散髪屋へ帽子をかぶって行っても大丈夫?プロが答える、愛用者のためのQ&A
ファッションアイテムとして、あるいは気になる寝癖を隠すための心強い味方として、日常的に帽子を愛用されている男性は少なくありません。しかし、いざ散髪に行こうと思い立ったその時、「このまま帽子をかぶってお店に行っても良いのだろうか?」「髪に癖がついていると、カットに影響しないだろうか?」といった、ささやかでありながら、実はとても切実な疑問が頭をよぎることはございませんか。今回は、そんな帽子を愛用する皆様が抱える様々な疑問や不安に、私たちプロの理容師が一つひとつ丁寧にお答えしてまいります。
【結論】帽子をかぶってのご来店、心より歓迎します
まず、皆様が最もご心配されているであろう点について、結論から申し上げます。帽子をかぶってご来店いただくことについては、全く何の問題もございません。どうぞ、いつものスタイルのまま、お気兼ねなくお越しください。帽子によって髪に癖がついてしまっていても、私たちは少しも気にしません。なぜなら、カットを始める前には、多くの場合シャンプーをさせていただいたり、霧吹きを使って髪を十分に濡らしたりと、一度髪を完全にリセットした、最も素直な状態から施術をスタートさせるからです。むしろ、お客様が普段どのような帽子を愛用されているかを知ることは、お客様のファッションの好みやライフスタイルを私たちが理解するための、大変貴重なヒントになるのです。
散髪した直後、帽子をかぶって帰るのは?
もちろん、散髪を終えた後、帽子をかぶってお帰りいただくことも全く問題ございません。せっかくセットしてもらったスタイルが崩れてしまうのが気になる、というお客様もいらっしゃるかと存じます。そのような場合は、仕上げのスタイリングを行う際に、「この後、帽子をかぶって帰ります」と、私たちに一言だけお伝えください。その一言をいただければ、私たちは帽子をかぶることを前提とした、あえて固めすぎない軽めのスタイリングに調整したり、「今日はセットせずに、乾かすだけにされますか?」といったご提案をさせていただいたりと、柔軟に対応することが可能です。
帽子を愛用するあなたに、おすすめのヘアスタイル
普段からよく帽子をかぶられるという方には、帽子との相性を考えたヘアスタイルをご提案することもできます。例えば、サイドや襟足をすっきりと刈り上げる「ツーブロック」や「フェードスタイル」は、帽子の下から見える部分が常に清潔に保たれるため、非常にスタイリッシュな印象を与えます。また、帽子を脱いだ時も、トップの髪とのメリハリが効いておしゃれに見えるというメリットもございます。帽子をかぶった時に、どのような襟足やもみあげが見えると最も格好良いか。そんな細部まで計算してデザインを創り上げることこそ、私たちプロの仕事です。
あなたのライフスタイルに、私たちは寄り添います
私たちの仕事は、単に流行の髪型を創ることではございません。お客様一人ひとりのライフスタイルに心から寄り添い、その方にとって最も快適で、そして最もご自身が輝けるヘアスタイルを、お客様と共に創り上げていくことです。お客様が帽子を愛用されているのであれば、それもお客様を構成する、かけがえのない大切な個性の一部です。私たちは、その帽子を含めたトータルコーディネートで、あなたにとって最高のスタイルをご提案いたします。
散髪屋へお越しの際の、帽子に関するご心配は、もう今日限りで必要ございません。帽子をかぶる日も、かぶらない日も、毎日がもっと楽しくなるようなヘアスタイルを、ぜひ私たちと一緒に見つけましょう。あなたのライフスタイルそのものを、まるごと私たちにご相談ください。