で印象をコントロール
- 明るさ(トーン)の選び方
カラーチャートの番号が小さいほど暗く、大きいほど明るくなります。初めて白髪染めをする方は、ご自身の現在の地毛の色より少しだけ明るい色番を選ぶと、染めた部分と地毛との差が少なく、失敗が少なく自然な印象に仕上がります。 - 色味(カラー)の選び方
最もベーシックで誰にでも似合いやすい「ブラウン系」、日本人特有の赤みを抑えてクールな印象になる「アッシュ系」、柔らかく肌なじみの良い「ベージュ系」などが人気です。なりたいイメージや、ご自身の肌色に合わせて選びましょう。
セルフカラーの選び方の「限界」とは?
手軽なセルフカラーですが、プロの視点から見ると、その選び方には多くのリスクと限界が伴います。
なぜプロは市販品を勧めないのか
- あなたの髪質は考慮されていない
市販品は、どんな髪質の人でもある程度染まるように、薬剤が設計されています。つまり、あなたの髪にとっては強すぎる、あるいは逆に染める力が弱すぎる薬剤である可能性が高いのです。 - 白髪の量に対応できない
白髪が集中しているもみあげ部分と、まだ黒髪が多い頭頂部では、本来、必要な薬剤の強さや種類が異なります。しかし、セルフカラーでは、一つの薬剤で全体を染めるしかなく、これが染まりムラの大きな原因になります。 - ダメージケアが不十分
カラーリングには、髪と頭皮へのダメージが必ず伴います。施術前後の専門的なケアができないセルフカラーは、繰り返すことでダメージを進行させ、髪のパサつきや頭皮トラブルの原因となります。
プロの「選び方」は、あなただけのオーダーメイド
プロの理容師は、既製品の棚から商品を「選ぶ」のではありません。あなたの髪の状態に合わせて、最適な解決策を「創り出す」のです。
サロンでは「選ぶ」のではなく「創る」
- パーソナルな診断とカウンセリング
プロの理容師は、まずあなたの髪質、白髪の量と生えている場所、ダメージレベル、肌の色、そして普段のライフスタイルまでを詳細にカウンセリングします。ここから、あなたに最適な施術計画を立てていきます。 - ミリグラム単位での薬剤調合
既製品を使うのではなく、数種類、時には十数種類の薬剤を精密に調合し、あなたの髪と理想の色に合わせた、世界に一つだけのオーダーメイドのカラー剤を創り出します。 - 「白髪ぼかし」という選択肢の提案
場合によっては、髪全体を均一に「染める」のではなく、白髪を活かしてハイライトで「ぼかす」という、より自然でダメージの少ない方法も提案します。これはサロンでしかできない、まさに最新の選び方です。
まとめ
白髪染めの選び方は、あなたの印象を左右する重要な第一歩です。今回ご紹介した基本を参考に、まずは自分に合いそうなものを考えてみてください。
しかし、無数の選択肢の中から、あなたの髪とライフスタイルに本当に最適な「答え」を見つけ出すのは、プロにしかできません。既製品に自分を合わせるのではなく、プロがあなたに合わせて創り出す、オーダーメイドのカラーを体験してみませんか。ぜひ一度、メンズヘアの専門家である理容師にご相談ください。
ABOUT ME