2025.08.26

【理容師が警鐘】その洗い方、大丈夫？毎日の洗髪で本当に注意すべき５つのポイント

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毎日の入浴時に、一日の習慣として何気なく行っている洗髪。しかし、そのあまりにも当たり前になった習慣の中に、知らず知らずのうちに皆様の大切な髪と頭皮を傷つけている「落とし穴」が隠されているとしたら、どう思われますでしょうか。

なかなか改善しないフケやかゆみ、髪のパサつきといったお悩みは、もしかすると、日々の洗髪における些細な「注意点」を見過ごしていることが原因かもしれません。お客様の髪の健康を日々見守る私たち理容師の視点から、多くの方が見落としがちな、洗髪における本当に重要な注意点を厳選して解説いたします。

Contents

注意点１：熱すぎるお湯は百害あって一利なし
注意点２：シャンプー原液の頭皮への直接塗布
注意点３：爪を立てたゴシゴシ洗いは頭皮への攻撃
注意点４：トリートメントの頭皮への付着
注意点５：濡れたままの長時間放置
日々の注意が、健やかな髪を育みます

注意点１：熱すぎるお湯は百害あって一利なし

一日の終わりに熱いシャワーを浴びると、心身ともにリラックスできるものです。しかし、その熱いお湯で髪を洗う習慣は、頭皮にとっては百害あって一利なし、と断言できます。「熱いお湯のほうが皮脂汚れが落ちてスッキリする」というのは大きな誤解です。40度を超える熱いお湯は、頭皮を外部の刺激から守るために必要な皮脂膜まで根こそぎ奪い去り、深刻な乾燥状態を招きます。その結果、乾燥によるフケやかゆみを引き起こすだけでなく、失われた皮脂を補おうと、かえって皮脂が過剰に分泌されるという悪循環に陥る危険性があるのです。

注意点２：シャンプー原液の頭皮への直接塗布

忙しい時などに、ついやってしまいがちなのが、シャンプー剤を手のひらで泡立てずに、原液のまま頭皮に直接つけてしまう行為です。洗浄成分が濃縮された原液が直接頭皮の一部分にだけ触れると、その部分に強い刺激が加わり、かゆみや炎症の原因となることがあります。また、洗浄成分が均一に広がらないため、洗いムラやすすぎ残しにも繋がりやすくなります。シャンプーは必ず手のひらでしっかりとお湯と混ぜ合わせ、きめ細かく泡立ててから髪全体に乗せる、という基本動作を徹底してください。

注意点３：爪を立てたゴシゴシ洗いは頭皮への攻撃

頭皮を掻くような爽快感を求めて、爪を立ててゴシゴシと力強く洗うのは、最も避けるべき行為の一つです。皆様が思っている以上に頭皮の皮膚はデリケートであり、爪を立てるという行為は、頭皮を無数の刃物で引っ掻いていることと同義です。その際にできた微細な傷から雑菌が侵入すれば、深刻な頭皮トラブルに発展するリスクもございます。心地よいと感じる刺激と、頭皮に与えるダメージは全くの別問題です。洗髪は必ず、柔らかい「指の腹」で、頭皮そのものを優しくマッサージするように行ってください。

注意点４：トリートメントの頭皮への付着

コンディショナーやトリートメントは、あくまでもダメージを受けた「髪の毛」を補修し、指通りを滑らかにするためのものです。これらを頭皮にまで塗り込んでしまうと、その油分が毛穴に詰まり、べたつきやかゆみ、頭皮ニキビの原因となってしまいます。塗布する際は、髪の中間から毛先を中心にもみ込むように馴染ませ、頭皮や髪の根元には極力付着させないよう注意が必要です。

注意点５：濡れたままの長時間放置

洗髪後の行動における最大の注意点が、濡れた髪を乾かさずに長時間放置すること、いわゆる「自然乾燥」です。水分で湿った温かい頭皮は、臭いやかゆみの原因となる雑菌が最も好む環境であり、放置すればするほど雑菌は繁殖してしまいます。また、濡れた髪はキューティクルが開ききった非常に無防備な状態です。そのままで眠ってしまうと、枕との摩擦でキューティクルが深刻なダメージを受けてしまいます。洗髪後は、できるだけ速やかにドライヤーで根元から完全に乾かすことが、髪と頭皮を守るための鉄則です。

日々の注意が、健やかな髪を育みます

今回ご紹介した５つの注意点は、どれも少し意識を変えるだけで、今日からすぐに実践できることばかりです。日々の洗髪でこれらの「落とし穴」を一つひとつ避けていくことが、未来の皆様の髪と頭皮の健康を守ることに繋がります。しかし、お客様一人ひとりの髪質や頭皮の状態によって、さらに気をつけるべきパーソナルな注意点も存在します。もしご自身のケアに少しでも不安を感じたり、トラブルが改善しなかったりした場合は、どうぞお気軽に私たち専門家にご相談ください。誠実な対話を通じて、お客様にとって最善のケア方法を一緒に見つけさせていただきます。

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