白髪ぼかしにヘナは使える?特徴と注意点を理解して選ぶ
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髪や頭皮への優しさを重視する方々から、天然由来の染料として根強い人気を誇る「ヘナ」。白髪が気になり始めたけれど、一般的な化学染料を使ったヘアカラーには抵抗がある、という方が「ヘナで白髪ぼかしはできないだろうか?」と考えるのは、ごく自然なことです。この記事では、ヘナを使った白髪ケアの特徴と、サロンで行う一般的な白髪ぼかしとの違いについて、詳しく解説します。
Contents
そもそも「ヘナ」とは何か
まず、ヘナがどのようなものなのか、その基本的な特徴から見ていきましょう。
植物由来の天然染料
- その原料
ヘナとは、主にインドや北アフリカなどの乾燥した地域に自生する、ミソハギ科の植物の名前です。その葉を乾燥させて細かく粉末状にしたものが、染料として使用されます。 - その歴史
何千年もの古くから、髪や肌、爪を染めるための染料として、また儀式などで身体に模様を描く「メヘンディ(ヘナタトゥー)」として、世界中の様々な文化で利用されてきた、非常に歴史の長い天然ハーブです。
ヘナが持つ髪への効果
- 優れたトリートメント効果
ヘナの色素成分には、髪の主成分であるタンパク質(ケラチン)に絡みつくという性質があります。これにより、髪の一本一本をコーティングするように補強し、ハリやコシ、自然なツヤを与える優れたトリートメント効果が期待できます。 - 頭皮をすこやかに保つ
ヘナには、頭皮の余分な皮脂や汚れを取り除き、頭皮環境をすこやかに保つ効果があるとも言われています。
ヘナで白髪を染めるメリットとデメリット
髪に優しいヘナですが、一般的なヘアカラーとは異なる特性があり、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが重要です。
ヘナで染めるメリット
- 髪と頭皮へのダメージが少ない
一般的な化学染料(アルカリカラー)が、髪のキューティクルを開いて内部に色を入れるのに対し、ヘナは髪の表面のタンパク質に絡みついて発色します。そのため、髪へのダメージが非常に少ないのが最大のメリットです。 - 自然な仕上がりになる
ヘナは、色素のない白髪の部分にだけ色がはっきりと入り、元々色素のある黒髪の部分は、ほんのり色味が乗る程度でほとんど変化しません。そのため、仕上がりはまるで自然なメッシュを入れたような、立体感のあるスタイルになります。
ヘナで染めるデメリット
- 染まる色がオレンジ系に限られる
100%天然のヘナが持つ色素は「オレンジ色」のみです。そのため、ヘナだけで染めた場合、白髪はオレンジ色に染まります。黒髪を明るくする力(脱色効果)はありません。 - 施術に時間がかかる
化学染料と比べて、色の定着に時間がかかるため、施術時間が長くなる傾向があります。 - カラーチェンジが非常に難しい
ヘナの色素は髪のタンパク質と強く結合するため、一度ヘナで染めた髪は、次に一般的なヘアカラーで明るくしたり、他の色に変えたりすることが非常に難しくなります。
ヘナは「白髪ぼかし」に適しているのか?
これらの特性を踏まえると、ヘナが適しているケースと、そうでないケースが見えてきます。
ヘナでの白髪ケアが向いている方
- オレンジ系の色味でも問題ない方
白髪がオレンジ色のメッシュのようになる、ナチュラルで個性的なスタイルを楽しみたい方。 - 髪や頭皮へのダメージを最優先で避けたい方
アッシュやグレーといった色味にこだわらず、何よりも髪と頭皮への優しさを第一に考える方。
ヘナでは難しい「白髪ぼかし」のスタイル
- アッシュやグレー系の色にしたい場合
ヘナではオレンジ色にしか染まらないため、クールな寒色系の色味を表現することはできません。 - 髪全体を明るくしたい場合
ヘナには黒髪を明るくする力がないため、髪全体のトーンアップは不可能です。
理想の白髪ぼかしはプロとの相談で見つかります
髪に優しいイメージのあるヘナですが、自己判断での使用には注意が必要です。
自己判断の難しさ
- 製品の品質
市販されているヘナ製品の中には、品質が低いものや、発色を良くするために化学染料が微量に混ぜられているものもあり、一般の方が見極めるのは困難です。 - 仕上がりの予測が困難
ご自身の髪質や白髪の量によって、色の染まり方は大きく異なります。思った以上に鮮やかなオレンジ色になってしまい、驚かれる方も少なくありません。
理容室で相談するメリット
- 専門家による的確な診断
あなたの髪質、白髪の量、そして「どのような白髪ぼかしをしたいのか」というご希望を丁寧にヒアリングし、ヘナが最適なのか、あるいはダメージを抑えた別のカラー剤が良いのかを、プロの視点から的確に提案します。 - 豊富な選択肢
サロンには、ヘナだけでなく、髪に優しい最新のアルカリカラーや、カラートリートメント、ヘアマニキュアなど、お客様のご希望を叶えるための様々な選択肢が用意されています。
まとめ
ヘナは、髪と頭皮に優しく、優れたトリートメント効果も期待できる、素晴らしい天然染料です。しかしその一方で、染まる色がオレンジ系に限られるなど、全ての「白髪ぼかし」のニーズに応えられるわけではありません。
アッシュ系やグレー系といったデザイン性の高い色を楽しみつつ、白髪を自然にぼかしたい場合は、ダメージを最小限に抑えるよう開発された、サロン専用のカラー剤が適しています。最終的にどの方法がご自身に最も合っているのか、ぜひ一度、髪の専門家であるプロの理容師にご相談ください。
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